Wonderful Mountain Wandering

初霧氷の大台ケ原・日出ケ岳と大蛇グラ「台高」

2003年 10月 24日(金曜日) 快晴

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ドライブウエイ途中で霧氷が現れる


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 霧氷の大台ケ原へ行って来ました。行ったら、思いがけない霧氷で吃驚した・・・というのが本当のところです・・・

・エピソード1、予期せぬ霧氷

 R169から狭い道を登り、旧伯母峰トンネルを抜け、しばらく行くと家内が「大普賢岳には雪が積もっているよ」と言う。運転中で見ることができないので、「ほんまかいな」と言いながら、走っていると、こちらの山もうっすらと白い。おまけに時折アラレのようなものが降ってくる。あっ、霧氷だ・・・ 霧氷が溶けてバラバラとアラレのように、車に降りかかってくるのだ。これで、大普賢岳も白い霧氷で覆われていたのは納得できる。適当なところに車を止めて写真を撮る。

 霧氷は、流れるガスと、その切れ目の輝く陽射しの間で、絵になる瞬間が短い。折角車を下りて写真を撮ろうとすると、どうもパッとしない光景となる。そんなことを繰り返しながら、少しづつ車を進めいて行く。これは・・・というポイントになると先客が多く5〜6台の車が止まっていて、三脚を立てて撮っている。レンズも本体もかなりの重装備で本格的なカメラが多い。デジカメでパチパチやっているのは私くらいだった。

 帰ってテレビのニュースを見ると、今期初霧氷であったそうだ。

駐車場より霧氷の正木嶺

 頂上直下の駐車場に入る。5割程度が埋まっていたがハイシーズンではないので、こんなものか・・・ 正木嶺もピーク付近は霧氷でまだ白い。寒い。フリースと手袋は持ってきていたが、寒かったので、予定していた西大台はやめて、東大台の日当たりのいいコースを一回りすることにする。シオカラ谷に下る道を歩き始めると、融けた霧氷がバラバラと降りかかる。



・エピソード2、青い靴

 更に少し登ると青い子供靴が片方落ちている。見るとまだ新しく昨日か今日落としたもののように見えた。どこかで、落とした人に出会うかも知れないから・・・と家内が拾い上げ。持っていくことに・・・   

 そうはしたものの、何時落としたものかもわからないし、今朝はこんなに冷たく、先に子供連れが登ったとも考え難い。駐車場のセンターに届けても、落とし主は現われないだろうなあ・・・ 靴はほんとに小さく一歳用くらいだろうか・・・とても可愛らしく感じられたので、とりあえず家に持って帰って、ホームページでアナウンスするか・・・とか、勝手なこちを考えながら登る。

 大蛇グラへの分岐から右手の大蛇グラへ下りて行くと、小さな子供を抱いた若い夫婦が戻ってくる。一歳くらいの小さな男の子だ。足を見ると青い靴を履いている。そして、もう片方を見ると、履いてナーイ。

 「靴を落としませんでした?」と話し掛ける。当りだ (^_-)  「途中で拾いました。後から家内が持ってきてますよ」と別れる。家内はずっと、青い靴をプラプラ見えるようにしながら歩いて来ていたので、すぐ判ったようだ。無事に返還できたが、ちょっと残念でもあった (^_-)

 この親子連れは大蛇グラの帰り、尾鷲辻手前で追い越したが、日出ケ岳の下りの階段道でも出会う。子供を抱えての歩きは大変なので、尾鷲辻から駐車場に戻られたかと思っていたが、なかなかタフなものだ。若いというのは素晴らしい。

・エピソード3、正木嶺のシカさん

正木嶺あたりでシカさんと同道

 正木嶺の無粋な木道を見るのも、2度目となると少し慣れてきたのか、自然に溶け込んできたような気もした。当たり前になってしまったということか。尾瀬の木道と同じなんでしょうかね。

 今回、そこに来るまで見かけなかったシカが2頭現われる。昔は日出ケ岳の山頂でも、弁当を食べているとシカが寄ってきて、奈良公園みたいだなぁ・・・と思ったこともあったのだ・・・。最近は減ったのだろうか・・・それとも、この日だけのことだろうか・・・

 2頭のシカは親子のようで、木道に沿って正木嶺の頂上から下まで、沿うように一緒に歩いてくれた。

・エピソード4、日出ケ岳の展望台。

日出ケ岳より伊勢の海


 去年の秋に出かけたときは、それまでのコンクリーの展望台が撤去されており、来年5月には木製の展望台が出来る・・・そう聞いていたが、それが出来ていた。木の階段の是非は別として、コンクリーの展望台より木の展望台がいい。展望台にはカシミール(と思われる)東向きと西向きの展望図が2枚掲げてあった。富士山は見えなかったが、お昼過ぎにしてはかなり展望がよく、伊勢の海はいつになくくっきりと見えた。

下山路にて
下山路にて




帰り道大普賢岳を望む


 平日とはいえ、、、、紅葉も終わりかけとはいえ、、、かなりの人出でした。一回りして、駐車場に戻ってくると、朝は、まだまだ余裕のあった駐車場も一杯になり、入りきらなかった車が、路上にまで溢れていた。また、ドライブウェイの途中2ケ所が交互信号で片側通行になっていた。結構混雑も予想されます。

 但し、R169は伯母峯トンネルと伯母谷間に新しいトンネルが開通していて、もう狭い部分はなくなったので、随分時間短縮になっていた。


《参考:大台ケ原関係の記録》

2003年 10月 24日(金曜日) 快晴      (メンバー)芳子  

着時刻-発時刻標高  
09:55-10:10 1580.0m 駐車場
10:30  シオカラ谷
11:00  大蛇グラ分岐
11:10  大蛇グラ
11:20-11:25  大蛇グラ分岐
14:40  尾鷲辻(駐車場分岐)
12:05  正木嶺
12:20-12:40 1694.9m 日出ケ岳(昼食)
13:10-13:40 1580.0m 駐車場

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