Wonderful Mountain Wandering

いつもと違う山みたい・高見山「台高」

2001年 2月 2日(金曜日)

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低山徘徊日記
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 混雑する土日を避けて、人気の高見山へ行ってきました。

 前夜から行き先が決まっていることも珍しい (^_-)   『乗換案内』で電車 の時刻も調べ上げ、7時37分のバスに乗るべく起床。ところが、目が覚めたと たん、ある迷いが生じてしまう。『車で行こうか・・・』という訳だ。私の車は、 チェーンも積んでいないし、タイヤも磨耗していて、雪道には自信がない。昨年 末の御在所でスリップしてから、よけい慎重になってしまっている。でも、以前 高見山は、この時期、車で行ったこともあるし、このところのお天気具合では、 心配するほどの積雪はなさそう・・・ いろいろ思い迷っているうちに、バスの 時間となる。「安全を第一にバスで行こう・・・」ということで、玄関を出る。 ところが、バス停で待っていると「結構暖かいじゃない・・・」といういうこと になって、急遽、車で行くことに変更 (^_-)

 平日とあって、奈良市内を出るまでに手間取ってとまうが、心配していた佐倉 峠は積雪も凍結も無く順調に通過。高見登山口の手前は、近年パイパスが出来て 便利になっているが、この橋の上は、やや不気味な感じ。凍結注意だ。途中、渋 滞にあって到着が遅くなったのが幸いして、酷い凍結を回避できた感じだ。用心 して2速でゆっくり前進。この付近に来て、雪が舞ってくる。風もあってミニ地 吹雪状態。

 登山口に着いてもこの状態はおさまらず、「雪が積もったら、こりゃ、帰れな いぜ」「まあ、そんときはバスで帰ればいいか・・・」というような感じ。実際 のところ、積もりそうな雪でもなかったので、早速、身支度に入る。雨具のズボ ンだけ穿き、スパッツをつける。乗る予定だったバスはまだ到着していない。他 に登山者らしき車はない。静かな山を楽しめそうだ。通りかかった近所のおばち ゃんも、「降ってきちゃったねぇ、気を付けてね」と声を掛けてくれる。

 出発。小峠までは殆ど雪は無い。登山道は随分様子が変っている。よく整備さ れている・・・ということなのだが、多少味気ない。以前は、部分的に残ってい た古い石畳がかなり修復されているみたいだ。それに、以前よりずっと上まで、 新規に作られている。所々は丸太の階段もあり、整備されすぎ・・・の感あり。

 ひと登りすると、やや平坦な杉林の道になるのだが、驚いたことに、この両脇 の林が切り払われている。まあ、これは登山道の整備とは関係ないのかも知れな いが、以前と随分雰囲気が違う。その分展望はよくなり、右手の谷間には高見ト ンネルに続く自動車道や明神平につづく山々が見渡せる。ただ、小雪の舞う天候 なので、遠くは雲の中で定かではない。いつもと違う山に来たみたいだ。

 小峠近くになると、やや凍結気味。ただ不思議なほどに雪は少ない。先週の週 末登山者の踏み固めた部分が氷となって残っている感じだ。  家内は小峠でアイゼン装着。わたしゃ「まだ、いいよ」と、携帯で『teihai携 帯伝言版』に書き込み。登山口では『圏外』だったが、高度が上がったのと西側 見通しがいい為か、ここではOK。ただ、寒さのせいか、液晶の反応が遅い感じ だ。

 少し休憩後、平野高野分岐を目指して、急登開始。10分ほどの登りだが、傾 斜が急で危ういところだ。取付きの、階段を登りはじめたとたん、コチンコチン で凍結酷し。上を見通しても同じ感じ。雪が少ない分、逃げ場がない。「こりゃ アカン・・・」と階段を登りきったところで、急遽アイゼン装着。アイゼンを付 けると、ステップに気を使う必要もない。快調に登る。『乳岩』近くでは真新し い鎖が取り付けられていて、「ここまで整備が進んだのかぁ」という感じ。

 平野高野分岐で芳子を待つ間、『teihai携帯伝言版』に書き込みする。ここも 通信可。ここからは、40分ほどかけて高度差300mを登っていく。雪上のト レースはしっかりしている。緩斜面を直登し左に転じる。この付近、雪はあって も、まだ霧氷はない。「今日は割と暖かいし、ダメかなあ・・・」「天気予報で は今日から西高東低、風も出て絶好の霧氷日和のはずなんだが・・・」と思いな がら歩いていく。『国見岩』に近づくと少し霧氷がついてくる。初めは3ミリく らいの短い白髭みたいな感じだったが、高度を上げるにつれ、どんどん大きく長 くなる。国見岩付近から霧氷の花 \(^o^)/    足腰はシンドイものの、気 持ちだけは勢いを増し、霧氷のトンネルを登る。

 天候も少しずつ好転。時折、日が射したり部分的に青空が覗くようになる。日 が当たると霧氷もキラキラと輝きを増す。山頂近くになると風も強く気温も下が ってくる。首に巻いたタオルが凍ってくる。

 途中、下山してくる単独老人、お一人に出会っただけだったが、山頂直下の 『笛吹岩』で、一人の兄ちゃんが三脚を立てて写真を撮っている。声を掛けて 少し話をする。小峠近くに車を止めて、登って来たらしい。雪の心配をしなく ていい車が羨ましい (^_-)


頂上では、三脚や大型カメラ持つ人など10数人。避難小屋の中で蠢いている。 とりあえず、山頂の『高角明神』に参拝。付近の霧氷と展望を写真に撮る。やや 天候はよくなり、日が射したりするものの、雲は多く遠望はない。それでも曽爾 の山や三峰山の方に続く山並みはうっすらと見える。また、明神平方面も山頂付 近には雲がかかるものの、山肌の白と黒のコントラストが絵でも見てるかのよう に広がっている。

避難小屋に戻ってみると、中にいた人も写真を撮りに出て行ったり下山して行っ たりしたようで、4〜5人になっている。中に入り、腰を下ろし、芳子の到着を 待つ。携帯を取り出すが『圏外』。この避難小屋、扉は無いので、中でも気温マ イナス2度。


 昼食に、おにぎりとパンとコーピー。しばらく休憩して、大峠へ下る。アイゼ ン付けていると下りも快適。あまり気を使うことなくグングン下る。携帯を大峠 で試みるも『圏外』。大峠からは旧伊勢街道を小峠へ・・・再び、小峠。『teihai 携帯伝言版』に書き込み。

 途中の雲母曲(きららひじ)まではアイゼンをつけたまま下る。植林の伐採さ れた水平道では、対岸の山の展望を楽しんだり、下の自動車道の様子見ながら下 りる。登りに見た道路は白く凍結していたが、今は溶け濡れて黒くなっている。 さらに下の道路は今度は白く乾いている。帰りの道路に凍結の心配はなさそうだ。 振返ると、高見山の頂きが白い雪に覆われているのが望める。以前は、この地点 からは、樹木が邪魔をして望めなかった光景だ。これも、伐採効果か (^_-)

 登山口に下り立つ。登山者のらしき車が3台ほど増えている。少し休憩。着替 えをして帰途につく。また、少し雲行きが怪しくなる。帰りの車のフロントガラ スにぶつかるように雪が舞いはじめる。

2001年 2月 2日(金曜日)  曇り時々小雪 (メンバー)芳子

         9:40-  9:50   465.0m  高見登山口                    
        10:40- 10:55   825.0m  小峠                       
        11:10          940.0m  高見平野分岐(乳岩のちょっと上)      
        11:50- 12:15  1248.9m  高見山                      
        12:40- 12:45           大峠                       
        13:15          825.0m  小峠                       
        13:50- 14:05   465.0m  高見登山口                    

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