Wonderful Mountain Wandering

やっと登れたポンポン山「京都」

1996年 1月 28日(日曜日)

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低山徘徊日記
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善峰寺の甍
(C)1996 Akiyuki Kuroe All rights reserved.

 7時54分のバスでのんびりと出かける。雲一つ無い青空に「こりゃ、ポンポ
ン山ではもったないかな・・・」などと話しながら、近鉄で京都へ、JRで高槻
へ。駅前北側のバス停から、9時37分のバスで登山口の原立石へ向かう。時間
が遅かったせいもあるのか、バスはガラガラ。登山者は4〜5名程度で、その内
原立石で下車したのは私達だけ。大方の人は次の神峰山口のバス停まで行くよう
だ。

 バスを下りて車道を渡ったところから、神峰山寺・ポンポン山方面への道が始
まる。道標もある。神峰山寺への古い参道らしく、山の端に沿った静かな道だ。
緩やかに高度をあげる。神峰山寺の少し手前で、神峰山口のバス停から上がって
くる階段道と合流。直に樒のぶら下った鳥居のようなものの下を通る。「勧請掛」
というそうで、俗界との境目のようだ。よく見ると、バスで一緒だった人達も、
上がってきているようだ。

 ポンポン山へは舗装された自動車道を直進する。本山寺下の駐車場までは、気
持良い尾根道ではあるが、舗装道路なので、あまり好きにはなれない。十丁・九
丁・・・三丁・二丁・・・と丁石があり、それを確認しながら歩いて行く。本山
寺の駐車場からは少し急な坂道となり、やがで、本山寺への参道を左に分けて直
進すると、ブルトーザ等の置いてある小さな広場に出る。ここから右の山道に入
る。少し入ったところで、小休止。

 休んでいると、何やら賑やかな声や音が聞こえてくる。誰か来るのかなと、立
上がって出発しようとしていると、5〜6人のグループが自転車で駈け下りてく
る。全行程を通じて、ほとんどが自転車に乗ったまま行き来できるような段差の
ないルートのようで、この後も、沢山の自転車に出会う。

 山頂に近づくにつれて、下山してくる人ともすれ違う。私達のような中年カッ
プル・家族連れ・中高年グループが目立つ。ルートが長い分、急な登りもなく、
緩やかな登りが続く。左・右・左・・・グニャグニャと狭いけれどよく踏まれた
尾根道を辿り、最後に階段道を登って、ようやく、ポンポン山の頂上に到着。

 10名以上の人が休憩している。朝の内は、大快晴・・・であったが、頂上に
着く頃には展望も侭ならないほどになっている。おまけに長く休んでいると寒く
なってくる。おにぎりの昼食を早々に済ませ、釈迦岳へ向かう。

 登ってきた階段道を下りたところで、左の踏み跡に入る。緩やかな坂道を少し
下ってUP・DOWNを繰返す。送電鉄塔のところから、分岐案内に従い右に入
り、もう一つ送電鉄塔を越すと、直に釈迦岳頂上。ほとんど展望はない。誰もい
ない。小休止して下山にかかる。

 当初、JRの山崎駅まで歩こうと思っていたが、分岐を間違えて、善峰寺へ下
りてしまう。後からガイドブックを見ると右手の「大沢方面」の分岐表示のあっ
たところで、その方へ下りたら良かったものを、あえて表示のない左手の沢沿い
道に下りてしまったのが誤りだった。途中で方向がおかしくて間違ってる・・・
とは思ったけど、まあ、どっちに行っても下山できない訳ではないので、成り行
きにまかせる。所々にテープがあって、結構、踏まれている道だ。やがて、通常
の登山ルートになっている林道へ出てきたが、その手前の流れに掛かる丸木橋が
腐っている。渡れそうな所を探す。少し上がったところに、道路の雪が棄てられ
未だ残っていて渡れそうな所がある。シメシメ・・・なんとか、林道に出る。

 少し下ると綴れ折りに下っている道路の下の方に善峰寺の屋根や塔が見える。
眺めの良さそうなところで、写真を撮る。この日、初めて三脚を使う。一度でも
使っておかないと家内に「また、重い荷物運びして〜」とバカにされるので、一
応使っただけのこと・・・(^_-)

 お寺の近くになると、土手にシャガの葉などが沢山あり、この辺りは暖かくな
ると、春の草花で埋まりそう。きっと沢山の人出になるのだろう。ただ、今は、
訪れる人も少ない。

 お寺を過ぎると舗装道路となる。やがて人家も多くなって、小塩町バス停。と
ころが、時刻表を見ると、17時台までバスが無い。じっと待っていても仕方が
ないので、灰方まで行ってみることにする。灰方には別のバス路線も通っている
らしい。
  
  この辺りはタケノコの産地のようで、タケノコ山が多い。綺麗な畑のように整
地され草も生えていない。ほんとに「畑」という感じがする。タケノコといえど
も、手をかけて育てているようだ。
  
  灰方まで出て来る。京都バスのバス停はすぐに判ったが、目指す阪急バスのバ
ス停が見つからない。ウロウロしていると阪急バスがやってくる。慌てて後を追
って走る。角を曲がって止まっているバスにようやく追いつき、なんとかセーフ。
運転手さんが少し待ってくれていたようだ。終点の阪急東向駅まで乗り、JRの
向町まで歩いて、京都行きの電車に乗る。
  
  昨年末から計画していたポンポン山でしたが、ようやく実現しました。手頃す
ぎて、何時でも行けると思うと、なかなか行きださないもんですね。登りの途中
の本山寺の駐車場までは舗装道路なので、車で行く人も多いようです。そうでも
しないと、山の高さの割には長いコースです。自転車の人が多いのにも驚きまし
た。また、下山した善峰寺の方から登ってくる人も多く、流石、人気のハイキン
グコースでした。春には、きっとすごい人出になるのでしょう。
  
  善峰寺の近くで買った自家製漬け物、家に帰って食べてみるとなかなか美味。

1996年 1月 28日(日曜日) 晴    (メンバー)芳子

         9:55          100.0m  原立石バス停                  
       10:10- 10:15   180.0m  神峰山(カブサン)寺                             
       11:10          500.0m  本山寺                                      
       12:10- 10:30   678.9m  ポンポン山                                  
       12:55          631.4m  釈迦岳                                      
       13:55           60.0m  小塩町                                      
        14:20                  灰方バス停                    

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