360度大展望の経ケ峰「三重」

1999年 10月 29日(金曜日)  晴

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低山徘徊日記
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 朝、少し曇っていたし、お天気は下り坂・・・らしいということで、出かける のを躊躇っていたら10時を過ぎてしまう。しかし、パソコンをいじっていると、 なんだか陽が射してきたみたい。昨夜のうちに、行き先は決めていたので、慌て て出発する。それでも一応、雨具は完全武装とする。目指すは三重の経ケ峰。い つものように、途中のコンビニで飲料水と食料を調達、R163をひたすら東へ 走る。

 当初、伊賀一之宮で名阪国道に入り南在家で下り、蝙蝠峠を越えるつもりだっ たが、途中で気が変わり、伊賀一之宮で名阪国道に入り一つ目の中瀬まで戻り、 再びR163に入る。長野トンネルを抜け下っていく。日石三菱のところで左折、 津GCを抜け、少し下ると穴倉の集落。手前で集落の中を通る細い道に入る。道 なりに行くと小さな川を渡る。「この辺りが取付きのはずだが・・・」とスピード を落とす。すぐに左手にバス停。ここが終点らしく、駐車スペースがあって、バ スが1台止まっている。その先の右カーブの先に、小さなお堂があって、その前 に車を止められそう・・・

 着くのが遅くなってしまったので、適当な駐車スペースを探している時間が無 い。勝手に、お堂の近くに駐車させてもらって身支度を整える。バス停の方へ戻 りかけると正面にこれから向かう経ケ峰らしき頂きが見える。「かなり遠いんじ ゃないの・・・」家内が言うので、ガイドブック(分県登山ガイド「三重県の山」 :以下、ガイドブック)出して時間を調べる。下り1時間半くらいなので、「な んとか行けるんじゃないの・・・」なんて言いながら、取り付きを探す。ガイド ブックによると小さな川の左岸に沿って登っていくらしいが、バス停の位置が、 その川の下(南側)になっているので、戸惑ってしまう。悩んだ挙句、これは、 図のバス停の位置が間違っているのだ・・・と結論して、小川に沿った道に入る。

 まだ、民家の横手を歩いている感じで、舗装道路が緩やかに続いている。自転 車に乗ったおじいさんが下ってきたので「経ケ峰はこの道でいいんですか?」と 聞くと「うん、行けるはずじゃよ。わしゃ、こっちらは登ったことはないけんど ・・・」ということで、少し意を強くして登っていく。分岐があって、ここは右 手の畑の中の道に入る。舗装された立派な農道だ。(まっすぐ行っても、結局同 じところに出るようだ)

 舗装された立派な道が続き、先の方にもまだ、建物が見えている。「こりゃ、 この奥まで車で来たらよかったなぁ」と言うと、家内は「下りて、取ってきたら ・・・」という。でも、それもメンドイ・・・(^_-)  ということで、そのまま 歩く。小さな集落を過ぎる。小さな橋で流れの右岸に渡る。ここから杉林の細い 道になるが、まだ舗装されている。車1台がやっと通るほどの道だ。その道の始 まりのところ、左手の杉の幹に「経ケ峰」を示す赤い札がぶら下がっている。こ こまで来て、ようやく登山口の案内らしき表示に出会う。

 ガイドブックでも、下山のコースとして紹介されているので、取り付きあたり のことはあまり詳しく書かれていない。このルートで間違いないと確信が持てる ので、こういう表示は大変有難い。しばらくは沢の流れに沿った林道を緩やかに 登っていく。アプローチは長いが、この分では早く登れそうだ。静かな杉木立の 道を辿り、下山口と呼ばれる分岐につく。ガイドブックでは右手の橋を渡って行 く感じだが、分岐にある赤い札などの示す方向は左。道も左の方が良さそうなの で、左の白いコンクリ舗装の道を登る。30mほど登るとようやく舗装が切れる。 沢に沿った緩やかな道が続く。ようやく山歩きらしい感じになる。

 沢に沿って黙々と歩いていると、ちょっと踏み跡が細くなる。「オヤッ」・・ ・と思って左を見ると、しっかりした踏み跡が尾根に向かっているみたい。ガイ ドブックにある尾根道への分岐だろう(ガイドブックの紹介コースではない)。 地図では谷道も頂上直下に通じているが、尾根道の方がしっかりした道のような ので、家内を待ってそちらに入る。

 ここからが、本格的な登りになる。かなり急斜面だが踏み跡はジグザグについ ていて、さほどシンドくはない。一歩一歩踏みしめ、ゆっくり登っていく。ぐん ぐん高度が稼げて小気味がいい。最近、あまり本格的に登っていないので、「久 しぶりにちゃんとした山に来たなあ」という感じ。やがて尾根筋が見えてくるが、 それからも道はジグザグに続き、なかなか尾根に出ない。ジクザグが多く却って 時間がかかるなあ・・・道がそうなってるから仕方ないけど・・・なんて思いな がら歩いていると、ようやく尾根筋に出る。

 尾根には尾根道が通っていて「長野」への下山路を示す(比較的)立派な道標 がある。尾根筋を右に辿る。そこから二登りほどすると頂上手前のピーク。小さ な鞍部を挟んで高い柱の立つ頂上が目の前に迫る。頂上には立木もなく芝生に覆 われた丘のような感じ。すぐに頂上に到着。

 頂上には、先ほど見えた背の高い柱のほか、双眼鏡付の木造展望台があり、向 こう側に少し下るとベンチや休憩所・トイレ・大きな展望の案内板などがある。 割と開かれた感じだ。最近、ベンチや展望台の塗装が補修されたのだろうか・・ ・やたらタール臭いのが難点。臭いベンチを避けて、頂上から一段下りた土手下 にビニールシートを広げ、遅い昼食とする。北側正面には先日行った錫杖岳が見 えている。形が馴染みやすいので、これだけはすぐわかる。

 霞んでいて、はっきり見える訳ではないが、鈴鹿の山や伊勢湾など360度遮 るもののない展望は実に素晴らしい。平日とあって他に登山者も無く、山頂独り 占めである。展望の案内板によると、この辺りの山であれば当然かも知れないが、 富士山や北アルプスの山も見えるようだ。地元では初日の出を拝みに登る人も多 いとか・・・下り坂と言っていた天気予報は幸い外れ、穏やかな空模様が続いて いる。

 下山はガイドブックの推奨の、頂上から東へ下った平坦部から右手へ下るコー スをとることにする。しかし、このルート、書かれていた分岐道標は見当たらず 踏み跡も荒れているので、ファミリー・一般向きにはお薦めしない。一般的なガ イドブックとして薦めるのであれば、私達が登ってきたルートを推奨した方が無 難のように思う。

 ともあれ、私達が登ってきたのとは反対側の道を下る。経ケ峰口バス停へのル ートだ。急な下りだが登山コースとしては、こちらがメインなのだろう。よく踏 まれた広い道が続いている。ガイドブックの地図にあった頂上直下の点線道(推 奨コースではない)は確認することが出来なかった。急な坂を下り終えたところ に大きな案内板のある分岐がある。左手に行くと休憩施設があるようだ。ほぼ平 坦になった尾根道をさらに東進する。正面の小ピークを右に巻いて、杉林の中を トラバース気味に下りる不鮮明な踏み跡がある。「これかなあ・・・」と思って 立ち止まっていると、その踏み跡にちょっと踏み込んだところに赤い小さな札が あるのを家内が見つける。近づいて確認する「穴倉」を示す矢印が書いてある。

 下りの分岐は、この辺のはずなんだが・・・でも、ガイドブックにあるコース にしては、あると書いてある道標も見当たらないし・・・まさか、あの小さな赤 い札がその道標ということではあるまいし・・・ということで、もう少し先まで 行ってみる。水平な尾根道をずんずん行く。一箇所、右手に赤いテープのある踏 み跡があったが、どこに下りるのかは書いてない。更に直進していくと左手に大 きな反射板。もう少し行ってみるがそれらしい分岐はない。ただ、リンドウの花 を見つける。こりゃ、ラッキー。

 「やっぱりさっきのとこか・・・」と戻りかけるていると、先ほどの赤テープ のところから単独行のおじいさんが出てくる。この日、唯一出会った山行者だ。 この単独行のおじいさん追いかけて様子を聞くことにする。その結果、赤テープ の所を下っても穴倉へは行かない模様。まあ、下りてしまえば、穴倉まで歩くこ とも可能ではあるが・・・先ほどの赤い札のあった杉林の道が、そやはりそれの ようだ。おじいさんの話では、かなりヤブっぽいということであったが、そちら に下りることにする。

 その踏み跡に少し入る。右手の谷への分岐があったので、ガイドブックに「急 な下り」と書いてあったのを思い、そちらに行ってみるが、谷道は倒木も多く、 すぐに不明瞭になってしまう。「そう言えば、ガイドブックに載っていた地図で は尾根道だったなあ・・・」と思い出し、先ほど間違って右の谷へ下りた分岐ま で戻り、今度は直進する。

 道は低い笹原の中を続くが、あまり使われてないのか、踏み跡が不明瞭なとこ ろもある。ただ、赤いテープがあるので、これを見失わないように下る。家内が テープがあるか心配するので「テープあった」「テープあったよぅ」と叫びなが ら下っていく。ほぼ、尾根上を一直線に下りていくが、たいして急な下りではな い。10分ほど下ると、赤いテープは折り返す様にして左の谷へ導いてくれる。 直進方向には枯枝が何本か寝かせてあって、通行止めを示唆している。でも一応、 そちらにも少し入ってみるがテープは無く、踏み跡も不鮮明。引き返して、赤い テープの示す谷へ下りていく。

 ジグザグの下りとなる。赤テープの間隔は長くなってくるが、踏み跡は広く、 ほとんど一本道。ただ、時折草むらがあったり、ブッシュ状に生い茂っていると ころもある。やがて、沢の右岸に沿った道に下り立つ。この地点にも、例の「経 ケ峰」を示す赤い札があった。所々に崩落した部分やブッシュ状のところもある。 一ケ所だけ沢の中に下りるところがあるものの、左岸に渡ることは1度も無く、 常に右岸を進む。やがて、往路に通った「下山口」で林道に出る。

 下山始めたのが少し遅かったので、途中迷ったりすると暗くなってしまう心配 があったが、まずまずスムースに下りてこられたようだ。林道に出ると家内が手 を差し出してきたのは、かなり心配していたのであろうか・・・握手をして無事 下山を祝う (^_-)

 あとは舗装された林道だ。もうなんの心配も無い。来た道をトコトコと下る。 畑の縁のミゾソバが綺麗。最近山に出かけても、早く下山して帰るケースが多か ったが、今回はちょっと遅くなってしまった。やはり、朝早くスタートする原則 を忘れてはならない・・・これは、今日の教訓だ (^_-)

 車を置いた地点まで戻り、その近くから経ケ峰の遠景を撮ったりした後、帰途 に着く。帰りはR163一本で帰る。下山ルートの分岐でお世話になったおじい さん、無事に下れるか心配してして下さっていたので、何とか連絡をとりたいと 思ったものの、そんなこと出来るはずもなく、ちょっとだけ心残り。「あのおじ いさんにイセ一貫堂のこと尋ねてみたらよかったねぇ」「ひょっとしたら、あの おじいさんがイセ一貫堂さんじゃないかな?」なんてことを話しながら帰ったの だが、これもチト心残り。



 1999年 10月 29日(金曜日)  晴        (メンバー)芳子

        12:25- 12:35           車デポ地(穴倉バス停近く)          
       13:10                  分岐(下山口)                
       14:05- 14:35   819.3m  経ケ峰                                
       14:55                  穴倉分岐                   
       15:45                  分岐(下山口)                
       16:25- 16:35           車デポ地(穴倉バス停近く)          

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