鳥羽の相差(おうさつ)での慰安旅行の、といっても宴会だけだが、ついでに、獅子ケ岳
へ行ってきました。朝、6時に旅館を出発、伊勢市を経由して注連指(しめさす)を目指
す。伊勢市内は、道がややこしくて、登山口まで2時間も掛ってしまった。注連指は
山奥の静かな村で、注連指バス停を過ぎ、奥へ奥へと詰めると、道は2つに分岐、左手
の小さな橋を渡り、いよいよ細くなった道をぐんぐん登る。自動車1台がやっと通るく
らいの道を行くと林道終点。
4〜5台の駐車スペースがある。右手は、小さな沢になっていて、左手に登山口の案内
板がある。登山の服装に着替えて、いよいよ出発。
植林の中の道を沢に添って登っていく。暫くは、ゆるやかな登りが続く。砂防ダムを落
ちる滝音を楽しみながら歩いていく。本物の滝だったら、もっといいのだが・・・。
粗削りの道といった感じだが、適当にステップが切ってあって、歩き易い。やがて、
沢の水が少なくなって、ゴロゴロした石が多くなったところで、右手の急な山腹に取り
付く。道はジグザグに付いているので、それほどの急登ではない。植林帯を離れ潅木の
間を縫うように登る。ざれた急坂を過ぎ、ひたすら歩く。随分登ってきたな・・・・と
感じる頃、最後の急坂を登り、大きな露岩を越すと頂上の一つ手前のピーク。少し歩く
と獅子ケ岳山頂だ。
一寸開かれ草むらになっている。標高は低いが、一応単独峰なので、四方の展望が素晴
らしい。樹木が邪魔して、360度の大展望とはいかないが、雲の波と山波が迫って
くる。時折、雲間から光が差込んで、幻想的だ。上空は風が強いのか、恐ろしい勢いで
雲が流れる。休憩後、来た道を下山。
20分程下りると、沢音が聞こえてくる。何故か、ほっとする。
このルート、高度差は500程だし、仕事道との分岐には、道標もあって、親切にも
後何メートルなどと書いてある。もっと、大阪から近ければ、手頃な、いい山なんだけ
ど・・・・。
植林のせいか、紅葉はたいしたことはない。ただ、落葉は多かったので・・・もう終わ
ったのかな・・
奈良までの帰りには、奥香肌や蓮ダムの近くをドライブして、秋山の空気を満喫して帰
りました。
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