去年の4月、南側の林道からチャレンジしたのだが、あまり時間がなかったの
と地図を忘れていたりで、あえなく敗退。今回はちゃんと地図を持って、1年
ぶりに再挑戦してきました。
12時過ぎ家を出る。いつも笹ケ岳に登るときに使うコースを行く。R163
を東進、途中で左に折れて県道木津信楽線に入る。笹ケ岳に行くときはR307
まで直進するのだが、今日は途中で左折、協和ゴルフ場方面を目指す。R307
へ出て右折。信楽方面に少し走って左折、R422に入る。R422は初めは綺
麗な2車線の道路だが、途中でガクンと細くなる。途中「いのししラーメン」な
どの店があって、山奥に入った感じがする。その少し先が、昔、猪背山へ行った
とき下りてきた「納所」。さらに進むと右手に富川会館。ここが、猪背山の登山
口にもなっている。ここで右折して林道に入る。ほとんど対向車もない道を川沿
いに登っていく。地図で見ると、林道が一番北に張り出している地点に車を止め
る。2.5万図でみると標高370mくらいの地点だ。
もともと、正規の登山道ではないので案内板などはない。ガイドブックに点線
道が書いてあったので行ってみる気になったコースだ。前回は、この取り付き地
点から左手の尾根筋に這い上がったが、今回は右手の沢沿いのルートを行ってみ
ることにする。このルートは、一応2.5万図にも載っている。
林道からの取り付きは、2mほどの細い流れに白い四角のポールが数本渡して
あり、これが橋代わりになっている。渡ると、左手が前回使った尾根への道。今
回は右手に踏み跡を辿る。東へ進む感じだ。細いながらもしっかりした踏み跡が
続いている。古びたテープがあったりするので。このコースを使う物好きもいる
みたいだ (^_-) ややジトッとした沢沿いの道は、所々が泥濘になっていた
り、岩に青コケが張り付いていたりして滑りやすい。期待もしていなかったが、
花など皆無。
しばらく歩くと、正面に大きな岩壁がせり出し、行く手を阻む。流れは緩い傾
斜のナメ滝になっている。その手前で、岩伝いに左岸に渡る。滝の上でまた右岸
に戻る。ここで沢は左カーブし、北北西へ向かって伸びている。傾斜も緩くなり
流れも細くなる。赤いテープがベタベタと貼ってあるところで左岸に渡り、沢沿
いに進む。踏み跡は明瞭ではないが、2.5万図では沢沿いに進めばいいような
ので、時には流れのなくなった沢(湿地)に入ったり、右岸に渡ったりしながら
遡行する。帰りに判ったのだが、概ね右岸に多少マシな踏み跡があるみたいだ。
時折テープやリボンが掛かっているのを確認しながら進む。少し広くなった湿
地帯に入り込み、靴がズボズボと土中にめりこんでしまう。「こりゃアカン・・
・」一瞬、底なし沼に嵌まり込んだかと焦る・・・(^_-) まあ、それ程のこと
はないのだが、右岸にエスケープすると、多少マシな踏み跡がある。赤いテープ
も見える。その踏み跡を登っていくと、谷が2つに分かれる地点で、また赤いテ
ープ。直進はヤブっぽい感じだったので、そのテープで右折。右手の谷に向かう。
右の谷へ入ったすぐのところで、その谷の右岸の尾根への登りとなる。地図で見
るところ、もう太神山は近いはずだ。
ほんの少しの登りで尾根上に出る。低いササの茂る尾根筋を北に辿ると不動寺
に出る。ちょうどトイレの横を通って境内に入る。左手が山門とそれに続く参道。
正面は庫裏。右手奥には石段があり、その向こうに山頂のお堂などが見えている。
昔、来た事があるはずだが、ほとんど思い出せない。「まあ、上に上れば頂上だ
ろう・・・」と石段を登っていく。左手に行ってみると、そこは鐘楼のみ。戻っ
てきて、正面の石段を登る。屋根の一部に大きな岩が溶け込んだような拝殿に出
て、「ああ・・・」ようやく記憶が甦ってくる。胎内くぐりの大岩も思い出した。
もう少し登ると頂上。三角点も思い出した。
休日とはいえ、意外に人は少なく、山歩きの人といえば、山頂付近で単独の若
い男性とすれ違ったのみ。あと、下の境内で2人ほどと出会ったが、これは参拝
客か・・・ まだ時期が早いのだろうか、境内に桜の花もなく地味な感じだ。
庫裏のところまで下りてくると、「お茶飲んでいきなさいよ」と何度も声がかか
るので、中に入ってみる。大きな達磨ストーブのある土間は休憩所になっている
みたい。回りにベンチがあり、男性2人が休憩中。お寺の方かと思ったが、そう
でもないみたいだ。「どちらから?」と尋ねられたので「そこのトイレの横から
上がってきたんですよ・・・」と答えると「あんなとこに道あるの・・・」と吃
驚してはったみたいだ (^_-) お茶をご馳走になり、すこし話をして下山
にかかる。
去年、途中まで来た道にも、どこかで繋がっているはず・・・下山途中に、そ
れらしき分岐を探してみたが、見つからない。あまり時間も無いので、今回は来
た道を素直に下りることにする。登りには、途中で地図を見たりしながら時間の
掛かった道も、帰りは早い。もともと、取り付き地点は、かなり高度が高いので、
下るとなるとすぐだ。30分ほどで林道に下り立つ。
まあ、出かける人もいないとは思いますが、マップを付けときます (^_-)
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