深まる秋を満喫・三上山 「京都南部」


1997年 11月 23日 (日曜日)
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低山徘徊日記
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  お昼過ぎに家を出る。R24に入り、笹ケ岳などの湖南の山に行く時に右折す
るR163の交差点を今日は直進。「開橋」の信号で右折、古い民家の並ぶ狭い
路地を抜ける。突き当たりを右折、すぐに広い道を左折。広い府道を横切り、J
Rの踏切を越えて「山城森林公園」を目指す。この交差点に公園への道標がある。
また、府道を越えてからは、要所要所に公園への案内の表示もある。ここからは、
ほぼ、一本道。林道神童子線に入ると、道は鳴子川の谷に沿って緩やかに登って
いく。紅葉には少し遅い感じだが、なかなか雰囲気のいいところだ。舗装がなく
なったところに「山城森林公園」の案内板があって、駐車料500円、入場料大人
100円、子供50円・・・とある。こりゃ、いかん・・・とバックして、公園
手前の路肩の駐車スペースへ車をとめる。

  身支度を整えて出発。曇りがちだが、時折日の射す穏やかな天気だ。気温も低
くない。林道を少し歩くと、もう「山城森林公園」の中に入っているようで、右手
の谷間には遊歩道が作られていたりする。「木漏れ日の谷」なんて名前がついて
いる・・・(^_-)   道端の柿木がたわわに実っている。ピンポン玉ほどの小さ
な柿の実だ。一つ拾って、ちょっとかじって見るとほのかに甘い。でも、後で唇
がしびれる感じがする (^_-) 

  ロッジ風の建物の並ぶ一角に出てくる。駐車場に並んでいる車も予想以上に多
い。入口に大きな案内地図板があったので、ルートを確認する。この辺りに来る
と人も沢山で、大半はグループや家族連れで、河原でバーベキューなどを楽しん
でいる。なかなか賑やかだ。料金徴収所があったので「山に登るんですが、入場
料要るんですか?」と尋ねると、なにやら内輪で相談していたが、「いや、いい
です・・・」という返事だったので、そのまま、入って行く。一応聞いてみるも
のだ (^^)v

  更に谷沿いの道を行くと、ロッジの横に案内板があって、左手に 「長寿の道ル
ート」 が始まる。階段道を少し登ってロッジ群の裏手に回り込む。下からはファ
ミリーで声高に騒ぐ声が聞こえてくる。ジグザグにひとしきり登ると、やや、な
だらか尾根道に入り、もう下の騒ぎは聞こえない。少し先に小高いピークがあり、
黒いプラスチックの階段道で登る。頂上にしては早いなあ・・・と思ったが、登
ってみるとまだまだ先がある。ずっと先に頂上らしきピークが見える  (^_-)  

  ここからの雑木の尾根道がなかなかいい。家からこんな近くに、こんな素敵な
尾根道があるとは・・・あの無粋な「山城森林公園」さえなければ、ちょくちょく
来たいものだ・・・(^_-)   落葉を踏み、枯葉の舞う踏み跡を辿る。少しだけ
ドングリを拾ったりする。クサギの実が赤い花のように見える。サンキライの赤
い実もある。他にもいろいろの実が目に入るが、名前はよくわからない。なだら
かな坂を下って、いよいよ最後の登りになる。人気の山なんだろう。急なところ
には、階段が作ってあって、よく整備されている。左手の谷の下の方には見事な
モミジの紅葉が見られる。

  ピークまでもう少し・・・のところで急坂は終わり、緩い登りになる。右手に
下りる分岐がある。道標はないが、これは、別の登りルートなんだろう・・・と
更に直進する。少し行くと、今度は道標があって、直進は「冒険の道ルート」、
左手は「三上山」とある。もちろん、左へ進む。このあたりから、杉の植林帯と
なり水平道をトラバース気味に進む。右手の上が山頂だと思うが、左へ大きく巻
く。やがて、左手から登ってくる「かいがけの道ルート」に出会ったところで右
に折れる。このあたり「もみの木の道」というらしい。なだらかな坂を一直線に
登って、頂上の少し手前で道標にしたがって左折。すぐ、山頂に出る。

  手前に三角点があり、その奥に、板を並べただけの簡素なベンチと壊れかけた
テーブルみたいなものがある。東側は開けていて見晴らしがいい・・・が、これ
といった名前の判る山は見当たらない。北側は多少木の枝が邪魔して、あまり見
通しがいいとはいえないが、鷲峰山(ジュウブセン)が望める。殆ど風も無く、日も照
っていて、休憩していてもあまり寒さを感じない。昼食にする。静かで、あんま
り居心地がいいので、下りるのがもったいない感じだ。

  頂上から東の尾根に続く微かな踏み跡があったが、登りに見た「冒険の道ルー
ト」の標識のある分岐まで戻ることにする。分岐からは左の踏み跡を辿る。鬱蒼
とした杉の木立の間のトラバース道だ。足元は苔や古い落葉でクッションのよう
な弾力があり、しっとりとして、とても歩きやすい。芳子が「片方の鼻を押さえ
て深呼吸をするといいらしいよ・・・」というので、立ち止まって5回づつ深呼
吸する。テレビでやってたらしい。空気がおいしい。

  右手の尾根へのジグザグの下りが始まる。植林帯を抜けると雑木の細い尾根道
になる。早く下りるともったいない・・・と、何度も何度も立ち止まって深呼吸
する。カサコソと落葉の音が小気味いい。

  一寸明るく開けた場所に出る。道標があり、直進は「三上橋」、左手は板の裏
側に「冒険の道」とある。左が「冒険の道」を示す意味か定かではないが、取敢
えず左へ下ってみるが、すぐに未舗装の林道へ出てしまう。面白くなさそうなの
で分岐まで引き返し、「三上橋」方面へ下りることにする。ずっと尾根筋を下る。
このあたりでは、松の木が多い。でも、入山禁止にはなってないので、マツタケ
は採れないのだろうナ・・・(^_-)

 左手下に林道が見えてくる。階段道を下りていく。この時、小さい赤ん坊を背
負った子連れ夫婦が登ってくる。今日始めて出会う登山者(?) だ。「頂上までど
れくらいですか?」「そうですねぇ、3〜40分はかかるでしょうね・・・」と
答えたが、頂上まで行くような雰囲気ではなかった。登り始めたのが遅いせいか
も知れないが、ここまで、誰にも遭わなかった。麓で遊ぶ人の数を思うと、登る
人は意外に少ないようだ。

  程なく林道へ出る。三上橋のすぐ上手だ。橋を渡りのんびりと下って行く。左
手の橋のたもとに「長寿滝」の道標があったので、時間も早いことだし、行って
みることにする。約650mとある。橋を渡り、林道を上っていく。随分歩いて
「道を間違えたのかなあ・・・引っ返えそうか・・・」などと言っていると、よ
うやく、右手に滝への下り口がある。さらに少し登ったところで、右手に「展望
台」の案内があったので行ってみる。「やすらぎの池」と案内のある池の縁を通
って沢を渡る。丁度滝の上になるのだろう。対岸の階段道を登ると「展望台」の
ピークにつく。案の定、殆ど展望はないが、その少し下ったところに見晴らしの
いいところがあって、今下りてきた三上山を望むことができる。

  林道を下り、車のデポ地へ戻る。

  1997年 11月  23日 (日曜日)   曇り   (メンバー)芳子

        12:45- 12:55           車デポ地                        
        13:10                  「長寿の道ルート」登山口            
        13:45- 14:15   473.0m  三上山(サンジョウザン)                           
        14:50                  三上橋                        
        15:15- 15:20           展望台                          
        15:40- 15:45           車デポ地                                    

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