三周ケ岳・日野山「奥美濃」

1993年 4月 20日〜22日 

TOP MENU
低山徘徊日記
山域INDEX
LAST PAGE



 山菜オフということで、軽い気持ちで出掛けました。21日は天気は良かった  ものの、夜叉が池から三周ケ岳は雪が多くて、その方が良かったのだが、意外  だったし、その日の深夜からは小雨模様で、風も強くなってくる。22日は朝  から雨で、風も強く、テントがしなっていた。22日は完全雨中登山。でも、  山菜は手に入る。

 4月20日(火曜日)晴

 20時、山太さんがマイカー(セドリック新車)で迎えに来て下さって、車で  出発。24号線で、白馬山猫さんと待ち合わせの近鉄・向島駅へ向かう。

 21時40分、向島駅を出発。京滋パイパスから名神高速に入り、2FUさん  ・関西こまくささん・TAIさんとの合流地点「草津パーキングエリア」へ向かう。

 22時10分、草津パーキングエリア到着。アレッ・・・・ランクルがない・・  ・・さては、大型トラックで来たのか・・等と冗談を言いながら探していると・  ・・イタイタ・・・2FU組は既に到着していて、酒盛りの最中。ランクルは  車検だとかで、今日はセダン。


 4月21日(水曜日)晴 夜小雨

 0時頃、広野ダムを経て、福井県今庄町の夜叉が池青少年旅行村のキャンプ場  に到着。ゲートが閉まっていて、車はキャンプ場には入れない。とにかく、荷  物を100メートルほど離れたキャンプ場へ運び込み、テントを張って、酒盛  りの準備。こういうことになると、皆、仕事は早い。テントの近くに大きなシ  ートを敷いて、ビールで乾杯。辺りは真っ暗だが、2FUさんの大小のガソリ  ンランタンは驚くほど明るい。

 3時頃、寒くなってきたので、寝る。山太さん・2FUさん・あきゆきは個人  テント、白馬山猫さん・TAIさんは関西こまくささんの大テント。

 6時頃、目が覚める。年寄りの朝は早い。夜にはよく判らなかったキャンプ場  をブラブラ散歩して、朝の空気を大きく深呼吸する。ゴゾゴソしていると、山  太さんが起きて来たので、テントのポールを揺すって、皆を起こす。

 それぞれに、食事を済ますと、イヨイヨ出発だ。荷物を持って、車を駐めてあ  るゲート前へ向かう。アレッ・・・、山太さんがゲートの横の石段でズッコケ  ル・・・。

 8時15分、車に分乗して、登山口の林道終点へ出発。

 8時30分、林道終点。このあたりまでは、皆、のんびりして、大きな「夜叉  が池の石碑」の前で記念写真を撮ったりする。初めの内は、山菜をさがしたり  しながら、のんびり登って行く。山菜オフなんだから、山菜を探さなくては・  ・・妙な義務感に駆られて、探す。でも、ナカナカ見つからないミタイ。未だ、  早過ぎるというのが、結論のようだ。

 しばらく、斜面をジグザグに登ると水平道になり、沢の左岸の割と高いところ  を進んで行く。所々には雪が残っていて、滑ったら下まで止まらないナア・・  ・・・等と考えながら、少し緊張して慎重に進むところもあった。

 やがて、遥か下にあった流れが、ドンドン近づいて来て、何時の間にか、沢に  添った道となる。丸木橋で2度沢を渡る。右手から入って来る支流の、ゴロゴ  ロした石を踏み越えて渡った所に、尾根道への取り付きがあったのだが、気付  かずに、沢を詰めてしまう。すぐに、道を失ってしまったので、山太さんは、  様子見に引き返す。残りの5人は、休憩。山太さんが私等の休憩しているスグ  上に現れたので、皆で、得意のヤブコギで直登。山太さんのリードで本来の登  山道へ出る。

 暫くは、立派な登山道を登って行くが、やがて、雪が深くなってくる。700  を越した辺りでは一面真っ白。このあたりから、グングン高度を稼ぎ、左へ回  り込んで、斜面を少し下ると、夜叉が池だ。2FUさんは、待ってましたとば  かり、シリセードで下る。

 11時頃、夜叉が池。凍っている。関西こまくささんが無事に池の中央に歩い  て行ったのを確認して、皆、彼の跡を追う。池の真ん中で雪を掘って、ラーメ  ン用の水を確保する。途中の沢は、雪崩の為か、濁っていて、水が採れなかっ  たのだ。しばし、休憩後、池の右奥から三周ガ岳への尾根に取付く。少し登っ  た処で、池の方を振返ると、単独の登山者が、三国岳の方へ登って行くのが見  えた。

 所々にササヤブが出ている尾根道をひたすら歩く。雪があった方が、歩き易い  のだろう・・・と思いながら歩く。雪は多いが、日が照っていて暖かい。遠く  で、雪崩の音が時々、ドーンと響く。少し、ヤバイなあ、と思えるところもあ  ったが、なんとか、三周ガ岳の頂上へ着く。

 13時頃、三周ガ岳(1206)頂上。それぞれに、夜叉が池の水で、ラーメ  ンを作って食べる。回りの山々も、まだ、一面雪に覆われている。

 14時頃、下山開始、もっと頂上にとどまっていたい。そんな気持ちを振り切  って、下り始める。この爽快感。これがイイのだなあ・・・。

 夜叉が池まで下りて来て、休憩。丁度同じ頃、三国岳の方から一人下りてくる。  朝に、登って行った人らしい。話しをして見ると地元のおじいさん、長靴であ  った。三国岳へは雪が無ければ行けないとのことだった。山太さんは、明日登  る予定の日野山の事を尋ねていた。休憩を終えて出発すると、おじいさんは、  さっさと下って行く。その早いコト。私等、わざとルートを外して、来た時と  は別の道を行ったとはいえ、ビックリした。やはり、ネンキが違う。

 やがて、回りに雪が無くなって来ると、急に色々な草や木が気になるようで、  関西こまくささんやTAIさんは、時々立ち止まって観察したり、写真を撮った  り、私も、一つでも名前を覚えようと、彼らに付きまとう。一方、山太さんは  下りのスピードにエンジンをフカすことが出来ないので、欲求不満気味。不完  全燃焼だったようだ。水平道で、水を補給。

 17時頃、登山口。小休止後、車でキャンプ場へもどる。キャンプ場のちかく  にも、水場があったので、再度、水汲みに行く。ビール冷やし用の雪と水をと  る。水場の近くには、ワサビの群生があり、2FUさんは、大喜び。

 夕食は、テント場のテーブルで水炊き。2次会はテントの中で夜半まで続く。  寝る頃には、雨がポツポツ。風も出て来た。  今夜はTAIさんが山太さんのテントへ。山太さんと関西こまくささんと白馬山  猫さんが大テント。


 4月21日(水曜日)雨

 6時頃、目が覚めると雨。風でテントは飛ばされそう。皆が起きるまで、テン  トの中で荷物の整理をし、雨具も身に付けて撤収準備完了。テントの回りを見  ると、昨夜来の風で、外に出したママになっていたものが、アチコチに飛んで  いる。テーブルの上に置いてあってガラスのコップは、落ちて割れていた。  ごはん出来たヨ〜の声で、大テントへ。昨日の水炊きのダシで、オジヤが出来  ていた。

 朝食後、テントをたたみ、温泉でも行こうかと話しながら、車で下山。途中、  公衆電話のある店先で、車を止め、2FUさん家に電話。その間、顔を洗った  り、歯磨きしたりする。

 ここまで来ると、風はおさまっていたので、山太さん、俄然、登る気になる。  今回の山行で、彼は、未だ、新たなピークを踏んでいないのだから、その気持  ちは、ヨーク判る。彼にしてみれば、日野山がメインデッシュなのだ。

 JR北陸本線、南条駅の近くで食糧を買い込み、登山口の日野へ向かう。日野  神社の駐車場に車を留め、神社の左手の道を進む。

 歩き始めるや否や、TAIさんのシロバナイカリソウ発見の声に、皆、色めく。私  は良く知らないのだが、珍しいモノらしい。途中、タラの芽を見つけては、山  太さん・関西こまくささん・2FUさんが用意の手袋やロープを持ち出して、  次々ともぎ取る。

 林道と登山道が絡み合うような形で、頂上まで続いている。どちらを行っても  大差ない感じだ。ただ、林道の方は粘土質の土が雨でズルズルになっている処  もあり、概して登山道の方が急だが登り易く、趣もある。途中、五合目に休憩  所がある。

 ただ、頂上直下は林道を歩く。何故だか判らないが、先に行った人の後をつい  て行っただけ。皆、脚が早いので、取り残されてしまう。関西こまくささんは、  たいてい、そうなのだが、しんがり役で、最後尾を付き合って下さる。


 13時頃、日野山(795)頂上。頂上には休憩所もある。昼食。パンやおに  ぎり。しばらく、休憩して、下山。

 車を駐車した神社の境内に戻り、雨具を外したり、濡れたシャツを着替えたり、  荷物を整理したりする。山太さんは、収穫したタラの芽を、スーパーによくあ  るビニールの傘入れ袋に、人数分、小分けして詰めてくれる。戦利品の山分け  といったところだ。

 日野山を後にして、高速道路で敦賀に出る。ここで、「うに飯」を食べるのが、  今回の予定のコース。最初に行った所は、2500円だったので、諦めて、次  に1500円の店を見つけて、そこで食べる。駅前の土産物屋で、それぞれに  土産を買って、再び北陸自動車道に入り、帰途につく。

1993年 4月 20日〜22日       (メンバー)山太さん・2FUさん・白馬山猫さん                      関西こまくささん、TAIさん 

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
サイン