7時頃車で出発。今日の天気はよくないと思っていたので、近くの交野山界隈
を探検する計画だったのだが、この天気では、遠出も可能だったのではないかと
後悔しながらの運転。が、とっさに行くところが浮かばなくて、そのまま、いつ
ものコンビニに寄って水分を仕入れ、8時前にはいつもの交野山直下の駐車場に
到着。
ところが、まだ開いていない。いつも、遅くに来るものだから、閉門の時間は
意識にあったのだが、開門時間は盲点だった。よく注意してみると開門されてい
るのは9時から16時半までであった。
駐車場に入れなかったので、そのまま直進して枚方方面へ下る。ところどころ
で対向できるように2車線になっている部分があるものの、極端に狭い道が続く。
このまま下りて、下に駐車できるところがあれば、そこに車を止めて登るつもり
であった。しかし、下まで下りても適当なスペースは見当たらず、再び、同じ道
を車で登る。先ほどの閉鎖された駐車場まで戻り、なお、くろんど池方面へ下る。
交野山とくろんど池は近い筈なのだが、どのガイドブックを見ても、また現地
の案内板を見ても、その両方にまたがった案内は見当たらない。そこで、くろん
ど池の近くに車を止め、交野山まで歩いてみることにする。といってもくろんど
池付近は釣り客の車で満車状態。そこで、くろんど池北側の住宅地(別荘地?)
に入り、適当な駐車スペースを探しながらドンツキまで入る。突き当りは小さな
ロータリーとなっていて、折りしも車を止めた先客がワンちゃんを連れてハイキ
ングの感じで散歩に出発するところ・・・ここから、行けそうだな・・・という
ことで、私もその近くに車を止め、素早く身支度を整え、彼らの後を追うように
出発。
ほんの少し歩くと、鉄パイプの車止めのゲートがあり、その間をすり抜けて、
湿地帯に入る。多分左に行くとくろんど池に通じているのだろうが、ここは右に
進む。人影はないが広い道はよく整備されている、ところどころに道案内の表示
もある。後で判ったことだが、キャンプ場および散策コースなどのある「くろん
ど園地」と呼ばれるところらしい。
ただ、交野山への案内表示はないので、適当に第一キャンプ場から第二キャン
プ場、ちょっとヤブ道に入って鉄塔のあるピークに至る。右手に尾根筋を辿ると
「くろんど園地」の駐車場に出る。これも帰りに確認したことだが、右手に辿る
と立派な遊歩道がくろんど池まで続いているのだ。道路端の案内図を見て、左に
進む。まっすぐ行くと北ゲートだが、駐車場の出口近くで左に下る踏み跡がある。
これを下りてみることにする。
ジグザグに山道を下る。山畑の縁に出て、なお下って行くと民家の裏庭のよう
なところを通り、舗装された自動車道に出る。バス停があって、ベンチにおばあ
さんが一人座っている。「こんちわ」と声をかけ、さて、ここからどう行こうか
・・・と思っていると、正面にも畑の中の踏み跡があり案内板に「かいがけの道」。
ここから一旦下ってみることにする。しばらくは畑の縁に沿ったやや平坦な道
が続く。道幅は広く道端には古い社やお地蔵さん・石柱などが各所にあり、古い
歴史のある道であることを伺わせる。やがて急なシグザグの下りとなる。しばら
く下ると、下界の学校のクラブ活動だろうか・・・元気のよい掛け声が聞こえて
くる。登ってくる人はあまりなく、2〜3人とすれ違っただけの静かな山道だ。
もう、下界近くになって案内板・・・交野八景(かいがけの錦繍)・・・がひと
つある。そこからもう少し下ると住吉神社。地元の農作業のおじさんがいらした
ので、ちょっと話をする。同じ道を登るのも面白くないので、「この他に、近く
に登る道はありません?」と尋ねたのだが、細い自動車道しかないみたい。そこ
で、この神社からUターン、再び来た道を引き返す。
途中、竜王山への分岐がある筈で、ちょっと注意をしながら登る。それらしい
分岐はあったものの、取り付きからしてちょっとヤブっぽかったので、冬枯れの
時にでも試すことにする。先ほど、おばあさんがいたベンチのところに戻る。ま
だ、おばあちゃんがいる。どうもバスを待っているのではなさそうだ。「交野山
へはどう行ったらいいですか?」と尋ねる。「左へまっすぐいってなぁ、あの家
のところを左に・・・」という。『あの家』というのがよく判らなかったが、取
りあえず自動車道を歩いて行く。下ってくるハイカーも多い。蓮華寺への案内板
のある分岐を過ぎ、少し行くと、左手に、壁の前に鳥居だけあって、その鳥居を
潜れないところがある。これは面白いなあ・・・と思い、左手の山道を登ってみ
ると、その鳥居の上にお宮さんがあることはある・・・なんだか不思議な感じだ。
その鳥居の少し先で、舗装道路は右にカーブしている。その地点から左に入る
踏み跡がある。そちらに入ってみる。緩い登りが畑の中に続き、途中から左手の
尾根を巻いて隣の谷に入る。下ってくるハイカーも多い。一箇所、左に下る分岐
があるが、ここは直進がルートのよう・・・割と平坦な道を進む。どんづまりの
左手にキャンプ場がある。その手前に分岐もあるが、どっちに行っても大差はな
いみたい・・・左手のキャンプ場の、ちょうど大きな貸しテントの撤収作業をや
ってる横を通り、その奥の自動車道に入る。ここは、小さなキャンプ場だ。後か
ら判ったのだが『ぼうじの里キャンプ場』。自動車道を緩やかに登り峠に至る。
左手に取り付きがある・・・「ははぁ・・・ここが旗振山の入り口だ」 やっと
以前に来た見覚えのある場所に出てきた。これで、ようやく「くろんど池」と
「交野山」とが私の頭の中で繋がったことになる。
その峠から、自動車道路を下り、いつも車を止める駐車場を横切り、ゴルフ場
前の道路に出て、最短距離で交野山山頂を目指す。大して歩いている訳でもない
のだが、最近持久力が落ちたのか・・・頂上のベンチで一休み。ミニボトル一本
を大半飲んでしまう。小さい女の子を連れた若い夫婦と単独男性が一人・・・期
待した風はあまりなかったが、静かな頂上であった。
来た道を下る。旗振山直下の峠から、右手の細い道に入り一応頂上をピストン。
通る人が少ないのか、くもの巣が酷い。
『ぼうじの里キャンプ場』を経て、先ほど妙な鳥居のあった分岐に戻る。自動
車道を左に進む。この辺りはすれ違うハイカーも多い。車道を少し登ると右手に
「くろんど園地の北ゲート」。そちらに入る。緩い坂をしばらく行くと駐車場。
往路でヤブ道から出てきた地点だ。帰りはヤブには入らず道路を直進。車止めの
ゲートを越え、右手にカーブした道をしばらく行くと。右手に第二キャンプ場入
り口。奥に進んで行くと炊飯場があって、その近くにベンチがある。炊飯場の水
で汗をぬぐい、ベンチで一休み。
ふと携帯を見ると家内からメールが入っている。返信を出した後、往路に通っ
た第一キャンプ場へ・・・こちらは、バーベキューをする団体で賑わっている。
その横を通り車を止めたところへ向かったつもりだったが、ちょっと帰り道が判
らなくなる。少しウロウロしてなんとか、駐車地へ・・・
「くろんど池」は枚方・私市から・・・「交野山」は交野市。「ぼうじ」は奈
良。ということで、行政区画の入り組んだこの地域。なかなかトータルとしての
ハイキングコース案内などはあまり明確ではないようだ。まあ、今回歩いてみて、
概念図は頭に入った。仕事道を含めていろんなルートが考えられるのでまた探検
の楽しみができた。
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