狸の焼物で有名な信楽の近くにある笹ケ岳へササユリを見に出掛けて来ました。
以前に一度、９３年の７月４日に行ったことがあるのですが、この時頂上付近の
ササユリがとても綺麗で、ただ、その時は少し時期が遅すぎだような気がしてまし
たので、今回は、少し早めにと思い、昨日行ってみました。
登山口から、やや広い、草ボウボウの道を進むと、すぐのところで道の真ん中に
ササユリが一輪、私達を出迎えるかのように咲いていました。木立の陰で少し薄暗
いなかに、浮立つように白い花が輝いています。早速、写真を・・・と思ったので
すが、この様子では、上にはもっと沢山咲いているだろうと、期待して先を急ぐこ
とにしました。
背の高い笹薮のあいだの道を抜けると、いよいよ本格的な登りになります。以前
に来たときには、さほど感じなかったのですが、相当、急な登りが続きます。草も
よく茂っていて、あまり人の入らない静かな山道です。途中登りが一段落し、右手
から上がって来た沢を渡るのですが、この辺りで沢水でタオルを冷やすことが出来
るのは、有難いことです。昨日は、陽射しは殆ど無く、涼しくて気持ちのいい風が
吹いていたのですが、それでも、助かります。
もう、ひとふんばりして登ると、ようやく峠に到着。ここから尾根道を左に辿る。
少し下って、緩やかな登りをこなすと、見覚えのある山頂に到着。でも・・・ガー
ン・・・咲いていない・・・ササユリは・・・(^^; 前回来たときに、沢山咲いて
いた付近を見てみると、あるある・・・蕾が・・・ 今回は、少し、早かったよう
です・・・(^^;
でも、お天気はまずまずなので、展望の開けているところに腰をおろす。まだ、
１１時少し過ぎで、少し早いけど、お昼にしました。激しいアルバイトの後なので、
お腹は空いていました。眼下には、私達の車をとめたところから、登山口への道路
やその付近の家が小さく見えています。頂上付近には大きな岩が二つあり、その付
近をウロウロと歩いてみました。尾根伝いに道は続いているようですが、あまり踏
まれてはいないようです。
家内は「いせ一貫堂」のプレートを見つけました。お昼を食べながら、「いせ一
貫堂は無いね・・・」と話していたところでした。家に帰ってから、前回の山行記
録をみてみましたが、その時は気がつかなかったのか・・・何もふれていませんで
した。ひょっとすると、その後に登られたのかもしれません。
いつもより長めの休憩の後、下山することにしました。前回と同じ、急な下りで
す。下山路は陽当たりの良いルートですので、下の方ササユリが咲いているのが、
十分期待できます。下っていくほどに、蕾のふくらみが大きくなっているのがよく
判ります。「おおっ・・・(^^)v」ついに、小ぶりな一輪が咲いているのを見つけ
ました。
早速、カメラと三脚を出して撮影モードに入ります。その辺りから下には、随所
に咲いていました。家内は、ワラビを採りながら下りていきます。まだ、ワラビも
残っているようでした。ついでに「かからんだんご」の葉っぱも採りました。「か
からんだんご」というのは、家内の実家の方で作るかしわ餅みたいなものです。か
しわ餅の葉っぱの代わりに同じような形のツル草の葉っぱを使います。
私は、アザミの花なども取混ぜて写真を撮りながら下りていきました。こんなに
のんびり山を下りるなんて初めてのことです。
一旦、登山口まで下りてきてから、登り口で私達を待っていてくれた、あのササ
ユリを撮りにいくことにしました。行ってみると、随分手前から薄暗い道に咲いて
いるのが見えました。フラッシュが欲しいような光量でしたが、三脚があったので、
それで撮りました。この花が一番形が良かったように思いました。
帰る途中で狸を一匹と蛙３匹を買って帰りました。家に着いて暫くして外を見る
と静かに雨が降り始めていました。
ササユリとしては、次かその次の日曜日辺りが見頃ではないでしょうか。地味な
山ですが、「いせ一貫堂」のプレートもあるいい山ですよ。
| 