春風の三郎ケ岳を行く

1999年 3月 14日 (日曜日) 晴

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低山徘徊日記
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 目が覚めると、外は明るい。雨という天気予報は見事に外れたようだ (^^)v 
昨日までとはうって変わって暖かい朝を迎えたものの、ぐずぐすしていて、家を
出たのは9時半過ぎ、仏隆寺下の駐車場に車を入れたのは11時少し前。まだ、
桜の花には早く、参拝者も少ない。満車になっていないかと心配していた駐車場
はガラ空き。先週のフキノトウに味をしめて、今日はビニール袋を用意して歩き
始める。

 例年、春に訪れる山だが、今年は来るのが少し早かったせいか、あまり花は咲
いていない。オオイヌノフグリやコハコベなどを見ながら登山口の峠まで緩やか
な舗装道路を登って行く。少しだけツクシなども顔を出している。民家の間を縫
うように道は続いている。お目当てのフキノトウもいくつか見掛けるが、民家の
土手などにあって、ちょっと採り辛い。山の縁に差し掛かった辺りで、ようやく
少し採取できる。ネコノメソウが咲いていたので写真を撮っていると、足元にふ
とフキノトウがあったりする。

 道の両脇の草むらを覗きながら、ぶらぶら歩いて、ようやく峠に差し掛かる。
登山口には「去年の台風の為、道が荒れている・・・」旨の注意書きがビニール
の袋に入れてぶら下げられている。だが、二つに折りたたんであったので、もう、
それほど酷くない・・・ということか (^_-)

 少し登ると墓場にさしかかるが、墓場の上を迂回する道が、立木を支える沢山
のロープと倒木で歩き難そうだったので、墓場の中を通らしてもらう。昨夜、雨
が降ったのだろうか・・・湿気を含んだヒノキの林は木の香りに満ちている。一
旦広い山道に出て左折。すぐにV字型の分岐があるが、右手の本道の方を少し登
る。20mほどで左に高城山への登山道の取り付きがある。

 何度か来ているコースだが、登山者が多いのか道はどんどんよくなっているよ
うだ。ただし、ところどころで根こそぎ倒れている木もあって、根っ子の部分が
登山道に張り出している。そんなところは迂回する新しい踏み跡ができている。

 最初の急な登りが過ぎると緩やかな植林の中の登りとなる。そして、最後に、
また急な登りがある。だが、いずれも短い距離で、すぐに高城山頂上に到着。奥
の休憩所には先客の影があったので、小さな社の前で家内を待つ。去年の台風で
頂上はかなり風が強かったのだろう。大きな木が何本も倒れている。小さな社は
かろうじて倒木の下敷きになるのを免れたようだ。少し休憩して、次の三郎ケ岳
を目指す。

 ここから、三郎ケ岳までの尾根道は、右へ左へウネウネと方向が変わり、また、
もともと起伏に富んだ道ではあるが、倒木のため、やたら手間のかかる道になっ
ている。とはいうものの、通れないような危険個所は皆無。よく復旧されている。
頂上直下の急登はいつもシンドイ。ようやく飛び出した頂上には人影もなし。

 お昼も過ぎたことなので、買ってきたアンパンをかじる。こちらの頂上には巨
木はないが、少し木が倒れたようで、心もち東側の見通しがよくなっている。高
城山で休憩していた女性2人が登ってくる。頼まれて記念写真のシャッターを押
してあげ、下山にかかる。今日は石割峠へ下りることにする。

 急坂を下る。途中、イワカガミの葉っぱなどが目に付く。初めて来たとき、花
が咲いていたのを思い出す。5分ほど下って左に折れる。直進する踏み跡もある
が、左へ曲がる踏み跡の方が明瞭で、おまけに、テープがベタベタと貼ってある。
チト、くどい。曲がって5mも行くと左手に入る小道がある。その小道に入ると
岩壁に彫られた日蓮上人座像など何体かの石仏がある。この付近、以前来たとき
に比べ、草が刈り込まれて明るい感じになっている。

 何枚か写真を撮った後、本道に戻り緩やかに下る。鞍部の小屋の手前から右手
の植林帯を下る。若干の倒木を避けるように下っていく。しっかりした杣道がつ
いているので、それに沿って下るだけだが、枝打ちした枝をバラまいたようにな
っていて、すこし歩きにくい。これも台風のせいかも知れない。沢の流れがはっ
きりすると、すぐに林道に出る。

 ここから、またフキノトウなどを探しながらブラブラと下っていく。あまり見
つからないが、夕食に添える程度には収穫できる。集落の中に入り、高井のバス
停へ下る道を左に見て直進。高城山登山口方面を目指す。これで、往路に通った
登山口へ戻れるはずだ。

 緩やかな舗装された坂道を登って行く。途中、いくつかの分岐があるが、とに
かく上へ上へと道をとる。少し、風がでてきたようだ。峠近くに差し掛かると、
高城山がすぐ近くに、そしてその左手には袴ケ岳が割とかっこよいピークとして
見える。やがて、見覚えのある登山口の前にでる。そのまま、朝、来た道を下り
て駐車地点へ下る。

 わりと暖かくて、ちょっと涼し気な風もあって、天気予報では雨と聞いていた
 だけに、なにかトクしたような山行になりました。


1999年 3月 14日 (日曜日) 晴 (メンバー)芳子

        10:50- 11:05   520.0m  仏隆寺                       
        11:40          650.0m  登山口                       
       12:05- 12:15   820.0m  高城山(タカギヤマ)                              
       12:40- 13:00   879.0m  三郎ケ岳                                  
        13:25                  林道(旧伊勢街道・石割峠近く)              
        14:30          650.0m  登山口                                    
        14:55- 15:05   520.0m  仏隆寺                       

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