梅雨の晴れ間に大台ケ原「台高」

1996年 6月 16日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 5時にスタートするつもりが、6時にずれ込む。最近の環境破壊問題を意識し
ながらも、ついつい便利な大台のドライブウエイを利用して、山頂直下の駐車場
に到着。到着が遅かったので、もっと混んでいるかと思ったが、6割程度の入り
で、駐車スペースにも、まだ余裕がある。

 取り敢えず、日出ケ岳へ向かう。途中ファミリー連れを2組み見掛けたくらい
で、入山者は少ないようだ。

 山頂の直前の急坂では階段道の工事中で、既に上の方の半分は完成している。
これがあんまり情緒のあるものではない。木の階段道だけなら許せるが、アパー
トの屋外の階段みたいな鉄のフレームに板が付けてある。「なんじゃ、これは・
・・」と怒りをおぼえる。

 頂上でには数人先客がいるのみ。展望台に上がってみるが、視界不良で大峰の
山さえ見えない。しばらく休憩してシオカラ谷への周回コースに入る。

 なだらかな起伏のコースは幾つかのピークを越して行くが、全体としては下り
のコース。楽に歩くことが出来る。花を探しながら歩くが、小さいマムシグサを
見掛けた程度で、さしたる収穫はない。仕方なく、正木嶺でトウヒの枯れ木をカ
メラに収めたりしてブラブラ歩く。シカの姿も今日は少ないようだ。コースの縁
にはロープが張ってあり、自然保護のためにコース以外の場所に入らないように
・・・との看板が立っている。

 入山者が多いので、こんな注意書きが必要になってくるのだろう。ヤブ山派と
しては、ついついルートを離れたくなるのだが、それは許されないのだ。

 尾鷲辻から牛石ケ原を抜け、大蛇くらへの分岐に至る。先程よりは幾分晴れて
きたものの、あんまり展望は期待できそうにないので大蛇くらはパス。シャクナ
ゲの坂をシオカラ谷へ下る。残念ながら花はもう終わり。少しは残っているかも
・・・との淡い期待は打ち砕かれた。一昨年の24日には多少残っていたのに・
・・それでも、未練たらしく花を探していると、足元に花びらが数枚・・・まあ、
そんなもんでした (^^;

 ひとしきり下って、シオカラ谷の吊り橋の下の河原に下り立つ。ここで、昼食
にする。駐車場からこの辺りまでは手軽に下りてこれので、小さな子供を連れた
家族連れやアベックも多い。

 急な階段道を登り、駐車場へ戻ってくる。車は増えて、ほぼ満車になっている。
まだ、時間も早かったので西大台の方の七ツ池あたりまで行ってみようか・・・
と思ったが、日出ケ岳へ向かう途中に見掛けた「苔探勝道」というのを歩いてみ
よう・・・ということになる。日出ケ岳への道から、道標に従って左手の道を上
がっていく。木の根っこ近くに苔が沢山張り付いている。このコースに入ってく
る人は殆どなく、静かな山のたたずまいを味わうことが出来る。一回りしても20
分足らずの短いコースで、どちらかというとハイキングをするつもりのない人の
コース。
 
 駐車場に戻り、今まで立ち寄ったことのないビジターセンターに行ってみる。
まあ、よく判らないが、日本で一番雨が多い・・・ということが強調した展示や
シカの彫刻などがある。

 お天気も回復してきたのか、帰りのドライブウエイからは、行者還から大普賢
あたりの山がよく見える。やっぱり、山はいいなあ・・・と思うのだが、あてに
していたシャクナゲの花が全然無かったので気落ちしてしまい、元気なく帰途に
つく。

1996年 6月 16日(日曜日) 曇り時々晴 (メンバー)芳子

         8:10-  8:30  1580.0m  駐車場                        
         9:00-  9:15  1695.0m  日出ケ岳                    
        10:30- 11:10           シオカラ谷                  
        11:35- 12:00  1580.0m  駐車場                        
    12:15- 12:20           苔探勝道                                    
        12:30- 13:00  1580.0m  駐車場                        

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