思いがけずリンドウの花・高旗山「滋賀」

2000年 11月 19日 (日曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 高旗山は、今年の5月、ちょっと体調を崩していた時に出かけた山です。あま
 り気分はよくなかったのですが、雨上がりの湿った山道にギンリョウソウを見
 つけ、ちょっと元気が出たのでした。
 最近、少し元気になってきましたので、秋の高旗山を歩いてみました。その山
 は信楽の南にあり、我が家から車で1時間ほどで、登山口に着きます。今は、
 ギンリョウソウはありませんでしたが、その代わり、沢山のキノコを見ること
 ができました。しっとりした落ち葉の道でした。山頂近くは、カサカサとした
 落ち葉に埋もれて、なかなか、いい雰囲気でした。
 思いがけなくリンドウの花を見つけ、久し振りに担ぎ上げた三脚が役に立ちま
 した。そのほかにも、カラスウリツルリンドウマムシグサたちの赤い実が
 印象的でした。
 往復3時間ほどの短い歩きでした。あまり艶やかではではないけど、紅葉の里
 山は、のんびり歩くのには最適です。


 10時、家を出る。R163で笠置を過ぎ、月ケ瀬を過ぎる。「島ケ原」への
道標で左折。旧道を辿る。登山口まで約一時間、前回と同じ場所に車を止める。

 前回来たときはタケノコなどを探しながら歩いた畑の縁の道も、今はアザミな
どの秋の花が咲いている。カラスウリの赤い実や木守柿などの赤、紅葉の赤が目
につく。茶畑にはこちらは白いチャの花が咲いている。

 畑の道の途中から、ふと振り返って見ると、遠く曽爾の山々が見える。定かで
はないが、山の形から考えると倶留尊山・尼ケ岳・大洞山あたりのようだ。

倶留尊山・尼ケ岳・大洞山あたりか?
 畑のドンズマリに水道施設があり、今日はこのあたりに沢山の軽四が上がって きている、工事中のようだ。お昼休みが近いのか、下ってくるそれらの車とすれ 違う。  水道施設の少し上から右手の山道に入る。落ち葉が一杯の道だ。ジグザグの急 な登りが続く。このあたりは、やや湿った腐葉土のような落ち葉で、キノコの類 が沢山生えている。前回訪れたときのギンリョウソウのポイントは、今は不気味 なキノコのポイントとなっている。  上部に行くとササが深くなってくる。夏場に相当茂ったのだろう・・・ヤブに 帰りかけている。使う人も少ないのだろう・・・こうして廃道になっていくのか も知れない。残念なことだ。  もう一つ残念なことは、峠近くで自動車道に出合うのだが、この自動車道の近 くはゴミ捨て場と化している。弁当がら、ペットボトルの空き瓶、紙くずはもと より、黒いビニールに包まれた空き瓶など、明らかに車から捨てられたとしか考 えられないものが散乱している。ハイカーにこんな酷いことをする人はいないと 信じているが、自動車道路の付近では、よくこういった光景を見かける。生駒山 や高見山などでも、自動車道路の通じているところには、必ずといっていいほど、 こういった不法投棄が見られる。
自動車道の直下はゴミが溢れている ^^; (-_-メ)
 自動車道を横切り、向い側の石段を登っていく。すぐに、また山道となり、一 登りすると、ゴルフ場の縁を通る。「ゴルフ場分岐」・・・ということにしてお く。ゴルフ場の入り口の芝生の中で10人くらいのハイカーがお昼の様子。  ここからは、あまり傾斜も無く、小ピークを右に巻いて踏み跡は続く。途中、 広い踏み跡は左にカーブしているところがあるが、ここは直進して、細い踏み跡 に入る。小さなプレートに「高旗山」を示す案内がぶら下がっている。落ち葉に 埋もれた道は、この付近では尾根筋になったということで日当たりがいいのだろ う。歩いていくと、カサカサと小気味よい音をたてる。  水平道で左の小ピークを巻き、踏み跡は左にカープ。右手は谷となる。その谷 が上がってきたあたりで、杉林の登りとなる。少し上がって、その沢の源頭を渡 る。後は緩やかな斜面の直登。  左の林の中にマムシグサの赤い実が眩しい。登りきったところを道なりに左折。 いよいよ最後の登りだ。日当たりのいい斜面は花も多く、思いがけなくリンドウ の花を見つける。ここで、久しぶりに担いできた三脚が役に立つ。  さらに登り、最後には大きく育ったササを掻き分けて頂上に到着。春に来た時 より、ずいぶんササが大きくなっているし、ススキも茂っている。誰もいない。 静けさは以前と変わらない。ススキや木立で360度の展望が開けている訳では ないが、明るい頂上からは、近くのゴルフ場の赤い屋根なども見え、なかなか気 持ちがいい。  頂上はあまり乱れておらず、登る途中、蜘蛛の巣も多かったし、ゴルフ場にい たハイカーが登ってきたような痕跡はなかった。「彼らはこれからかな・・・」 と思いながら下山にかかったが、途中で会うこともなかった。目的が違ったのだ ろう・・・  ゴルフ場分岐の近くまで下りてくると、犬をつれたアベックが登ってくる。登 山者としう感じではなく、単なる犬の散歩の人のようであったが、男性は咥えタ バコで歩いている。「なんてやっちゃ・・・火事にでもなったらどうするんだ。」 とは思ったが、下手に注意してもヤバイので、せめてもの抗議をこめて、無視し てすれ違う (^_-)  ゴルフ場分岐から、右手の芝生のに下りる。先ほどのタバコ男のらしき軽四が 芝に轍をめり込ませて、芝生の上に止まっている。無神経な止め方だ。既に先ほ どの団体はいない。他に人影はない。ゴルフ場の正門を出。弘法の井戸に立ち寄 った後、舗装道路を南に下る。しばらく下ると、登ってきたとき舗装道路に飛び 出した地点に到着。登山道の階段に腰を下ろして昼食にする。  暫く、休憩後、ゴミ捨て場と化した下山口を経て、来た道を下る。下りは早い。 程なく、水道設備のところに出てくる。畑の中の細い舗装道路を下る。振り返る と、高旗山は紅葉もまずまず。今回は、前回定かではなかった高旗山のピークも 今回は、ほぼ検討がついた。
下りてきて振り返って見る高旗山(右のピーク奥)
 車を止めたところまで下りてくると、なんと地元の消防訓練。火の見櫓を中心 に、沢山の人が集まっている。そういえば、上で休憩していたとき、サイレンや 半鐘の音が聞こえていたわい・・・(^^ゞ   車を止めたところが、火の見櫓の 近くだったので、なにか文句を言われそう・・・ とヒヤヒヤしたが、実際には 邪魔になるようなところに置いていた訳でもなかったので、そんなこともなく、 ホッとする。でも、早々に車を動かし、近くにある「天吹山の霊泉」まで移動。 ゆっくり休憩する。
2000年 11月 19日 (日曜日) 晴れ (メンバー)芳子

        10:55- 11:05           中出(駐車地)                
       11:15                  水道施設(ここから山道)                    
       11:40- 11:45           御斉峠近くの舗装道路                     
       11:50                  ゴルフ場分岐                         
       12:10- 12:20   710.1m  高旗山                                
       12:45                  ゴルフ場分岐                         
       13:00- 13:25   630.0m  御斉峠を少し下った地点(下山口)            
       13:40                  水道施設                           
        14:00                  中出(駐車地)                

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