三峰山、かろうじて霧氷あり「台高」

1996年 3月 10日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 このところの暖かさからすると、殆ど雪は無かろうと思っていたが、そこそこ
 の残雪。今朝の冷え込みによる凍結と霧氷。今年初めてアイゼンのお世話にな
 りました。

 春休みで遊びに来た娘の友人(瑞恵ちゃん)を含め4人で賑やかに出発。

 近鉄榛原駅に着いてみると、霧氷バスは一台だけ停まっている。まだ、半分く
らい席が空いている。今日は意外に客が少ないようだ。暫く待っている内に、ぼ
つぼつ席も埋まり、最終的には2台で出発。2台目は大分席が空いていたようだ。

 バスが御杖村に入って来ると前方に三峰山が見えるが、頂上付近は真っ白。霧
氷は諦めていただけに嬉しくなる。バスの窓から道端の畑を見ていると、水たま
りには氷が張っており、今朝は随分冷え込んだことが伺われる。

 新道峠から登り、不動滝コースを下りることが多いのだが、今回は、その逆を
行ってみる。不動滝コースを登る人はあまりいないようだ。単独男性が先を歩い
ているくらいだ。瑞恵ちゃんと麻子は、あまり歩いたことがないので、先ず、不
動滝で小休止。

 滝の手前の小橋を渡り、急斜面をジグザグに登り始める。所々にある残雪は、
ほんの僅かな量だが、コチコチに凍っている。早速アイゼンをセット。氷のない
ところもあって、アイゼンももったいないけど仕方が無い。やがて、高度を増す
に従って凍結部分が増えてくる。4本爪のアイゼンだけど、これだけ凍っている
ときっちり効く。効くと嬉しくなる。

 このコース、割と急な登りが続く。植林の中のあまり面白くない登りだが、空
気は冷たく、汗ばんでくる身体には気持ちがいい。少しの間頑張って、避難小屋
まで着けば後は楽な道になる・・・そう励ましあって登っていく。

 ようやく、避難小屋に到着。別のルートから登って来た人達が沢山入っている
ようだったので、少し立ち休みして、先に進むことにする。一登りすると三畝峠。
縦走路を左へ曲がる。この辺りから霧氷があってもいいはずなんだが、溶けてし
まったのか、殆ど無い・・・(^^; 山頂を目指して尾根道を進む。積雪はそこそ
こあるのだが、霧氷は殆ど無い。頂上のすぐ手前まで来て、僅かに霧氷を認める。
「う〜ん、無いよりマシか〜」

 ようやく山頂。早速、記念写真を撮る。北方向の、一寸展望の開けたところか
ら恐竜の背のような倶留尊山がくっきりと見える。山頂付近では沢山の人がシー
トを広げたりして昼食中。私達も早速昼飯の準備にかかる。いつもおにぎりだけ
なのだが、今日は特別にラーメンを作る。時折明るい日が射して、その時は暖か
くなるのだが、時間がたつと、どんどん寒くなってくる。時折強い風が吹いて霧
氷が降り懸かってくる。

 食事を終えたところで、八丁平を経て新道峠の方へ向かう。八丁平には殆ど雪
は無く、いつものような強風も無い。家内が「いせ一貫堂」のプレートを見つけ
る。最近のバージョンのようだ。

 三畝峠まで戻ってくる。高見山の尖峰が見える。ここから縦走路を新道峠に向
かう。あまり雪は無い。途中、高見山の展望のいいところで一休み。写真を撮る。
ここは、私の大好きな尾根道の一つだ。雪のある時も、雪の無い時も・・・

 3つばかり小ピークを越すと、新道峠に到着。「ここからは、もう登りは無い
よ・・・」と彼女達を安心させて、下山にかかる。途中、石のゴロゴロした歩き
難いところや凍結したところもあるので慎重に・・・と注意する。

 林道まで一気に下りて、アイゼンを外す。ぶらぶらと林道を下る。途中の土手
にフキノトウを見つける。まだ、余り開いていない食べ頃の感じ。食べるつもり
はないので採ったりはしない。「ひとつだけでも、春を見つけられて良かったね」
と喜んでいたのだが、最後にジゴクが待っていようとは・・・

 あと10分足らずで出発点の旅行村に到着・・・というところで、前方の道路
が閉鎖されている・・・(^^; ギョギョッ・・・唯の表示ではなく、完全に柵が
作ってあり、柵の隙間もなく簡単には入れない状態・・・無理をすれば、通れる
のかもしれないが・・・橋でも落ちていたらコトだし・・・一寸、迷ったが、峠
越しの回り道を行くことにする。この時点で、バス出発の16時まで40分足ら
ず・・・ギリギリの時間だ。急げば間に合うと思うのだが・・・彼女等がどこま
で頑張れるか・・・

 林道の登りを大急ぎに急いで峠へ、峠から山道に入り急坂を駈け下り、最後は
彼女達を追い立てるように林道をランニング。大汗をかいて・・・旅行村へ帰っ
て来る。向いから、丁度16時に発車したバスがやってくる。手を振ってバスを
止める。かろうじてセーフ。

 「遅くなってすんませ〜ん」とドドドッと乗り込む。若い娘がいたせいか、皆
さん寛容で「こっちの席が空いてるよぅ〜」「間に合ってよかったね〜」「この
バス逃したら、タクシーでも呼ぶかしかないもんナ〜」と声をかけてくれる。誉
められた話ではないが、ヨカッタ!

 まあ、ラッキーというかアンラッキーというか、最後に、えらいアルバイトを
強いられた山行でした・・・(^_-)
 それにしても、若い人は元気ですワ。結構走ってました。

1996年 3月 10日(日曜日) 晴    (メンバー)瑞恵ちゃん・麻子・芳子

        10:45- 11:05   580.0m  奥宇陀青少年旅行村                              
        12:30- 13:30  1235.4m  三峰山                                          
        14:15- 14:20  1060.0m  新道峠                                          
        16:01          580.0m  奥宇陀青少年旅行村                              

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