ヤマシャクヤクの待っていた霊仙山

1999年 5月 9日 (日曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 春のオフといいながらも参加予定者は芳村さんチームとかねちゃんチーム・・  ・「こりゃ、先日の葛城山とおんなじメンバーやな・・・」と思っていました  ら、期待していた通り、飛び入り参加続出で嬉しい山行きとなりました。

 予定より少し遅れて、6時半出発。お天気は抜群。きっと暑いくらいだろう。 8時頃に上丹生に到着。集合予定地の醒ケ井養鱒場に向けて少し行きかけると右 手の駐車場に PLUTOさん発見。慌てて駐車場に車を入れる。期待はしていたのだ が、これで賑やかになりそうな予感。他の人の到着を待っていたが、6時に出る とメールのあった芳村さんがまだ着いていない・・・というのもおかしいので、 養鱒場まで様子見に行ってみる。が、それらしき車は見当たらず、引き返して先 ほどの駐車場に戻る。そうしている内に、かねちゃんと俊一くん、到着。その後、 芳村さんも到着。そして、参加予定のはっきりしていなかった、かいさんも到着。 これも、嬉しい。

 他の飛び入り参加者の可能性もあるので、集合時刻の8時半まで待ってスター ト。上丹生の近くに駐車できたこともあって、急遽、予定のコースの反対周りに ルートを変更、谷山谷から登ることにする。・・・これが、後にエライことにな るとは・・・ ^^;

 上丹生の集落の間を谷山谷の右岸に沿って歩いていく。ここから林道の終点ま では、さしたる登りもなく花の多い楽しい道だ。集落には地元の方の植えられた 花も鮮やか・・・奥に入るに従ってシャガの白い花が目立つ。立派な橋で左岸に 渡るとタンポポ、コハコベ、ヤブイチゴ、ミヤマキケマン、スミレ、ホウチャク ソウ、チゴユリ、ネコノメソウ、ナツトウダイ・・・俄然、自然の花が多くなる。

 林道終点からは本格的な山道となる。対岸に聳える屏風岩を眺めつつ緩やかに 登っていく。横道分岐(谷道・巻き道の分岐)に出る。以前に来たときも谷道だ ったので、巻き道に行こうかとも思ったが、もともと増水時の巻き道としてつけ られた道なので、谷道を行くのが本筋・・・と思い、谷道に入る。息を切らして 登っていくと、俊一くん、ヤマシャクヤクを発見。お手柄、お手柄・・・  こ こは、完璧に撮影モードに入ってしまう。

 「これは今日一番のオオモノやぁ・・・」「これが見れたら、もう登らんと帰 ってもいい」などと軽口をたたきながら、写真を撮る。さらにこの近辺に幾株か の花が咲いていた。やがて、道は流れのすくなくなった沢の中を登るようになり、 くぐり岩など、いくつかの名所を過ぎ、徐々に高度をあげる。登山道の脇にはイ チリンソウ、ニリンソウなどの白い花が無数に続く。ゴロゴロした枯れた沢を登 っていくと漆ヶ滝の下に出る。少し広くなったスペースは恰好の滝見台。しばし、 休憩となる。以前来たときに見かけた救急箱も健在だ。

 滝を巻く左岸の急な登りとなる。滝の上あたりでは一旦緩やかな登りとなり、 先ほど分岐した巻き道と合流。続いて急な枯れ沢の直登。この辺りが一番シンド イところのようで、随所に励ましの立て札などがあって微笑ましい。このルート 全体を通して、地元の西出商店さんの設置した案内板が有難い。なんとか頑張っ てこの枯れ沢を登り詰める。でも、もうバテバテ。ハシリドコロの花が咲いてい る・・・というので、写真に納めていると、また遅れてしまう。尾根は近い。正 面に養老山が見えてくるが踏み跡はその養老山の右手、経塚山との鞍部に向かっ て登っている。ほどなく、柏原道に合流。ここで、しばし休憩。柏原道を行き交 うハイカーなど、急に人が多くなる。

 疲れた足にはなかなかシンドイものの、ここからは、快適な尾根歩きの雰囲気 となる。カルスト地形というのだろうか、白い石灰岩の岩塊の間を縫うように道 は続く。経塚山のひとつ手前の避難小屋の立つピークに着く。ところがこの避難 小屋、完全に土台から外れて全壊。かろうじて、屋根の形を残すのみとなってい る。これも、去年の台風の影響か? 雪で潰れたような感じではない。小屋の前 の広場では、3〜40人の団体が昼食中。どんどん人が多くなる。さらに、少し 登って経塚山に到着。ここで、昼食。

 昼食後、空身で霊仙山頂上をピストン。荷物がないとやっぱり楽だぁ・・・頂 上に着くと、な、な、なんと・・・し、し、島田さんがいるじゃぁないか・・・  聞くと、涙ぐましい話があった。彼は9時半頃に集合地点に到着。私たちの後を 必死に追いかけたらしい。当然、当初予定のコースで・・・^^;  ところが、行 けども行けども追いつかない・・・霊仙山頂上に着いても追いつかない。最高点 まで行ってみたが誰もいない・・・ということで一人孤独に落ち込んでいたとこ ろ、ようやく私達がのんびり現れた・・・ということ。コース変更で大変なメに 合わせてしまったようだが、それにしてもタフな方だ。

 頂上も賑やかで、人が多い。展望は360度なんだが、南の御池岳・藤原岳、 北の伊吹山などの山塊がぼんやりと見えている程度・・・遠くは霞んでいる。ほ とんど風もなく、それほど暑くもなく、ポカポカと心地よい。最高点への未練が あった人もいたかも知れないが、頂上での記念撮影後、一面のお花畑の中を経塚 山へ下山。島田さんも、一人で谷山谷へ回ると「ダジャレを言う相手がいなくて 気が狂いそうになる・・・」ということで、一緒に下りることになる (^_-)

 デポした荷物を拾ってお虎ケ池まで下る。小さな池だが、琵琶湖の形をしてい るという。そういえばそう見える。池の前には鳥居が立っており、信仰の対象と なっているようだが、とりわけ、阪神ファンにとってはご利益がありそう (^_-) ここで、コーヒータイムとなる。もう、恒例行事となってしまった感のある芳村 さんのコーヒーだが、熱いコーヒーを頂くとほんとに疲れがとれる。いつもなが ら美味しいコーヒーでした。ご馳走様。次からは水くらいは分担して持って上が ります (^_-)

 熱いコーヒーで元気を取り戻し、最後の下りにかかる。しばらくは緩やかな稜 線のアップダウンが続くが、いよいよ急激な下りに・・・クサボケの赤い花が眼 を和ませてくれる。日が当たって暑くなってくるが、島田さんが「もう少し下る と樹林帯に入りますよ」。その言葉の通り、少し下ると樹林帯の日陰に入り、ち ょっとマシになる。ブナの林を下り、汗拭き峠。ここから右手に少し下って廃屋。 「ここでガソリン売ったら儲かる」という島田さんのダジャレにも、かねちゃん が敏感に反応。「なるほど、ハイオクかぁ・・・」こちらは、ちょっと考えて理 解できる。カナヤという山小屋の売店でジュースなども売っている。ここで、し ばらく休憩。さらに10分ほど下って林道に出る。

 ここから退屈な林道歩き。「車2台ほど回しておけばよかった・・・」と思っ たが、ちょっと今回準備不足。出たとこ勝負の計画の甘さ・・・オフも回を重ね て取り組みが甘くなってしまったのは今回の反省点。でも、全員無事に下山でき て、それがなによりでした。一時間ほどダラダラと下って駐車地点に戻る。

 お疲れ様でした > ALL

1999年 5月 9日 (日曜日) 晴れ (メンバー) PLUTOさん、かねちゃん+俊一くん                       芳村さんご夫妻、かいさん、芳子                      (後半)島田さん
                                          ※時間記録はかねちゃん提供
        07:50- 08:30   150.0m  上丹生駐車場                                
        09:00                  林道終点<旧野猿公園>                
        09:40                  横道分岐(谷道・巻き道の分岐)       
        10:35- 10:45           漆ヶ滝                   
        11:40- 11:50           四丁横崖(柏原道出合)           
        12:15- 12:45  1030.0m  経塚山(昼食)                      
        12:55- 13:20  1083.5m  霊仙山(記念写真)             
    13:50- 14:15           お虎ケ池                                   
    14:50         汗拭き峠
    15:00- 15:05           一合目・カナヤ                            
        15:15                  林道                        
        16:00                  醒ケ井養鱒場                    
        16:15- 16:30   150.0m  上丹生駐車場                                

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