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早速ですが京都甘南備山“たずね花(実)”No27ですが, コナラの枝についたエダイガフシ(クヌギエダイガタマ バチによる虫こぶ)だと思います.枝についた栗のイガの ような虫こぶという意味. クヌギの木にも同じように,クヌギエダイガタマバチの 寄生によるクヌギエダイガフシという虫こぶがつきます . コナラには,このほかに凸凹した小さなリンゴのような ナラメリンゴフシ(ナラメリンゴタマバチの寄生)もつ きます. このほか植物には,例えばイスノキ(別名ヒョンノキ)に はモンゼンイスアブラムシやイスノキエダチャイロタマ ムシが寄生して直径3センチほどの実のような虫こぶが 小枝につきます.子どもの頃この虫こぶの枯れたもの(成 虫が出た後に穴ができる)で笛のように吹いて遊んだこ ともあります.またご存知のように,マタタビの実にマ タタビミタマバエが寄生,マタタビミフクレフシという 虫こぶがよく見られます. 植物では葉や芽,実などが組織分化の途中で刺激を受け て異状肥大,変形した虫こぶができることがあると以 前,京都大学の渡辺弘之さんから聞いたことがあります .虫こぶのできる生理的現象については未だ研究が進ん でいないようです. |