Wonderful Mountain Wandering

南峰直登ルートから・三子山「鈴鹿」

2001年 09月 23日(日曜日) 快晴

TOP MENU
低山徘徊日記
山域INDEX
LAST PAGE
ルートマップ

筆捨山からの帰り道、三子山を望む(2000.03.01撮影)

 筆捨山へ出かけた時(2000.03.01)、その途中から望むことができた三子山・・  ・ちょうど三つの峰が並んでいて、まさに象形文字の『山』という字みたい。  その特徴的な山容に、いつか行ってみたい・・・と思っていた。まあ、低山で  はあるが、久し振りの鈴鹿の山だ。

 珍しく8時過ぎには家を出て、R163で伊賀上野へ・・・普通だと伊賀上野 から名阪国道に入って亀山へ行き、R1に入るのだが、今日はこのまま旧R25 を通ってみよう・・・ということで、名阪国道には入らず。でも、旧R25は途 中から、えらいボロ道で林道と変わらない ^_^;   まあ、それでもなんとか R1に出て左折。鈴鹿峠を目指す。

 R1は、鈴鹿峠の手前で、上り下りの道が分離するが、一つ目の信号で右折、 坂下の旧道に入る。入って直ぐのところに道幅が広くなって車を止められそうな スペースがあったので、一旦右肩に車を寄せる。正面に三子山のうち二子だけが 望める。急ぎ身支度を整える。とりあえず歩き始めたが、坂下の集落を越すのに、 まだ、大分距離がありそうだったので、一旦車に引き返し、車で進行。昔一度来 たことのある「坂下バス停」の前を過ぎて、またR1に入ろうとするところで車 を止める。

 右手に白い石像のあるところを過ぎるとR1への進入路があるが、その付近に 右手に登山口がある。急な階段道を上がる。水平になったところを少し辿ると右 手に「南峰直登ルート」の札がある。面白そうなので、ここから、登ることにす る。

 少し登って、右手の沢を渡り、左岸の斜面に取り付く。尾根の急な登りだ。ブ ッシュはさほど酷くないが、踏み跡は不明瞭・・・どこでも登れる感じなので、 かえって要注意。頼りは赤テープ。頂上までテープが案内してくれるので、これ を見失わなければ問題はない。40分ほど登るとちょっと広い尾根に出る。ここ から左に転じて尾根筋を直登すると、快晴の青い空が開けてきて、いよいよ、山 頂が近づいたことを思わせる。迷いさえしなければ、約50分ほどで登れるので、 時間的には短縮できる。

 大きな岩のあるちょっとした開かれた場所に出る。後からガイドブックを見る と「磐座」のようだ。岩の手前を右に少し辿ると『縦走路』。左に少し行くと 「三子山南峰」。ところが、これを『縦走路』と思い込んだのが大きな間違い。 帰りに、余計なアルバイトを強いられることになる。

 南峰から『縦走路』を東に戻り、一旦大きく下る。登り返して中峰。さらに下 って、登って北峰。ここだけは北面・西面に多少展望が広がる。東には四方草山 が木の枝の隙間から僅かに望める。頂上からちょっと下がったところにシートを 広げて休憩。コンビニで買ってきた弁当を広げる。

三子山北峰より高畑山を望む

 雲ひとつない・・・といっていいほどの大快晴。北面には野登山・仙ケ峰、さ らには御在所山・鎌ケ岳・雨乞岳が広がり、左手西面には高畑山が望める。展望 を楽しんでいるとアキアカネが身近に寄ってきて、草の先に止まっている。他に 登山者もなく静かな山頂だ。

 南峰までは来た道を戻る。登りには気が付かなかったが、途中、ミカエリソウ などもあり、写真を撮りながら下る。南峰に戻り、さて、ここからは鈴鹿峠を回 って下りよう・・・とする。ところが、鈴鹿峠から登ってきた人は絶対間違うこ とはないと思うが、「南峰直登ルート」を登ってきた私たちには、この「南峰」 が縦走路上にあると思い込んでいた。その伏線としては「分県ガイドの地図」が ある。その図によると縦走路は「南峰」を通っており、その西側で滋賀県側の三 子林道への分岐があるように書いてある。これは間違い・・・

 それで、私たちは「南峰」を越して下っていく。西へ向かったつもりだったが 若干南西を向いていたのだろう。送電鉄塔まではまずまずの踏み跡。しかし、そ こから先は不明瞭。ここで、よく見れば、北側に本来の縦走路ある尾根や送電鉄 塔も見えていたのだが・・・

 付近を探して赤テープを見つけ、下る。でも、これは登りに使った「南峰直登 ルート」よりもっと酷い。それに、送電線を潜って西に行っていたつもりが、い つの間にか、送電線に沿って南に下っている。「これは違うな・・・」と思った が、「まあ、テープがあるからいいか・・・」と下るが、暫くするとそのテープ も無くなってしまう。「こりゃあかんな・・・引き返そう」と「南峰」まで戻る。 約50分ロス。体力もロス。

 最悪、登ってきた「南峰直登ルート」を下るつもりにはなっていたが、改めて 付近を探索すると「南峰」から数メートル東に戻ったところに、北方向(実際は 西か?)へ下る分岐があるのに芳子が気付く。よく見ると小さなプレートが「高 畑山」を示している。要するに『「南峰」は縦走路から外れている』のだ。

 こちらはとてもよい道で、直ぐにある送電鉄塔の横を登るとベンチのある分岐。 右は多分「三子林道」、直進は「鈴鹿峠」だ。思わずここで一休み。

 ここからは、道幅も広く、部分的には手摺があったり、階段があったり・・・ まさに、東海自然歩道だ。しばらく下ると茶畑の広がる「鈴鹿峠」。ハイキング のグループだろうか、道端でお弁当を広げている。あくまでも長閑な風景だ。軽 四トラックが止まっている。車が入ってこれるほど開けたところだ。突き当りに は立派な案内板がある。左に下る。これまた立派な道だが、途中、石がごろごろ のところがあったりもする。直ぐにR1の近くに出る。階段を下り、R1の高架 の下を潜る。

 片山神社。これから登っていく単独男性に道を聞かれる。別れ際に「どちらま で?」と声をかけたが、聞こえなかったようで、そのまま行ってしまう。この時 間からだと、山には登らないだろう・・・峠を越えて行くのか・・・

 神社を前の分岐を、左に下っていく。舗装された広い道だ。途中に車が止めて あった。ここまで入ってこれると、登りの時間を随分短縮できる。しっとりした 感じの木陰の道をしばらく歩くとR1に出る。そのまま、R1の側道を歩いても いいのだが、左手に「東海自然歩道」の案内があったので階段道に入る。随分昔、 油日岳・那須ケ原山・唐木山(1994.04.16) と歩いて、坂下バス停へ下りて来た 時に通った道だ。うろ覚えだが記憶に残っている。かなりアップダウンがあるが、 舗装された道よりこちらが好きだ。登りに使った「南峰直登ルート」の分岐を過 ぎ、階段道をトントンと下りていくと、車を止めたポイントに戻ってくる。車は、 ちょうど木陰にあってラッキー (^_-)

 ちょっと下りにハプニングがあったが、これも久し振りに新しい山に来たのに、 よく地図を読まずに(読めずに?)起こったこと・・・まあ、身から出た錆と諦 めよう・・・  下りてきてみると、それもまた楽しい思い出だ。「ひとつ余分 に登ったので、三子山じゃなくて四子山でんな・・・(^_-) 」などと冗談を言い ながら帰途につく。

 帰りは名阪国道から上野から左折、R368で名張に出て、R165をドライ  ブする。折りしも行楽シーズン真っ盛り・・・帰宅したのは6時過ぎになって  しまった。

ミカエリソウ
マムシグサ
三子山北峰にて《芳子撮影》


筆捨山からの帰り道、三子山を望む(2000.03.01撮影)


 2001年 09月 23日(日曜日)   快晴       (メンバー)芳子

       10:15- 10:25           駐車地点                                  
       11:15- 11:20           三子山南峰                                   
       11:25                  三子山中峰                   
       11:35- 12:05   568.0m  三子山北峰                                   
       12:25          三子山南峰(再び)                           
       13:10          三子山南峰(三度)                           
       13:25- 13:30           鉄塔分岐                              
       13:45               鈴鹿峠                                   
       14:20- 14:30           駐車地点                                  

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
サイン