#335 御池岳花紀行 '98「鈴鹿」

1998年 4月 19日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 6時少し前に車で出発。今日は大枚をはたいて京奈和自動車道、京滋パイパス
を経て、名神高速に入る。途中でパーキングに入り、 PLUTOさんを無線で呼んで
みるが応答無し・・・そんなことをしている間に7時近くになる。あれあれ・・
・7時には彦根インターに着いていなくちゃいけないのに   ^^;  結局、20
分程遅れて彦根インターを下りる。R307に出たところでもう一度 PLUTOさん
を呼んでみるが、応答無し。ともかくR306で鞍掛峠へ向かう。いきなり「君
ケ畑以遠通行止」の電光掲示板・・・「とりあえず、行けるところまで行ってみ
るか・・・」途中2ケ所のゲートがあったが、なんとか通行は可能なようで、8
時前には無事コグルミ谷の登山口に到着。先着していた PLUTOさんの後ろに車を
とめる。

 おうおう、つんくんも来ている。 PLUTOさんと挨拶などをしていると、どこか
らともなく、まこさん登場。オフ・・・というのじゃないので、誰とバッタリ会
えるのかも楽しみの一つだ。まこさんは少し離れたところに駐車していたが、聞
くところ、到着は一番早かったようだ。家内がつんくんの大きくなった様子を見
たがっていたので、早速写真を撮ったりする。8時20分になっても隠れ里さん
は現れない・・・今日は何時集合・・・と決めていた訳ではなく、バッタリ会っ
たら一緒に行こう・・・というかなりアバウトな企画だったのだが、まあ、30
分迄待ってみることにする。30分を過ぎて、「さあ、出発しようか・・・」と
していると、グッドタイミングで到着。お連れの小谷さんと一緒だ。初対面なの
で、皆で挨拶などして、いよいよ出発。

 奈良を出た時はまだ雲が厚かったが、鈴鹿に着いた時分には随分回復。天気予
報でも回復基調なので、安心して登りはじめる。そうそう、 PLUTOさんとまこさ
んはGPSの衛星補足に余念がない。取り敢えず、私が先頭になって歩きはじめ
るが、途中からはつんくんを追いかけるハメになる。数年前に2度ほど大普賢岳
に一緒に登ったことがあるが、今はもう4年生・・・もう、パワーではついて行
けないみたいだ。タテ谷分岐は、通り過ぎてから気がつく按配で、長命水まで一
気に登って休憩。

 休憩している内に、どんどん人が増える。写真を撮っていて、私のスタートが
一寸だけ遅れてしまう。なんとしたことか、出発しようとすると、先行する団体
があって団子状態。何度か先に行かせてくれるのだが、ヤブレガサ・ミノコバイ
モなどが目に入ると、今度はこちらが写真モードに入ってしまい、また追い越
される ^^;  この団体には子供も何人かいて、小さい子は4歳ということだっ
た。なかなか元気に登っている。

 カタクリ峠に程近い斜面のトラバースを抜けたところで、先に行かせてもらう。
他のメンバーから遅れてしまったので、カタクリ峠まで急ぎ足。峠につくと、皆
休憩中。去年のように"カタクリだらけ"ではないが、「あっちに少し咲いてるよ
ぅ」と PLUTOさんが教えてくれる。去年は、足の踏み場もないほどに咲いていた
のだが、今年は探さないと見つからない。タイミングが早かったのかも知れない
が、葉っぱも少ないように感じた。スミレやニリンソウ・キクザキイチリンソウ
などが咲いていたが、まだ、花は開ききっていない・・  日が陰っているから
だろう。

 休憩後、先導のつんくん、隠れ里さんと小谷さんの後について、いろいろ話し
ながら登っていく。隠れ里さんは先週も別ルートで御池岳へ来られてる「鈴鹿の
主」みたいな方なので、後について行けばなんの心配もない。緩やかな坂を登り
つめると、今度は少し下りになって「真の谷分岐」へ下り立つ。隠れ里さん達に
は先に行ってもらい、後から来る PLUTOさんとまこさんを待つ。無線で呼び掛け
るとすぐ近くまで来ているようだ。彼等を待って一緒に歩きはじめる。先行の隠
れ里さんから「円山分岐通過」の無線連絡が入る。急いで後を追う。真の谷分岐
から、右手に岩のゴロゴロした道を登る。少し行くと円山への分岐。道標に従い、
左へ登る。最後の登りを頑張って頂上直下の鞍部に到着。左へいくとボタンブチ。
右に少し行くと頂上だ。ところで、まこさん2週間前に同じコースを登られてい
るが、その時はまだ残雪が多く、花の写真もままならなかったようだ。そんな訳
で、今回は写真モードに徹するまこさんを待って、頂上へ・・・

 頂上は思ったより人は少ないように思ったが、実は、あちこちに別れて休憩中
のようで、結構な賑わいだ。私達も、それぞれに腰を下ろし、休憩モードへ。人
の少ない内に・・・と、早速に記念写真を撮る。さて昼食にしようか・・・と、
ゴソゴソやっていると「えっ、もう、昼食でいいんですか・・・」と隠れ里さん
に確認される。「ええ、うちとこでは、みんな勝手にやるんですよ (^_-)」 隠
れ里さんの所属されているようなちゃんとした山岳会だと、リーダーがきちんと
統制されるのだろう・・・ うちとこの山行だと、腹が減ったら歩きながらでも
おにぎりを食べたりしてるもんな (^_-)    PLUTOさんの方を見ると、きちん
と、もう食べている (^_-)

 着いた時はガスが多かったが、やがて、日が射してくる。多少、青空が広がっ
てくる。でも、弁当を食べたりしていると寒くなってくる。薄いジャンパーを羽
織る。タイミングよく隠れ里さんからホットコーヒーが振る舞われる。これは、
ありがたい (^^)v  ごちそう様でした > 隠れ里さん

 後続の団体が上がってきたのを機に、スタート。「昼食は鈴北で〜」なんて、
リーダの声が聞こえる。「ああ、そりゃ、まだ12時前だけど・・・可哀想に・
・・」なんて、話しながら歩きはじめる。なるほど・・・団体登山とは厳しいも
のなのだ・・・^^;  展望が期待出来そうにないので、ボタンブチは取りやめ、
今日は隠れ里さんの案内で日本庭園に向かう。尾根筋のかすかな踏み跡を辿るバ
リエーションルートだ。所々で低いササヤブを越えるが、シーズン的にもそんな
に厳しい状態ではない。ただ、背丈の低いつんくんには、チト大変だったようだ。
時折、ササハラを出てバイケイソウの茂る広い尾根に出たりすると、ホッとする。
空気までも美味しく感じる。途中「東のボタンブチ」といわれる展望地に出る。
これは隠れ里さんの命名だ (^_-)   生憎のガスで、展望はなかったが、隠れ
里さんの案内で、頭の中に展望を描く (^_-)

 途中には2つほど小さな池がある。その一つは殆ど水が無く、わずかに1mほ
どの水たまりとなっている。山ミミズのような無気味な紐が幾つかあったが、聞
くところカエルのタマゴらしい。また、シカの糞は随所にあり、無気味な黒いマ
キグソも・・・一度は身近でなにか動物が走り去る音がした。姿は見えなかった
が、シカであったかも・・・実はこのコース、隠れ里さんが先週も通られたとこ
ろで、フクジュソウが咲いていた・・・とのこと、それが楽しみでもあったのだ
が、期待通り、ちゃんと奇麗に咲いていた。ほかにヤマエンゴサクミヤマカタ
バミエンレイソウニリンソウネコノメソウの花やナツトウダイヤマシャ
クヤクの若葉(?)が目につく。

 鈴北岳が右手に見えるようになって、隠れ里さんが「まだ、まっすぐ行くテも
あるけども、どうします?」と尋ねられたので、「もう、日本庭園におりましょ
う・・・」ということにして、青いテープを辿って下りはじめる。ほどなく日本
庭園。正面には鈴北岳のなだらかな草原が広がり、右手には頂上付近がガスに覆
われた御池岳が望める。1年半ほど前にあったという山火事の為に焼け野が原と
なったササハラに下り立ち、立ったまま、暫く休憩。付近の展望に見入る。

 登山道に出て、緩やかな坂道を登る。ほどなく、鈴北岳の頂上。ここも、人が
多いが、「通過地点」ということで、滞留は少ないようだ。荷物を下ろして休憩。
御池岳には、またガスがかかったりしている。その左手には奇麗な三角形の藤原
岳が垣間見え、その左に天狗岩の頂き・・・さらに左手に送電鉄塔の立つ冷川谷
の頭・・・お天気はいいが、風は程よく冷たい。20分ほど休憩した後、鞍掛峠
へ下りはじめる。タテ谷への分岐を右に見て直進。以前、タテ谷から登り、ここ
へ這い出たことを思い出す。ササヤブがきつかった。

 去年来たときも感じたことだが、この尾根の下りは気持ちがいい。正面に三国
岳に連なる尾根筋、左手遠くには霊仙山の大きな山塊。下方には鞍掛峠に続く国
道が白く光る。今日は、さほど見通しは良くないが、それでも、ここは大好きな
ポイントだ。私とまこさんは、快調に下るメンバーに遅れ気味・・・キクザキイ
チリンソウやニリンソウを見ながら下る。1056mピークから振り返って見る
と、鈴北岳も堂々たる山だ。最低鞍部に近づくにつれて、カタクリも目につくよ
うになる。朝よりも、この時間のカタクリの方が美しい。花びらの反りが違うの
だ。どうしても、撮影モードになってしまう。

 峠の一寸手前の鉄塔下で待っていてくれたメンバーに追い付く。しばらく休憩。
あとはトンネル東口へ下るのみ。峠から右手へ下る。ザレたトラバース道は一寸
注意が必要。慎重に下ってトンネルの前に下り立つ。道路を渡って向かい側の日
陰にザックを下ろす。トンネルを抜けてきた風だろうか・・・かなり強い風が吹
きぬける。火照った身体には気持ちがいい。しばらく休憩して、コグルミ谷へブ
ラブラと下る。途中、ミヤマキケマンが咲いていたので写真に撮る。

 コグルミ谷登山口で「お疲れさま〜」と解散。車のつんくんに手を振って見送
り、帰途に着く。朝は高速を使ったが、帰りはR307で水口・信楽を通る。信
楽まで来ると、あとは慣れた道・・・和束町を通ってR163へ。途中、道端で
売っていたタケノコを2本買って帰宅。


 カタクリには少し早かったのでしょうか・・・今年は、不作だったのでしょう
 か・・・一寸寂しい感じでした。去年の記録を見てみますと4月27日に出か
 けて丁度いい具合でしたが、今年は多少春が早いかと思っての4月19日でし
 た。ちょっと外してしまったのかも知れませんが、隠れ里さんとそのお仲間に
 もお会い出来ましたし、つんくんの元気な姿も拝見できましたし・・・ちょっ
 とだけ、バリエーションルートも歩くことができましたし・・・なかなか、結
 構な山行でした。みなさん、お疲れ様でした m(__)m
        
1998年 4月 19日(日曜日) 晴れ  (メンバー)PLUTOさん・つんくん・まこさん                       隠れ里さん・小谷さん

        08:40          500.0m  コグルミ谷登山口                         
        08:50                  タテ谷分岐                             
        09:00                  長命水                               
        09:40- 09:50           カタクリ峠                          
        10:10         1080.0m  真の谷分岐                            
        10:30- 10:45           御池岳下の分岐                           
        10:50- 11:35  1243.0m  御池岳(丸山)                           
        13:05- 13:10           日本庭園                                 
        13:15- 13:35  1182.0m  鈴北岳                                   
        14:30          791.0m  鞍掛峠                                   
        14:40- 14:50           鞍掛トンネル東口                         
        15:05- 15:20   500.0m  コグルミ谷登山口                         

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