天辻峠から低山・乗鞍岳へ「大峰」


1997年 8月 10日(日曜日)
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低山徘徊日記
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 この夏は不安定なお天気が続き、山行には苦労されて方が多いと思いますが、
 こちらは雨が降ってもガスっても気楽に行ける低山の乗鞍岳「大峰前衛」へ行
 ってきました。

 去年、一人で出かけた乗鞍岳だが、ヤマユリやオニユリが奇麗だったので、今
年は家内を誘って出かける。登山口までは我が家から2時間半ほどかかるが、歩
く時間は3時間くらいなので、朝はゆっくりご飯を食べて8時過ぎに出発。途中、
下市西吉野間で不通箇所があったので、迂回したため10時過ぎに登山口に到着。

 去年と同じく、新天辻トンネルを抜けたところの「道の駅」の駐車場に車を止
めて出発。出かけようとすると、小雨になる、まだ、日は照っていて傘もいらな
い程度の雨だ。去年はルート探しに苦労したが、今年はスイスイと進む。道の両
側にはヤマユリとオニユリが咲き乱れる。赤と白とのコントラストが美しい。去
年より一週遅いので、やや花は盛りを過ぎているようだが、それでもまだまだ生
き生きとしている。ナデシコ・オミナエシ・ヤマハギも咲いている。もう、秋を
感じさせる花が多くなってきている。

 勝手知ったる他所の村ということで・・・車道を離れて、民家の間の細い路地
に入る。自動車道の一寸上をほぼ並行に続いている。民家の庭先には沢山の花が
植えられていて、それを眺めながら歩いていく。

 坂道を登り詰めたところが、「天誅組本陣」の記念碑。小さな小さな小学校の
横にある。その先で、自動車道に合流・・・緩やかに登っていく。道端にはノカ
ンゾウ(?) や得体の知れない花が咲いている。雨も、あがってきたので、ここで
カメラを出す。

 たまに仕事用に軽四トラツクが通るだけの道が続く。曇ってるせいで、やや凌
ぎやすい。取敢えず登り詰めたところが「富貴辻」道から少し離れた処に記念碑
があるがその気になって探さないと判らない。去年来たときより草木が茂って判
りにくくなっている。



 ここからは、舗装もなくなった林道を歩く。尾根伝いなので、緩やかな上り下
りだ。暫く行くと右手に割とかっこいい山が見えてくる。目当ての乗り鞍岳だ。
左から回りこむように林道が続いている。そのピークの麓までやってきて、左手
の踏み跡に入る。近くの案内表示(正規のものではない)によると、ここから約
30分の行程ということだ。・・・時計を忘れたので、正確な計測はしていない。

 いよいよ、山道になる。さて、その一歩を踏み出したところで、足元にホトト
ギス発見。形はもう一つだったが取敢えずパチリ。さらに2〜3歩踏み出すと今
度は割と形のいいものが咲いている。これもカメラに納めて先に行った芳子を追
う。去年来たときより更に廃道化が進んでいるようで、茂みがきつくなっている。
リンドウの葉っぱも見掛けるが、花はまだのようだ。

 すぐだと思っていると結構長い登りに思える。山頂近くなって遠雷が聞こえる
・・・聞こえたような気がする。奈良地方で、先日の夜酷い雷雨があったので、
気の小さい家内は心配のようだ。急ぎ、山頂に至る。

 ここの山頂はなんの展望もないので、天気の悪い時でもガスの時でもオススメ
な訳なんです・・・(^_-)  ただ、山名板が数枚ぶら下がっている静かな山頂だ。
雨も心配なので、林道まで下りて昼にすることにする。

 山頂からさらに東に進み、次のピークを過ぎたところから左の急斜面を下る。
あれっ、こんなところにツユクサが咲いている。ここにも、秋が・・・という感
じだ。鞍部まで下りて、左の踏み跡に回りこむ。植林の中を2〜30m行くと右
手の木にテープが沢山巻いてある。右に行くと、恐らく本谷へ下りているのだろ
うが、ここは左のやや不明瞭な踏み跡に入る。このあたりは桧の植林帯になって
いて、これはその仕事道のようだ。先程は尾根伝いに山頂へ行ったのだが、この
道は山腹をほぼ水平に登山口に向かっている。

 途中、一度はっきりした尾根道の通っている枝尾根にでるが、この尾根を下り
てはいけない・・・と思う。去年もここで、地図を出してチェックしたところだ。
更に山腹のトラバース道に入る。踏み跡は細くなって草に埋もれたところもある
が、よく見ると続いている。数箇所分岐があるが、下る方を取らずに行く。下る
道がどこへ出るのかは判らない (^_-)

 ようやく登りに使った踏み跡に合流。少し下って林道に出る。林道の手前の日
陰に腰を下ろして昼食。休憩していると、朝には見えていた南の方の山が黒い雲
に覆われ、こちらに近づいているようだ。早々に引き返すことにする。富貴辻ま
で戻る。去年行った大日山はパスして、古いトンネルのある旧国道へ下りる。ト
ンネルは入口付近の土砂が落ちてきて、少し崩れかけている。ちょっと気色悪い
がサッサと通り抜ける。トンネルを抜けた旧国道の両脇は再び自然に戻りつつあ
る。いろんな草花が花を咲かせて楽しませてくれる。ゲンノショウコやナデシコ
の鮮やかな花があるかと思うと、日陰にはウバユリが沢山咲いている。

 ウバユリの写真を撮っているとパラパラと雨が降ってくる。こんどは、かなり
強い通り雨になりそうだ。道端の小屋で雨宿りをするが、やみそうにないので傘
を出して歩く。ヤマユリオニユリの花が雨に濡れてまた風情がある。旧道を下
って車を止めた駐車場に戻る。

 帰りに道端で売っている大和ズイカを買って帰る。これが、なかなか美味。

1997年 8月 10日(日曜日) 曇り後一時雨 (メンバー) 芳子

                               時計を忘れたため詳細時刻は不明
        10:20- 10:30   620.0m  道の駅                                          
                       790.0m  天辻峠(富貴辻)                                  
                       993.4m  乗鞍岳                                          
                       790.0m  天辻峠(富貴辻)                                  
                               天辻トンネル北口                                
        14:00- 14:30   620.0m  道の駅                                          

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