予想どうりササユリは無し・笹ケ岳「滋賀」2003年 06月 15日(日曜日) 曇り |
天気予報も刻々と変わる最近の空模様。金曜日の段階では、日曜の今日は降水確率が50〜60と高かったが、昨夜になって、急に20〜30となる。遅い時間になるほど回復するということだったので、お昼前から登り始める。登山口に到着した時、笹ケ岳山頂は雲に隠れていたが、降りそうな気配ではない。ただ、草が濡れていると思われたので、雨具のズボンだけ身につける。また、これまでの山行とは逆の時計回りで行くことにする。 ここ数年、この山でササユリを見ることはなかったので、今年もさほど期待をしていたわけではない。年中行事みたいなもので、この時期になると兎に角一度は行ってみたくなる。咲いていないだろう・・・とはいうものの、「もしかしたら・・・」という気持ちはあるので、時々立ち止まったりしながらゆっくりと登る。 昔、咲いていたポイントなどは特に注意深く見て行くが、残念ながら今年も花を見つけることは出来なかった。コアジサイやヤマブキショウマの白い小さな花びらがキラキラと光る。ところどころでツツジがまだ綺麗に咲いている。 山頂直下は急な登りだ。雨上がりで、もっとズルズルしているかと思ったが、さほどではない。まあ、急な坂も登りに使えば、さしたる問題はないということか・・・ 息を切らして登りつくと、なんと頂上には20名ほどの団体が昼食中。腰を下ろす場所も無いので、頂上広場を通り抜けて、奥の大岩に登って昼食とする。 結局、ここまでのルートではササユリは無かった。今回は、私1人だったので、見落としがあるかもしれないが、その分、注意深く、時々は立ち止まったりしながら、時間をかけて登ったのだが・・・・ まあ、半分は休憩要素だが・・・(^_-) 昼食の後、南の尾根を少し辿ってみる・・・そちらに、ひょっとしたらササユリが無いかと思ったのだが・・・ 踏み跡はしっかりしていて、2.5万図の点線道がまだ残っているようだ。 頂上に戻り、左の尾根に入る。この尾根にも、ササユリがあったなぁ・・・ いつもなら登ってくるコースだ。尾根伝いに下って、途中から右手に下るのだが、その下降地点を通り過ぎてしまわないように、注意して歩く。しかし、その心配は必要なかった。右手への下降がメインルートとなっていて、直進する尾根道は、不明瞭になっている。少しだけ行ってみたが、一応踏み跡は続いているようではあった。 下降地点からの下りは、やや急なところもあるが、植林帯の一部が切り開かれたのか、全体的には明るい感じになっていてる。ちょっと傾斜が緩やかになったところで、単独男性を追い越す。ちょっと話をしたが、彼もササユリは見なかったそうだ。初めての彼は、ずいぶん期待して来たようだったが、気の毒だった。もしガイドブックなどで、そんな記述があったとすれば、直して欲しいものだ。 ただ、昨今のハイキングブームがこのような事態を引き起こしたとも言える。ホームページを始めた頃に、私も自分のホームページにササユリの紹介をした。もちろん、当時のガイドブックに載っていたことなので、あまり配慮することもなく書いてしまったのだが、ひょっとすると、そのことも今の事態の遠因になったのかも知れない。私のページを見て盗掘した方がいるとは思いたくないが・・・ それに、この地域では、行政のそういう意識が・・・少なくともこの山のササユリについては、大変希薄だったと思われる。盗掘を防止する監視体制や働きかけるアナウンス(看板など)は今も無い。個人が書いたであろう『お願い文』がぶら下がっていたが、今となっては、それも空しい。 更に下り、小さな沢を3つ程越していくのだが、その一つ目の沢を渡ったところで、10人位の女性グループに出会う。登るところか下るところかは判らない。 やがていつもの登山口に出る。昔は、この登山口付近の林道にもササユリは咲いていたものだったが・・・乱獲されてしまったのだなぁ。 |
ヤマブキショウマ ニワゼキショウ スイカズラ コアジサイ コアジサイ タニウツギ コンフリー ムラサキツユクサ キキョウソウ |
2003年 06月 15日(日曜日) 曇り (メンバー) 単独 |
着時刻-発時刻 | 標高 | |
10:50-11:00 | 330.0m | 駐車地 |
11:10 | 330.0m | 登山口 |
12:00-12:35 | 739.0m | 笹ケ岳 |
12:45 | 下降地点 | |
13:15 | 330.0m | 登山口 |
13:25-13:40 | 330.0m | 駐車地 |
《参考:笹ケ岳の記録》 |