またまた寝過ごしてしまって予定の電車に間に合わない。どうしよう・・・(^^;
布団の中で寝ぼけ頭で思案する。そうそう・・・明日行く積りの高鉢山に行こう・
・・予定を変更、車で出掛ける。
何時もの慣れた道を行く。高見トンネルを越え飯高町へ入る。奥香肌峡温泉への分
岐を過ぎて暫く行くと七日市。左に折れて乳峰神社の参道を少し入る。神社の前で
道は右と左に別れている。右に行ってみる。農家の前で会ったおばさんに「樋ノ口
谷」を聞いてみるが、よく判らない。通りかかった畑仕事のおじさんにたずねてみ
る。指でさして教えて貰う。目の前の谷が樋ノ口谷のようだ。すぐ先の小さな橋の
手前を左に曲り、道幅が少し広くなった所に駐車。
身仕度を整え、傍らの小川に沿って登っていく。谷の左岸に沿って行く。直に大き
な堰堤を巻き、次に小さな滝を巻き上がる。道ははっきりしていて、時折右岸に渡
ったり戻ったりしながら登っていく。春の花を期待してカメラを担いでいたのだが、
残念ながら撮るようなものはない。半分ほど登った所で、右岸に杉の林の中に登っ
ていく分岐があるが、そこを過ぎ、左岸に渡ってから沢を離れての登りとなる。樋
ノ口谷の上部はカール状の広く明るい急斜面になっている。左手眼下にその緑の斜
面を見ながらの気持ちの良い登りだ。
尾根に出て、尾根に通じる道を左に折れる。小ピークを２つ３つ越していくと、道
は緩やかな下りとなる。右手にカッコいいピークが見えている。「おお、あの山は
なんという山だろう・・・」などと思って歩いていたが・・・まてよ・・・一寸お
かしい・・・コンパスを出して見てみると南へ向かっている。「ああ、これは下り
ている・・・(^^;」 慌てて、来た道を戻る。よく見ると分岐があって、ちゃん
と西へ向かうのルートがある。やはりさっきのかっこいいピークが高鉢山のようだ。
近くに見えるのだが、結構遠い。最後に急な斜面をジグザグに登り詰めると広い頂
上に出る。頂上の少し手前の南面が開けて眼下に七日市近辺の家並みが見える。下
で道を尋ねた時には、誰か他のパーティも別のルートで登って行ったように聞いた
が、だ〜れもいない。少し早いが、シートを広げてのんびり昼食。立ち木が邪魔を
してスキッキリした展望は無い。北の三峰山あたりは木と木の間に垣間見ることが
できる。そういえば途中に三峰山の展望のきくところも何ヶ所かあった。
弁当を食べた後、南の尾根を下りることにする。ガイドブックにあったように、ま
ともな道はなく、行けそうな処を、尾根筋を外さないように下りるだけ・・・最初
の急下降をある程度下りると、所々に踏み跡らしきものも出てくるが直に消えてし
まう。歩くのに邪魔になるような深いヤブはない。むしろ、どこでも歩ける・・・
といった感じだ。尾根を間違えないように相当注意して下りていた積もりだったが、
ふと見ると、眼前に立派過ぎる踏み跡があって、右手に沢が迫っている。アリャリ
ャ・・・こりゃ間違えた・・・沢の向こうには尾根が続いている。コンパスを出し
て確認する。大分下り過ぎてしまったが、沢に沿って登り直す。木立に掴まりなが
ら、遮二無二登っていると、名は知らないが白い花が咲いている。丁度シンドクな
ったところだったので、一休みして写真を撮る。そこから少し登るとしっかりした
踏み跡があったので、それを登る。先の沢を渡って、ようやく対岸の尾根の上まで
たどり着く。
尾根には踏み跡があり、緩やかに下っていく。青いテープもある。痩せた尾根を過
ぎ、少し登るとバラボラアンテナのピークに到着。一休みする。ここから次のピー
クまでは大した距離もなく、往復１０分もかからない。ここもアンテナピークも大
した展望はない。
再びパラボラアンテナに戻り東の尾根を下る。踏み跡はしっかりしている。暫く下
ると金網で囲まれた伐採地へ出る。柵に作られた出入口の扉を開け、ハゲ山のよう
になった伐採地を下りる。陽射しが夏のように暑い。もう一度、金網の戸を潜って
桧の苗木の間を下っていく。沢音が聞こえて来て、水の流れに出会ったところで、
思わず流れを掬う。すぐに林道終点へ出る。
舗装された林道をのんびり歩く。南には迷岳とその前衛の飯盛山の特徴あるギザギ
ザの尾根がくっきりと見える。桜満開の乳峰神社の横を通り、車をとめたところへ
戻る。
帰りには、もちろん、奥香肌峡温泉に入って帰る・・・(^^)v
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