勝負塚山「大峰」

1994年 10月 15日(土曜日)

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低山徘徊日記
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ルートマップ


伊坪谷出合の立派な赤い橋のたもとに駐車、橋を渡って伊坪谷右岸の山道を行く。あま 
り急な登りはないが、数箇所にある木の梯子や木橋は朽ちかけているものが多く、慎重 
に渡る。白いペンキの鉄の橋で左岸に渡り、大岩を巻くように道は続いている。       

暫く登ってみるがガイドブックによると、すぐに右岸に戻るはずなのに・・・間違いに 
気付いて鉄の橋まで戻る。実は、橋を渡って、すぐ左へ行く踏み跡があって、初めはそ 
ちらに行きかけたのだが、川原に下りているようだったので、一寸、確認の為に登って 
みたのだけど、こっちが間違いでした。後で、よく見ると、川原に下りる方に、ちゃん 
と、テープがありました。                                                       

沢の流れを飛び石伝いに右岸に渡り、少し行くと上多古の水道施設。その施設を左に巻 
くように道は続いている。やがて左から5〜6メーターの滝が落ちている前を通る。壊 
れ掛けた木の梯子を登ると、左手に木の梯子の残骸。ガイドブックでは小さい梯子が目 
印になっているけど、もう残骸になっている。近くの木にテープが巻いてあって、ここ 
が尾根への取付きと判る。                                                       

いよいよ本格的な登り。木の枝や根を掴みながら急登すると大きな岩の前で道は左右に 
別れている。右がよく踏まれているようだ。よく見るとテープもある。ここをよく覚え 
ておかないと帰りに行き過ぎてしまうかもしれないな・・・と思って、頭に刻みこむ。 

ここからは、登りもやや緩やかになり、薄暗いほどの杉の木立の中を、ジグザグに登っ 
て行く。小さな沢を3つ位渡ると、左への曲がり角で右手がパッと開けたところに出て 
くる。東の方向には白鬚辺りの山々が美しく広がる。一際鋭利なピークは白鬚岳だろう 
か・・・少し休憩して、また登りに向かう。                                       

綴れ折りの坂を登っていくのだが、それほど傾斜はきつくないので、快適に歩いて行け 
る。なかなか、尾根に出ない。未だかなあ・・・等と思い始める。青い空も見えて、も 
うすぐのような感じになってきてるのだけど・・・等と考えて歩いていると、ようやく 
尾根筋に出る。                                                                 

やや急な尾根道を、10分程、まっすぐ登って行くと、古い大きな木のある小ピークに 
到達。ここで休憩、一服する。さしたる、展望は無いが、天気はいいし、気候もいい。 
静かだ。尾根に入ってからは、踏み跡もしっかりしている。木の根が張り出したような 
道も好きだ。                                                                   

ここから暫くは快適な尾根歩き。石楠花の木も多く、花の季節に来てみたい・・・そん 
なことを考えながら登って行く。頂上直下は、再び、急な登りになる。大きな岩壁の手 
前で左へ巻く。ガイドブックには右に巻くように書いてあったが、左の踏み跡の方がは 
っきりしてるようだったのだ。でも、結果的には、これはルート間違い。踏み跡は消え 
てしまい、仕方なく、登れそうな所を、とにかく登る。きついヤブではない。岩壁の上 
まで来ると、正しい踏み跡にちゃんと合流。(^^)v                                  

もう、あまり上は無さそうだ。ルートを外して消耗したので、一寸休憩したかったが、 
もう少し・・・と頑張る。                                                       

頂上は広くはない。さしたる展望もない。でも、なにかジーンとくるものがある。木の 
枝の合間から、山上ケ岳やその近くの宿坊が望める。少し早いが昼食にする。鹿の声だ 
ろうか・・・時折、かん高い鳴き声が聞こえてくる。鳥の声が聞こえる。でも、静かだ 
・・・日が照っているが、もう夏のように暑くはない。心地良い風がある。目映いほど 
の木漏れ日のなかで、充実感に浸る。                               
頂上からまだ先も踏み跡は続いているようだ。大峰の縦走路まで続いているのだろうか 
・・・                                                                         

下山にかかる。頂上から少し戻ったところに、南が大きく開けたところがあって、ここ 
からは山上ケ岳やそれに連なる山々の展望が素晴らしい。下りは滑り易い道が続く。そ 
れでも、木の枝や幹を掴みながら快調に下りる。下りの方がルートミスしやすいところ 
が多い感じだ。2〜3度間違いそうになる。杣道も多い。そして、最後には本当に間違 
えてしまったが、古い踏み跡を頼りに下りていくと、正規のルートに合流。           
この辺り、下部は断崖になっているところが多いので、注意が必要だ。               

途中、登りにも休憩した白鬚の見える場所で一服。駐車した伊坪谷出合の橋の下に下り 
伊坪谷の流れで汗を拭く。                                                       

もちろん、誰一人として出会う人もなく、独り占めの山でした。こんないい山なのに何 
故人気がないのだろう・・・また、来よう・・・思いを強くして、帰途につく。     

P.S ならやまさんの山行記録、参考にさせていただきました。でも、ならやまさんと   
  全く同じルートミスをやりました・・・(^_-) チャント 頭に入ってなかった (^^; 

1994年 10月 15日(土曜日) 晴 (メンバー)単独

        09:30          402.0m  伊坪谷出合                                      
        10:20                  尾根                                            
        11:05- 11:45  1245.8m  勝負塚山                                        
        12:55          402.0m  伊坪谷出合                                      

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