雪彦山オフ「播州」


1997年 11月 9日 (日曜日)
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低山徘徊日記
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  6時過ぎ起床。山の朝は思いのほか冷え込んでいる。少し寒さを堪えて岩風呂
に行ってみる。ちょうど先客が出て行くところで、ひとり贅沢に岩風呂を独占す
る。そして、朝食。チェックアウトして車にいくとフロントグラスが凍っている。
やはり、相当冷え込んだようだ。8時少し前に出発。ここから、雪彦山の登山口
へは、真っ直ぐ北へ行けばいい。

  ところで、今日は雪彦マラソンの日。9時半から12時半は交通規制が行われ
る。それで、最初の計画より1時間早い集合としたのだが、既に道路の端々には
その関係者が立って交通整理をしている。

 川沿いの道を北上し、道標に従って左に折れて橋を渡る。割と奥地まで民家が
続いている。大鳥居に出る。この手前では、なかなか見事な紅葉があって、今日
の山への期待感が高まる。大鳥居の手前に小さなスペースがあって、そこに芳村
さんの車を発見。バックして隣にとめる。芳村さんは7時半ころには着かれてい
たようだ。車から下りて挨拶などしていると、駐車場の警備の人が現れ、もっと
上手の駐車場に移るように指示される。

 指示された場所に移動して今日のメンバーを待つ事にする。かいさん・PLUTO
さんが相次いで到着。初対面の「加古川の島田さん」の車が通り過ぎて行く。
「ひょっとしたら島田さんちゃうか・・・」というPLUTOさんの声で慌てて手を振
って呼び止める。PLUTOさんは、車の無線アンテナでピンときたらしい (^_-)

 かねちゃんと佐竹さんが未だ現れないので、本来の集合場所である賀野神社の
方へ行って見る。かなり荒れたデコボコ道を、かなり上がると賀野神社の前に出
る。その少し手前に駐車スペースがあるが、鎖で閉じられていて中には入れない。
その鎖の前に6〜7台の車がとまっている。岩登りの若者達が準備中のようだ。
奥にはテントもある。この駐車場からは洞ケ岳の岩壁が正面に見え、なかなかの
景観だ。カメラを出して2〜3枚撮る。

 目当ての2人はいないようなので、大鳥居の駐車場に戻ると、もう、かねちゃ
んと俊一くん、佐竹さんも到着し全員揃っていて、私の帰りを待ってる状態・・
・ ^^;   早速身仕度を整えて出発。


 過去3回、この山に来られている芳村さんに先導をお願いする。最後尾に家内
に続いて私がつく。小さな橋を渡ると左手にキャンプ場などの施設がある。その
入口右手の端から階段道に入る。しっかりした階段はすぐに終わり、初手からか
なりの急登となる。ぐんぐんと高度が上がる感じが心地よい。少し展望の開けた
場所に出たところで一息入れる。目指す雪彦山の絶壁は意外に近く感じる。高度
差もあまり感じず、楽勝の予感。

  左手の尾根から回りこむように迫る。ゴロゴロした岩や鎖が出てきたりして、
変化にとんだルートで、疲れを忘れてしまう。こういうグループだと先行者が岩
を登っている間、下で一息入れたりできるのがいい  (^_-)       適当に休憩を
とりながら、比較的、楽して登る。俊一くんもピッチの合わないステップに苦労
しながらも、文句も言わずに頑張って登っている。

 大きく庇のように迫り出した出雲岩の下の岩ガレを通過。アルプスみたいに岩
に矢印が書いてあるのがいい・・・その大岩を一旦左にまいて小さな沢を渡る。
太い鎖を伝って大岩の上に出る。少し上がると見晴らしのいい岩があって、皆も
そこで休憩。その岩のところからは岩の間の狭い隙間をくぐる。最近肥満気味の
私にとっては、ちょっと具合の悪いところだが、かろうじてセーフ。どうしても
通れない方には巻き道もある。

 さらに、岩場を登って大天井岳へ到着。4〜5人の先客がある。頂上には小さ
な祠があり、役の行者が祭られている。雪彦山という山名板もある。本来の雪彦
山は、まだこの奥にあるのだが、地元では、見晴らしもいいこのピークを雪彦山
として売り出しているようだ。

 暫く休憩して記念写真を撮ったり展望を楽しんだりする。そうこうしていると
後から登って来た人の話から貸切りバスの40人程の団体が上がってくる・・・
という情報が耳に入る。「それじゃぁ、ここは満員になってしまう・・・」という
ことで、本来の雪彦山を目指して早々に出発する。

  ここからは、先程の登りとはうって変わったフツウの山道となる。岩山の趣は
なくなり、私のよく行くヤブ山とおんなじだ。天狗岩を過ぎると、右手へ下る道
と左に登る道に別れるが、先導されるままに左へ登る。ひとしきり登ったところ
が838mピーク。しばらく平坦な道を行き、もう一つ登ると雪彦山だ。鬱蒼と
したスギ木立に囲まれ、ほとんど展望はない。おまけに、ゴミで散らかっていて
食事をする雰囲気ではない。空腹のあまり、恨めしそうな顔のPLUTOさんを無視し
て、手頃な場所を探してもう少し先へ進むことにする。
  
  ようやく、次の小ピークで腰を下ろす。登山道からわずかに離れたところで昼
食にする。ここも木立に囲まれ展望はない。残念な事に、今日は芳村さんの奥様
は所用で参加できず・・・それで、ポットコーヒーはなし・・・これまた、残念
 (^_-)  その芳村さんからは、先日行かれたオーストラリアのお土産チョコレ
ートなどを頂く。いろいろ話しがはずむが、PLUTOさんと島田さん、趣味の無線
で特に話しがはずんでいるようだ。
  
  涼しい風が吹きぬけるが、しばらくするとそれが寒く感じてくる。出発。少し
下って鉾立山の登りになる。やや寒く感じていた身体がまた暑くなってくる。こ
の頂上は今日の最高地点だ。ほんの少しだけ北側の展望がある。狭い山頂で、立
ったまま山座同程に花が咲く。氷ノ山が見えているようだ。
  
  いよいよ下山にかかる。暫く同じ様な尾根歩きが続く。「峰山分岐」の少し先で
右手斜面の下りになる。沢沿いの下りになるが、先導されているので、ルートの
記憶は定かではない。暫く下った後、「ナメ滝」上部で左岸に渡り、なだらかな直
線的な下りとなる。ナメ滝はその名の通り、所謂滝ではなくて急な傾斜の谷のよ
うな感じだ。
  
  「虹の滝」上部で、左岸の道は橋が壊れて通行不能になっている。再び右岸に戻
る。崖のようなところの急な下りとなる。きちんとしたステップがあるが、時に
は手で岩や木を掴み慎重に下る。滝の上に見事な紅葉が現れる。梢に日があたり
輝いている。皆、写真モードになってしまう。虹の滝の下部に下り立つまで、何
ヶ所かそういうポイントがあり、家内も珍しく「来てよかった・・・」と口にす
るほどだ。虹の滝は水はなかったが、紅葉のポイントとしては最高。下部まで下
りて、暫く休憩となる。
  
  ここで、左岸に渡り、少し登る。上がったところにからの展望がまたいい。ま
た、休憩になってしまう (^_-)    ここから洞ケ岳の岩壁が眼前に広がる。岩登
りをしている人が見えている。見ているだけで恐しい (^_-)
  
  しばし鑑賞。大岩の左から緩やかな坂を下る。分岐があり、まっすぐ行くと賀
野神社。右手へ下ると出発地点の大鳥居へ出るようだ。ここは、右手へ下ること
にする。ザレた急斜面を下る。滑りやすい道だ。やがて、谷の底まで下りて左岸
を行く。腐りかけた木橋で右岸に渡るとすぐに堰堤が見えてくる。堰堤の上で最
後の休憩。ここからも洞ケ岳の岩壁が望める。
  
  ここから下は遊歩道みたいになっていて、コンクリーの階段で下りていく。す
ぐにスタート地点のキャンプ場に戻る。早速、自販機でサイダーを買って喉を潤
おす。車のところまで戻り、佐竹さんやかいさんの写真を見せて貰ったりしなが
ら30分ほど談笑。15時に解散する。

 福崎から中国自動車道に入り、吹田から近畿自動車道へ・・・門真でR163
に入り奈良へ帰る。途中、晩飯を仕入れて17時30分帰宅。


 お天気にも恵まれ、紅葉もベストタイミング。充実したオフとなりました。参
  加の皆さんも十分に楽しまれたことと思います。ありがとうございました。

 また、今回タッチの差でお会い出来ませんでしたが、地元の橋本さんには現地
  情報をいろいろ教えていただきました。有り難うございました。

 ファインダー越しに見た紅葉の万分の一でもフィルムに納まってくれていると
  いいのだが・・・さて、、、 (^_-)


  1997年 11月   9日 (日曜日)   晴れ 
               (メンバー)かねちゃん+俊一くん、佐竹さん、PLUTOさん、芳村さん
                       加古川の島田さん、かいさん、芳子

         8:25-  9:05   260.0m  大鳥居(駐車場)                             
         9:25-  9:30   750.0m  展望岩                                       
        10:35- 10:55   884.0m  大天井山(洞ケ岳)                             
        11:05          838.0m  838m                                     
        11:25          915.2m  雪彦山                                       
        11:30- 12:05           無名ピーク(昼食)                             
        12:20- 12:30   960.0m  鉾立山                                       
        12:40          942.0m  峰山分岐                                     
        13:10          630.0m  ナメ滝                                       
        13:45- 13:55           虹の滝                                       
        14:20- 14:30           堰堤                                         
        14:35- 15:10   260.0m  大鳥居(駐車場)                             

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