高見山、霧氷ハイク「台高」

1997年 2月 2日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 午後からは天気が崩れるという予報だったが、取敢えず朝は好天。迷いなく出
 発する。
 
 9時頃、榛原駅へ到着。高見山への「霧氷バス」は、満席になり次第、順次発
車しているようで、私達が乗り込むとすぐに出発。約40分の行程だが、座席が
確保されているので、その点、この「霧氷バス」というのは有り難い。

 榛原の中心部を出ると、陰地などに残雪が目立つようになる。佐倉峠辺りから
は路肩に雪が多くなる。高見登山口のバス停に到着。既に先行していたバスがあ
ったようで、登って行く人や身仕度をする人が沢山。自家用車で来ている人の車
も沢山並んでいる。バス停には地元主宰の臨時売店もあり、甘酒やぜんざい、土
産物を販売しているようだ。

 家内は雨具のズボンを穿いたが、風も無かく割と暖かかったので、取敢えずは
スパッツだけ付けてスタート。バス停から少し下った民家の横から山道に入る。
残雪はあるものの、ツルツルという程の凍結ではなく、先行者の群に踏み砕かれ
ているので、アイゼンを付ける程でもない。それでも、小峠までの中間地点で家
内はアイゼンを装着。

 小峠までは、さしたる急登もない。杉の木立の中の素敵な遊歩道の歩きもある。
小峠からは急登となり、平野への分岐のある「乳岩」付近までがこのコースの核
心部だ。短いジグザグの急な登りが続く。この登り、高度差100mチョイ、わ
ずか15分程ではあるが、ここを登って初めて「高見山に来たなあ・・・」とい
う感じになる。最近、低山ハイキングでお茶を濁すことが多いので、久し振りの
1000m超の山は歩き応えがある。標高差は800m弱だが、本格的な登山の
感じだ。

 「乳岩」からは、高見山から西に連なる尾根を登る。緩やかな尾根の登りで、
楽な感じだが、山頂までの高度差は300m。登山口から休憩無しで歩いて来た
ので、ややペースが落ちる。先行しているオッチャンに先を譲ったり譲られたり
しながら登って行く。このオッチャン、なかなか健脚とみた。おまけにアイゼン
を履いていない。なんとなく趣味の合いそうな人だ。高度を上げ、霧氷の花が見
事に咲き誇っている場所にくると、彼はカメラを出して撮影モードに・・・こち
らは、取敢えず、そのまま山頂を目指す。山頂近くになると数十センチの見事な
えびのシッポが目立つ。登山口では、割と暖かく、「今日は霧氷はダメかなあ・
・・」と半分諦めていたが、予想に反して素晴らしい光景に出会う。

 山頂はかなりの人。1〜2枚写真を撮って家内を待つ。家内が上がって来たと
ころで、荷物を下ろし、少し戻ったポイントへ写真を撮りに行く。同じ様に三脚
を持った人も多く。撮影ポイントは順番待ちで賑わっている。

 一通り写真を撮って山頂に戻り、展望台の上で昼食。曽爾方面、明神平方面、
大峰の大普賢岳まで見渡せる。大展望を楽しみながら弁当のおにぎりを食べる。
何時もは強い風の山頂も今日は全くの無風。ポカポカと暖かい。おかげで、落着
いて休憩することができる。登りに一緒になったオッチャンも近くに陣取ってい
て、期せずして下山のタイミングも同じになる。


 大峠へ向かう。下り口の坂がどうもアイゼンなしでは不安定。そのオッチャン
もアイゼンなしで、へっぴり腰で下りていく。私達も後を追う。家内はアイゼン
を付けているのでサッサと下りていく。暫く下ったところで、そのオッチャンと
家内が立ち止まって話しをしている。「ここ下りたら、平野にはいかないんです
か・・・?」「ん・・・???」このオッチャン、私等が平野に下りるものと、
頭から思い込んでいてはったようだ・・・^^;  「え、ここからは大峠を経て、
霧氷バスの着いた登山口へ下りるんですよ」 でも、とにかく、榛原へ帰れたら
いい・・・ということになって、それなら、一緒に下ることになる。

 帰りのバスは14時6分。それを逃すと17時台までバスがないので、時間を
見計らいながら、急ぎ足で下る。(高見平野からは15時半に戻りの霧氷バスが
ある)割と早いペースで下りていくオッチャンの後を追うように、快調に下る。
注意してても下りは滑りやすい。オッチヤンは3回はこけてたなあ・・・(^_-) 
いやいや、他人事ではない。こちらも、2〜3度転びかけ木の枝にすがったりで
・・・なかなか面白い下りだ。

 高見登山口のバス停に着き、バスを待つ。ふと、先程までは良いお天気だった
のだが、山は薄い雲に覆われはじめている。上の方では既に雪が降っているよう
だ。そうこうしていると、チラホラ雪が舞い始める。天気予報は当たっていたよ
うだ。定刻に来たバスに乗り込む。


 ここの路線バスは面白い。14時6分のバスは、一旦平野へ行き、そこでUタ
ーン。木津峠まで行って、そこのトンネルが現在工事中の為、ここでもUターン。
鷲家で大又から来る菟田野町行きのバスに乗換え。菟田野町で榛原行きのバスに
乗換える。霧氷バスだと直行なので、乗換えしなくていいのだが、15時半まで
待たねばならない。辛いところだ (^_-)

 ところで、鷲家で乗換えの時、不思議なことに気がつく。乗換えの為にバスか
ら下りると既に4〜5人が菟田野町行きのバスを待ってならんでいる。ザックを
担いでる・・・この人達はどこから来たのか・・・??? まあ、どうでもいい
ことだが、不思議で仕方が無い・・・ (^_-)


1997年 2月 2日(日曜日)  晴れ後曇り (メンバー)芳子

         9:15                  近鉄榛原駅                    
         9:45-  9:55   465.0m  高見登山口                    
        10:35          825.0m  小峠                       
        10:50          940.0m  高見平野分岐                  
        11:30- 12:25  1248.9m  高見山                      
        12:50                  大峠                       
        13:10- 13:15   825.0m  小峠                       
        13:40- 14:06   465.0m  高見登山口                    
        15:15- 15:25           近鉄榛原駅                    

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