久し振りにフルコースで・乗鞍岳「大峰」

2002年 08月 11日(日曜日) 曇り

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低山徘徊日記
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ルートマップ


登山口近くの林道から望む乗鞍岳


グレードを (○△○)としたのは乗鞍岳下りのルートの関係です。
登りルートのピストンであれば (○○○)。


 7時一寸過ぎに家を出る。といっても、昔に比べると遅い出足だ。天辻トンネルを抜け駐車しようと道の駅の向側にある駐車場に車を入れる。ところが、その途端、霧のような雨が降り始める。傘がいるほどではないが、雲の多い空模様を考えると、ちょっと躊躇い、暫く様子を見ることにする。

 おまけに、昔は何も無かった駐車場だったが、今はお店などが出来ていて、ここに止めて山に行くのは、ちょっと気が引ける。少し離れた天辻の集落に登る道路の登り口に移動して、坂の途中に車を止める。

 そうこうしている間に、雨もほぼ止み、身支度を整えてスタート。山頂直下の登山口まで車で入ることもできるのだが、やはり、下から歩くのがいい。民家の軒先を通る道に入る。人家の直近くを通るのには、ちょっと抵抗もあって気が引けるのだが、この道のいいのは庭先に植えてある花を沢山見ることができることだ。この地域の集落にはユリの花が多い。村でそういう運動をしているのだろうか・・・ただ、ユリの盛りはもう過ぎてしまっているようだった。 

 天誅組本陣跡までは緩やかな登り道。そこを過ぎると集落も途切れがち・・・あっても廃屋が目に付く。ほぼ平坦な林道歩き。しばらく行くと富貴峠・・・ここから右手にカーブしていく。お天気も回復してきたようだが、運良く木陰が多く歩きやすい。民家から逃げてきたのだろうか、自生のものだろうか、林道の傍らにユリが咲いている。やがて正面に目指す乗鞍岳が見えてくる。尾根伝いの林道は、左から回り込んで、直下の登山口に到着。

 よく草刈や山仕事の人を見かける登山口も、今日は人影もない。登山口は、年々立派になっていくみたいで、柵や道標も出来ている。登る距離は知れている。山頂まで一気に登る。山頂についてみると驚いたことに先客が4名。頼まれてシャッターを切ってあげる。

 まあ、こんな山で人に出会うのは珍しい・・・と、お互い思ったことだろう (^_-)    「縦走ですか?」と尋ねられたので「いえいえ、ピストンですよ」と答える。少し休憩した後、下山にかかる。いつものように周回コースを取る

 尾根筋を東に辿り、直ぐのピークから左手の急な尾根を下る。途中倒木などを迂回しながら鞍部まで下る。倒木に赤いテープが巻いてあるところから、尾根筋に沿うように、左手に斜めに下っていく踏み跡に入る。ひょっとして、頂上にいた人が間違って追ってくるといけないので、間違いやすい分岐には、目立つように細工をしておく。すぐにT字の分岐に至る。右手の木にテープが巻いてあり、そちらの方が踏み跡がはっきりしているが、ここを左に取る。(右に行っても行けるのかも知れないが、行ったことはない)何度か通ったことのある私だが、2〜3ケ個所立ち止まりGPSで確認しながら進む。

 左手に行く踏み跡は、ほぼ水平で、少々怪しげながら、少し行くと右手下10m足らずのところにしっかりした踏み跡(細い林道)が見えてくる。そちらに下りてもいいし、そのまま細い踏み跡を辿ってもいい。両者はほぼ平行に続いている。10分程で、小さな尾根を越えるが、ここで、2つの道は一旦合流。右手下から尾根筋に沿って登ってくる別の細い林道とも合流する。

 ここから、細い林道に入って、山腹を水平に辿る方が楽なので、前回の時はそうしたのだが、今日は、ここからも、その少し上の段に平行した古い踏み跡を辿ることにする。下には、新しい道が見えているので、いつでも新しい道に下りることができるので安心だ。暫くは歩き難い細い踏み跡を辿るが、倒木で行く手をふさがれたので、急斜面を林道に下りる。

 林道を少し辿り、上り坂が左カーブするところで右手の細い踏み跡に入る。直進して、林道を登ってもいいのだけど、この細い踏み跡の方が登らなくていいし、ショートカットになる。ほどなく、往路に合流。登山口を少し上がったあたりだ。あと少しだけ下って登山口。目当てにしていたホトトギス・・・一輪だけ咲いていた。

 喉が渇いたので、家内がタッパー詰めて持ってきたスイカを食べながら、林道を富貴辻まで戻る。嬉しいことに、こちらでも数株ホトトギスを見かける。お腹も空いていたが、取りあえず大日山をピストンし下ってくる。富貴辻の少し手前では、気持ちの良い風が吹いていて、思わず「この風、写真に撮りたいなあ」・・・で、出来たのが下の一句 (^_-)  どうせ、誰も通らないだろう・・・ということで、登山道にシートを広げ昼食にする。

 休憩後、旧天辻峠に下りる。いつもは、トンネルの北口に下るのだが、いつか『通行止め』の話があったことを思い出し、南口へ下る。下ってみるとトンネルは歩行者も通れない状態だったので、南に下りて正解だった。

 古い峠道をブラブラと、道の両脇に鬱蒼と茂った草いきれの中、駐車地点に向かう。ほぼ平坦な道だ。今の季節、特段の花はなかったが、雰囲気の大好きな場所だ。車に近づく頃、また細かい雨が降ってくる。でも、傘をさすほどでもない。車につく頃にはほぼ止んでいた。


写せぬか この山道の 涼風を


ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス
ホタルブクロ
オニユリ
オニユリ
オニユリ
ヘクソカズラ
クズ
ゲンノショウコ
カワラナデシコ


2002年 08月 11日(日曜日)  曇り     (メンバー) 芳子

着時刻-発時刻標高  
09:30-09:40  駐車地(天辻入口)
09:55  天誅組本陣跡
10:10  富貴辻
10:30  乗鞍岳登山口
10:50-11:00 993.4m 乗鞍岳
11:10  鞍部を左折
11:40  乗鞍岳登山口
12:00  富貴辻
12:15-12:20 897.1m 大日山
12:30-12:45  富貴辻(昼食)
12:50  旧天辻トンネル南口
13:20-13:30  駐車地(天辻入口)

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