低山と侮るとかなりシンドイ錫杖ケ岳 「三重」


1999年 9月 12日(日曜日)  晴れ
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低山徘徊日記
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 9時前だったろうか、車で出発。薄い雲が空を覆ってはいるが、降りそうな雰
囲気ではない。今日はのんびりR163で行く。伊賀上野を少し過ぎ、一ノ宮か
ら名阪国道に入る。向井で下りる。国道の下をくぐる。なんだかややこして道だ
が『錫杖ケ岳』を示す道標が2ヶ所にあって、すぐさま細い林道に入る。

 両脇の草が生い茂り、やっと車1台ほどの巾の道をうねうねと進む。道端にツ
リフネソウの群生を見かけると、すぐに登山口前に着く。道端にかなりの駐車ス
ペースがあって6台ほどの車が止まっている。まだ、数台のゆとりは十分にある。

 車を止めて、身支度を整える。取り付きにも立派な道標があり、小さな沢の右
岸の緩やかな登りとなる。鬱蒼とした杉木立ちの登山道はよく整備されていて、
ついている木橋も立派なものだ。ただ、沢の方は倒木が多い。早速にホトトギス
やミズヒキなどの花が現れる。しばらく行くと明るく開けた場所に出る。ちょっ
とした草原のような感じだ。背の高い大きなツユクサが沢山咲いている。下山し
てくるパーティとすれ違う。

 再び薄暗い道となる。白い繭のような花がある・・・「おおっ、こりゃなんじ
ゃい・・・」と三脚まで立てて写真を撮る。しかし、こりゃ後で考えると、ホト
トギスの蕾じゃないか (^_-)  てなことで、適当に時間を潰しながら、ゆっく
りと登っていく。緩やかな坂を登り詰めたところ家内が待っている。柚ノ木峠。

 ここで左に折れる。ベンチがあるが、もう少し登ることにする。いよいよ急な
登りになりそうな感じ。時折日が射して、かなり暑く感じる。しかしひと登りす
ると、風の通る尾根になり傾斜も緩くなる。左の谷の開けた伐採地に出る。荒れ
た感じの谷間だ。ジグザグの急な登りとなる。ただ、これも長くは続かず、また
緩やかな道となる。尾根筋に出ると僅かだが風も心地よい。小さなピークに出る
と谷を挟んで正面にようやく頂上が見えてくる。左から回り込むように、小さな
コブを3つばかり越えて痩せた鞍部に至る。ザレた急な登りになる。ロープが張
ってある。頂上直下は岩場となっており、クサリに助けられて登って行く。大し
た距離でもないのだが、息があがってしまう。

 錫杖湖方面への分岐のその奥が頂上。狭い頂上だが5〜6人の先客が休憩中。
弁当を買うのを忘れたので、タッパーに入れて持ってきた梨を食べる。360度
見晴らしのきく山頂だが、生憎、雲が多く北に、御在所辺りの山の輪郭が望める
程度だ。また、南の眼下には錫杖湖が

 下山にかかる。来た道を引き返す。ザレたロープ場のところまで来ると小さな
犬を連れた2人連れと出会う。小さな犬では登れないのでザックに入れていく・
・・という。こりゃ、大変だ。聞くところ、以前はこんなに荒れた道ではなかっ
たそうだ。

 柚ノ木峠で一息入れようとも思ったが、そのまま登山口へ・・・戻ってくると
止めてある車は私らのを入れて、3台だけになっている。下山中にも何人かとす
れ違ったし、頂上にも何人か残っていたはずなのに・・・縦走組や別の登山口か
らの人も多いのだろう。林道端に咲いていたツリフネソウを見に行く。日当たり
がよく水気の多いところによく咲いているようだ。

 低山といえどもシンドイ錫杖ケ岳ではあった。

1999年 9月 12日 (日曜日) 晴れ (メンバー) 芳子

        10:00- 10:10           登山口                                      
        10:35                  柚ノ木峠                       
        11:20- 11:45   676.0m  錫杖ケ岳                       
        12:15                  柚ノ木峠                       
    12:30                  登山口                                     

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