道に迷ってワラビ採り・シャカ岳「比良」

1995年 5月 7日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 今朝はゆっくり起きて、のんびりと生駒山に出掛けるつもりだったけど、朝7時 に目が覚めた時、「あの辺りにシャクナゲがあったよなあ・・・咲いてるかも知れ ない・・・」と、急に比良に行きたくなる。急いで準備して、7時54分のバスに 乗る。慌てたので三脚と地図を忘れる。だいたい、比良に出掛けるには少し遅い時 間だ。

 以前に、大津ワンゲル道から枝道に入り、近江舞子に下りたことがあるので、今 日はそのコースを登ってみることにする。どうせ比良は人が多いだろうが、このコ ースであれば、人は少ないはずだ。

 ところが、取付きがよくわからない・・・(^^; 別荘の分譲地の中をウロウロと 登っていく。一度下りてきているので、なんとかなると思ったが、皆目判らない。 以前下りてきたルートとは明かに違うが、分譲地の一番奥から沢沿いの山道に入る。 山の仕事道のようで、下部は踏み跡がしっかりしているが、道標らしきものはない。  大きな堰堤を左岸に巻いて登り、沢が狭くなって来たところで、飛び石伝いに右 岸に渡る。暫く急な登りが続き、前方の山の端が徐々に下がって来て、尾根筋が近 いことをうかがわせる。小さな沢の源頭を詰めていく。ふと、眼前のピンクの花に 気がつく。

 辛い登りの時は気が付かなかったのが、もう登りも後少しとなってホッとしてゆ とりが出たのだるう。ピンクの花はイワカガミのようだ。まわりをよく見ると、ア チコチに群れになって咲いている。早速写真を撮ることにする。さらによく見ると ワラビの大群落だ。殆どハイカーが入らないのだろう。苦労して探す必要はない。 やや大きめの美味しそうなワラビが無数にある。早速摘むことにするが、適当に切 り上げないとキリがない。

この付近から小さい枝尾根の尾根道に出るまでは、写真を撮ったりワラビを採った りしながら、ゆっくりと登っていく。尾根道に出て少し歩いたところで一服する。

白っぽい小さな花がある。イカリソウだ。カメラ・カメラ・・・(^_-) この時、こ の尾根道がワンゲル道と思っていたのだが、尾根道を登っていくと、少し下ったり するところがあって、なにか違うと感じる。途中で踏み跡は不鮮明になり、何度か ヤブ漕ぎとなるが、この日は地図が無いのでガムシャラに登っても何処に出るのか 検討がつかないので、元に戻ってルートを探したりする。微かな踏み跡を辿って行 くと、ようやくワンゲル道から近江舞子に通じるはっきりした踏み跡に出る。ここ からは、ちゃんとしたルートで、目印のテープもある。暫く登るとワンゲル道に出 る。

 ワンゲル道に入ってからも、イワカガミが随所に見られる。シャクナゲも咲いて いる。まだ、蕾のものも多い。大きな蕾だ。大小のツツジの花も美しい。  この辺りまで来て、暑さのせいか少々バテ気味になってくる。時々立ち休みをし ながらも頑張ってシャカ岳頂上へ到着。団体が休憩中だったので、頂上を少し避け て休憩。堂満へ行ってみるつもりだったけど、体調不調で時間も費やしていたので、 昼食後、イン谷へ下りることにする。

 途中のリフト駅までの間は、シャクナゲが綺麗に咲いていて、またまた、写真モ ードとなる。ここのシャクナゲはすぐ手の届くような近くに咲いていたので、写真 を撮るのにも都合がいい。100ミリのレンズでも、グッと寄れる。ただ、絞って 撮る時、三脚を忘れたのが痛かった。おまけに、先程400のフイルムを使い果た して100のフィルムしか無い。手ぶれ覚悟で絞ってみるが、どう写っているだろ うか。

 イン谷で飲み物を買って一服。リフトの駅で湖西線の電車の時刻を確認していた ので、ぶらぶらとのんびり比良駅まで歩く。

 久し振りに良い天気の山行で、イワカガミとイカリソウとシャクナゲとツツジの 花の写真も撮れたし、一寸バテ気味だったけど、大満足でした。また、登りに使っ た道は、ワラビ採りには最適・・・また行こう。

1995年 5月 7日(日曜日) 晴 (メンバー)単独

        10:00           90.0m  近江舞子駅                                      
        11:20- 11:30           大津ワンゲル道出合                              
        12:25- 13:10  1060.0m  シャカ岳                                        
        15:00- 15:21           比良駅                                          

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