雨の音羽山

1995年 10月 01日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 「え〜い、もう降っても濡れてもいいや・・・」と、迷いを吹き飛ばすというよ
り、ヤブレカブレになって、出掛けることにしました。10時過ぎのことです。

 とはいうものの、近くの低山、先ずは生駒をイメージしてパッキング。・・・と
いっても、雨具、水筒、カメラ、三脚。

 バスで西大寺まで出たところで、家内が以前から連れていって欲しいと言ってい
た「音羽山から千頭岳縦走」へ行くことにする。この山は、93年5月に、一人で
出掛けたことはあるが、取り付の判り難い山でした。しかし、山としては手頃で、
コースもよく整備されているので、家内がオバチャングループと一緒に行く山とし
てお薦めしたのです。今回は、その下見という訳です。

 出発が遅かったので、登山口の大谷に着いたのは、もうお昼前、丁度ポツポツと
雨が落ち始める。「こりゃ、天気予報は当たっているわい・・・」とボヤきながら、
微かに記憶のある登山道を進む。取付きは判り難いが、東海自然歩道に出てしまう
と、あとは、しっかり整備された道が続き、道標も整備されている。途中、まだ大
して酷い雨になってた訳ではないが、雨具のズボンを装着する。傘をさしての歩行
となる。

 途中、下山してくる夫婦者一組と出会う。流石に、この天気では、登山者は少な
い。1時間程行くと、音羽山に到着。少し手前の分岐のベンチで、若い男性二人休
憩中。一旦頂上の広場に出てみると、すごい風。琵琶湖方面の展望が素晴らしいと
ころだが、ほとんど、何も見えない。真上の送電線の唸りがすごい・・・

 昼食にしたところだが、雨風も酷くなってきたので、そのまま、縦走路を千頭岳
へ向かう。若干の登り下りを繰り返しながら、音羽山、千頭岳間の鞍部向かう。頂
上で会った若い二人が元気良く追越して下りていく。最後に大きく下って、鞍部に
到着する頃、予定を変更して石山寺にエスケープする腹を決める。

 鞍部から左に急坂の階段道を下る。雨で道が滑り易くなってきているが、整備さ
れた階段のおかげで快調に降りる。一頻り下りてしまうと、後はなだらかな下りと
なり、周りを見る余裕も出てくる。ふと、赤い花が目につく・・・おおっ、ツリフ
ネソウだ。写真でしか見たことがない。近寄って確かめる。立止まり、ザックを下
ろして、カメラをだす。家内は「えっ、こんな雨の中で写真を撮るのっ・・・」て
顔をしている。構わず、カメラを向けるが、よく見ると、少し時期が遅かったのか、
大分傷んでいる。仕方なく、撮影は断念するが、一輪だけだが、いい花を見ること
が出来て満足。

 更に下山して、登山口の休憩所へ到着。新しいトイレの建物の外側にベンチが配
してあり、雨も避けることが出来る。それに、ここのトイレは水洗だ。
 ベンチに腰をかけて、遅い昼食にする。なんと、今日の弁当は、京都駅で買った、
釜飯風弁当だ。少し休憩して、石山へ向かう。やがて車の通る道になるが、道端の
所々には、ヒガンバナやハギの花が美しく咲いている。この辺りまで下りてくると
いつしか風も弱まり、雨足も弱くなってきたようだ。
 距離から考えて、約一時間の歩きだと思っていたが、途中、民家が多くなってき
た処を歩いていると、バス停を発見。時刻表を見ると、10分程でバスが来そうだ
ったので、ためらわず、バスに乗ることにする。

 雨降りとはいえ、久しぶりの山行に、モンモンとした気持ちも癒えて、爽やかな
気分。ツリフネソウに出会うことが出来たし、もう、言うことなし・・・でした。

1995年 10月 01日(日曜日) 曇後雨  (メンバー)芳子

        11:50               大谷(京阪京津線)                                
        13:10- 13:20   593.4m  音羽山                                      
        14:00- 14:30           登山口                                        
        15:10- 15:20        国分住宅前バス停                                

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