目覚めると雨音。天気の回復は遅れているようだ。小一時間ほど様子をみてから出
発。車の窓から見える近くの山もうっすらと雪化粧だ。全く予期せぬ状況だ。多少
冷え込みが戻る・・・という天気予報だったが、雪になるとは・・・２４号線に出
ると「山間部チェーン携行」の電光掲示が出ている。登山口まで行けるか心配しな
がら車を走らす。
大宇陀辺りから路端の雪が目立つようになり、鷲家手前の佐倉峠からはタイヤ跡以
外は雪が残っている。チェーンが必要という程ではないが、減速して下る。気温は
それ程低くなく、雪は解けかけている。なんとか登山口へ到着。小雪が舞っている。
一台、登山者らしき車がとまっている。
今日のルートは、高見登山口→小峠→平野杉谷分岐→高見山山頂→大峠→小峠→高
見登山口。
雪は吹溜りのようなところを除いて２０ｃｍ程度だ。先行者が一人いるようだ。せ
っかくの新しい雪が乱れているのが惜しい。適度な積雪で歩き易い。少し湿った感
じの雪だ。時折、杉の枝の雪が大きな音を立てて落ちてくる。何度か頭からかぶっ
たりして、女共はキャアキャア言いながら登ってくる。小峠の手前で、下山してく
る単独女性とすれ違う。軽快な足取りだ。山頂での彼女の足跡を見ると、まっすぐ
高角明神の前に進み、まっすぐ引き返している。明神の裏手にも避難小屋にも展望
台にも立寄っていない。どうも、参拝だけが目的であったようだ。もちろん殆ど展
望のない状態ではあったが・・・(^^;
平野杉谷の分岐を過ぎると霧氷もある。風があまり無かったせいか、うっすら綿毛
を被ったようになっているのもある。先週は凍結した残雪で悩まされた尾根道も、
今日は新雪のおかげでとても歩き易い。
残念ながら、山頂の展望は皆無。霧氷が美しかっただけでも満足しなきゃあ・・・
高角明神の前で記念写真を撮った後、避難小屋でラーメンを作り昼食。今日の登山
者は先程の「高見の女天狗」と私達だけのようだ。
休憩後、大峠へ下りる。ここは、まっさらの雪で気持ちいい。急な下りを雪を蹴立
てて下りる。娘は慣れないせいか何度も尻餅をつきながら賑やかに下りてくる。ア
ッという間に大峠に到着。駐車場に車が一台とまっていたが、雪見の客のようで車
から出てくる気配はない。少し休憩していると、もう一台上がってきたが、これも
登山客ではないようだ。
先週、通った伊勢街道を小峠へ向かう。少し天気がよくなり雲間から日が射したり
する。ガスがあがってきて、向かいに見える明神平へ連なる山々の姿が現れ、水墨
画の世界のように浮き上がってくる。思わず、カメラのシャッターを押すが、イメ
ージ通り撮れたかどうか・・・(^_-)
小峠から下は、もう雪が解け掛けていてシャーベット状になっているところが多い。
出来るたけ、えぐれた道の縁の方を歩くが、家内の靴は古くて水がしみこんでくる
ようだ。
登山口へ下りてくると、道路の雪は、すっかり無くなっていた。
汗を流しに、奥香肌峡温泉へ行くことにする。高見トンネルを越え、東側に出ると
山の雪も高いところに少し見える程度だ。蓮ダム辺りの山には殆ど雪は無い。
いつも行く温泉では、工事中だったホテルが完成していた。入浴券も自動販売機で
購入するようになっていて驚く。
帰りには旧道に入り高見山の展望のよい所へ上がって写真を撮る。この頃になると
すっかり晴れ上がり、なかなかの絶景であった・・・(^^)v
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