シャクナゲとイワカガミに迎えられた三国岳「鈴鹿」

2002年 5月 5日(日曜日)

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低山徘徊日記
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シャクナゲピークより冷川岳方面
 鈴北岳から鞍掛峠に下りて来る時の見通しの良い尾根道・・・いつもは、その  道を下り切ったところでトンネルの前に下りてしまう。しかし、尾根道は更に  東北に伸びており、その先には三国岳がある。いつか、行ってみたいと思って  いたが、古いガイドブックではヤブ道ということで、鞍掛峠からのルートは紹  介されていなかった。

 さて、先週の御池岳で鈴鹿の良さを思い出す結果となって、今週も鈴鹿の山に ・・・以前から気になっていた三国岳へ行ってみることにする。先週と同じよう にR306で鞍掛峠へ。コグルミ谷付近は、先週にもまして沢山の車が止まって いる。鞍掛峠の駐車スペースもほぼ満車状態だったが、なんとか隅っこに止める。

 身支度をしていると、コグルミ谷に車を止めたらしい単独男性が通りかかる。 聞くところ、先週も来たとのこと・・・私らもそうなんですよ・・・と話して別 れる。しばらくすると、もう1人、単独男性がやってくる。彼が、付近で身支度 を、再度整えている間に、私達もスタート。

 途中の車では、時々雨も降っていたし、鈴鹿の山は、ガスで皆目見えなかった のだが、少しづつお天気は回復の様子。既に、雨はあがっている。しかし、今日 のコースはヤブ覚悟ということで、下草などまだ濡れていることを前提に、下だ け雨具をつける。

 峠までは急な登りだが、なんども通ったことのある道なので、歩きやすい。そ の上、かなりよく踏まれ、整備されたのか、かなり良い道になっている。峠の少 し下で、先行する単独男性の姿を視認したが、彼は鈴北の方へ行ったのだろう。 その後、会うことはなかった。

 峠に着く。左手にお地蔵さん。お参りして、右手の急登にとりかかる。鉄塔下 まで登り、空の広く開けているところで、もう一度GPSに場所をよく教えてあ げながら、家内を待つ。でも、やってきたのは単独男性。「女の人追い越しまし た?」と尋ねると「すぐやって来ます」と答えてくれる。「三国岳ですか?」と 聞くと「そうですよ」という答え。こちらのルートに入る人は少ないかと思って いたが、そうでもないようで安心する。

 家内がやってきたところで、もう一登りすると分岐道標。左手が『三国岳』と ある。ここまでの道は、少しもヤブっぽくない。そういえば登山口の駐車場にも 『三国岳登山口』の表示のある案内板もあったくらいだから、かなり開拓され、 一般的なルートになったんだろうなあ・・・とは感じていた。左手の『三国岳』 に行かず、一寸直進するとシャクナゲが咲いている。「おっ、なかなかいいじゃ ないか・・・」ヤブと思っていただけに、なんだかトクした気分になる。

 ちょっとだけ、写真を撮り、分岐まで戻り『三国岳』のルートに入る。右手前 方に目指す『三国岳』らしきピークが見えている。左から回り込むような感じだ。 イワカガミが群れて咲いていたりして、なかなか気持ちのよい尾根道だ。木の枝 を避けたりすると雨のしずくが降りかかってくるが、お天気は、どんどんよくな っいる。一旦下り、登り返して第一のピーク。さらに少し下って大きく登る。時 折、この付近が昔はヤブだったんだろうなぁ・・・と思われるところはあったが、 終始、よく踏まれた踏み跡が続く。

 先に行った単独男性の後に、もう1人単独男性がいる・・・シャクナゲの写真 を撮っているときに、先に行ったみたいだ。その彼は頂上直下で休憩に入ったの で、山頂では先の単独男性と3人。しばらく話をしていると、かの男性も上がっ てくる。

 少し、休憩して三角点ピークに向かう。最初の単独男性も「1人だったら行か ないけど・・・」と、私達が行くなら、一緒に行く・・・ということで、3人で 進む。三角点ピークは約100m下なのだ。次のピークは890のピークだが、 ここのプレートには815とかいてあって、それが別の字で890と訂正してあ る。GPSで確認しても、まだ、三角点までは来ていないのは明らかなので、さ らに下る。一箇所右手の谷に下る分岐があるが、ここは直進、尾根筋を下る。こ こでもGPSで確認。ここから大きく100mほど急坂を下り、ちょっと平たく 開けた感じのところを少し行くと、左手に小ピーク。ルートからは外れているが GPSもそこが三角点であることを示している。

 登りルートでくると案内板があるのかも知れないが、下ってくると見過ごしそ うな感じ。よく見れば、左手ピークに向かう踏み跡と、古いテープも認められる。 単独男性に先行してもらい、私は家内を待って、後から登っていく。ほどなく、 三角点ピーク。付近にはシャクナゲが咲いている。盛りを少し過ぎた感じはする が、まだまだ綺麗なものも多い。暫く休憩し、写真を撮ったりする。 伊勢・美濃・近江の三国の境というわけである。

 三角点ピークから最高点ピークを振り返ると、立派に一山ある。やれやれ・・ ・初めから判っていることではあるが、標高差100m・・・ さて、戻ること にする。単独男性の後を追って登り返す。890ピーク辺りで二人連れの男性パ ーティとすれ違う。烏帽子方面を目指すようだ。最高点に戻ると、三角点に一緒 に行った単独男性の他に、単独男性が2人。辺鄙な山かと思ったが、結構賑やか だ。

 昼食に、家内の手作りのおにぎりを食べる。単独男性2人の1人は、これも烏 帽子方面だろうか・・・出発していく。もう1人の単独男性と少し話をするが、 時山から尾根通しの新しいルートで、烏帽子岳からこちらに渡り、阿蘇谷を下っ て出発地点に戻るとのことであった。私のエアリアマップには載っていないルー トだが、最近のガイドブックには載っているようで、チラッと見せていただく。 新しいルートは、よく整備されていて、迷うようなところもない・・・というこ とであった。

 彼が下山して行った後、三角点にご一緒した単独男性を残し、「お先に・・・」 と下山開始。登ってきたルートを確実に辿る。ここと目的地(往路にシャクナゲ のあったところ)とは標高差はほとんどないのだが、かなりアップダウンがあり、 ルートも右から大きく巻いているので、思ったよりしんどい思いをして、戻る。

 T字型の分岐を左にとり、シャクナゲを見に行く。先ほどと違って日が燦燦と 照り、花も輝いている。先ほどは手前の方だけ見たが、ずっと奥に踏み跡が続い ていたので、ピークまで辿ってみる。

 鞍掛峠から登ってきて最初のピーク、将に『シャクナゲピーク』だ。地図を見 ると標高922m・・・三国岳の最高点より高い。シャクナゲだけでなく、展望 も素晴らしい。冷川方面の鈴鹿の山。今、行ってきた三国岳・・・その奥に霞ん でいるのは霊仙あたりだろうか・・・駐車場から、ここまで登って来るのも手軽 なハイキングとしては良さそうだ。そうらしい夫婦づれと2組ほどすれ違う。

 しばし、シャクナゲと展望を楽しんだ後、鞍掛峠を経て登山口の駐車場に下山。 帰り、コグルミ谷の前を通った時、先週咲いていたフタバアオイ・・・どうなっ ているか見てみる。まだちゃんと咲いていた。

 帰る途中、名阪国道事故の影響で、一部渋滞していたが、16時過ぎには帰宅。


帰り道 シャクナゲの峰に 時忘る

イワカガミ
イワカガミ
シャクナゲ
シャクナゲ
シャクナゲピークより冷川岳方面

2002年 5月 5日(日曜日) 曇り後快晴  (メンバー) 芳子

         8:40-  8:55           鞍掛トンネル東口                                
         9:15          791.0m  鞍掛峠                                          
         9:35-  9:40           シャクナゲピーク分岐                           
         9:50                  第2ピーク                                
        10:25- 10:35   911.0m  三国岳(最高点)                              
        10:55- 11:10   815.0m  三国岳(三角点)                                
        11:35- 11:50   911.0m  三国岳(最高点)                              
        12:15                  第2ピーク                                
        12:35- 12:45   922.0m  シャクナゲピーク                             
        12:50          791.0m  鞍掛峠                                          
        13:05                  鞍掛トンネル東口                                

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