湖南アルプス徘徊物語2「滋賀」

2000年 12月 24日 (日曜日) 曇り時々晴れ

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低山徘徊日記
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 あまりパッとしないお天気ではあったが、11/26敗退した堂山「湖南アル  プス」にリベンジ。先日より1時間ほど早く家を出発する。

 前回は林道の奥まで車を入れすぎて、ガタガタ道に気を遣ったので、今回は少 し下の、林道が2つに別れるところに車を止める。身支度を整え、さて出発しよ うとするとウエストポーチを忘れたことに気づく。・・・ということは、デジカ メ忘れた・・・ということだ。これでガックリする。でも、ニコンのMF2はザ ックに入っている・・・ちょっとカビは生えてるかも知れないが、まあ、ないよ りはマシだろう。少し気を取り直して歩きはじめる。

 林道を歩いていると、軽四が一台下りてくる。「笹間ケ岳に行くんか?」車を 止めて話し掛けてくる。この辺りの地元の方だと思うが、よく話し掛けてこられ る。以前に来たときもそうであった。車の荷台にはウラジロが積んである。「そ うだ、帰りにはウラジロをちょっと貰って帰ろう (^_-)」

 今日はゲートの前で右折し、矢筈ケ岳方面を目指す。以前に一度通った道にな ので、途中までは迷うこともあるまい・・・と、今日は地図も持たずに・・・と いうか、忘れたんだけど・・・歩くことに・・・ 

 矢筈ケ岳までの道のりを半分ほど行くと、枝尾根の上に乗る。ここに尾根道が 通っていて、右手に行くと矢筈ケ岳なんだが、今日は左にとる。この道が何処へ 下りていくのか、前回、迎不動の近くから登りかけた道に繋がっているのではな かろうか・・・それが、先ず第一の興味だった。しかし、この道の行き先は、先 ほどの分岐のところにあった道標にも書いてあったのだが、「笹間ケ岳」となっ ている。要するに、幾分下りながら、もと来た方へ戻っているのだ。

 あまり下る訳でもなく、尾根道を歩いていると2人連れの男性パーティとすれ 違う。本日のハイカーらしいハイカーはこの一組だけであった。なお暫くいくと、 「こりゃ、この前の道に出るな・・・」と思っていると、「御仏河原」の近くに 出る。案の定だ。

 仕方が無いので、前回と同じ様に下っていって、天神川左岸の林道に出る。右 手に15分ほど歩くと、鎧ダムへの分岐。ここで天神川を渡り、ダムを目指す。 前回通った時には見かけなかった新しい立派な道標が立っている。まだ、根元は 埋め戻されていないので、工事中といった方がいいのだろうか・・・

 その道標のおかげで、前回、昼食をとった堰堤が鎧ダムであったこともわかっ た。堰堤を下ると、ダムの一面砂漠のような砂地で水はほとんどない。縁のほう に細いながれがあったたりする程度だ。案内板の地図で見るような水色の感覚で はないのだ。感が狂ってしまう。

 堂山の取り付きを探しながら左側の縁に沿って歩いていくと、思いの外、立派 な分岐道標があって、堂山への踏み跡を示している。ダム湖に流れ込む小さな沢 を遡行する感じだが、ほとんど水のながれはなく、傾斜も無い。笹原の快適な歩 きだ。まさかこんなところで鉄砲撃つ人はいないと思うのだが、ちょっと不気味 なので、必要以上に大声を出しながら歩く。

 右手にカーブして、ちょっとした登りになる。山頂みたいな雰囲気になってき たので、もう間近かと思い、勇んで歩いていくと小ピークに出る。道標がある。 右手に下るほうが「堂山」とある・・・ふとその先を見ると、小さな谷を挟んで 遥か向うに、思いのほか秀麗な山塊がある。小規模ではあるが、アルプスの名に 恥じない、美しい山容だ。デジカメを忘れたのが惜しい。

 ここから少し下る。白い岩がゴロゴロとした岩稜のような雰囲気となり、少し ズルズルとして滑りやすいところもあったりするので慎重に下る。鞍部から登り なおすとすぐに目的の山塊の上に出る。大きな岩があったりするが、ペンキの印 に注意しながら適当に巻いていくと、ほどなく頂上。

(山頂より琵琶湖を望む)


 生憎のお天気で雲が多いものの、北には琵琶湖から比良の山並み・・・南には 矢筈ケ岳が望めその開放感は、とても384mの山とは思えない。長居している と寒くなりそうなので、そうそうに引き上げる。

 先日昼食を食べた鎧ダムの堰堤まで戻り、軽く昼食。その後、迎不動まで下る。

 さて、帰りのルートだが、同じ道ばかり通っていても面白くないので、太神山 の方から矢筈ケ岳を回って車をデポした地点に戻ることにする。「迎不動」から、 舗装道路を左(東)に向かう。少し行くと天神川を渡る。左手に駐車場があり、 そこで舗装道路は堰堤を巻いて左に上っている。そこから、一旦舗装道路を離れ、 真っ直ぐ堰堤の下に向かう。堰堤の下から左手に直登すると、再び舗装道路に出 る。右に辿る。

 ほどなく道は突き当たりとなり、舗装道路は左に登っているが、右手には歩行 者専用の橋がある。太神山(不動寺)方面を示す道標もある。矢筈ケ岳の名前は 出ていないが、右に折れて、再び天神川を渡り、左岸に出る。この辺りから、山 道となる。上の方から人の声が響いてきて、まもなく、数名のハイカーが下りて くる。白い岩のゴロゴロしたこの付近独特の風景が見えたりする。やや疲れてい るが、とにかく登らないことには車のところへ帰れない・・・そう思いつつ、ひ たすら歩く。

 ここは、太神山・不動寺へ向かう表参道・・・ということで、道はしっかりし ている。所々にお不動さんやお堂がある。お参りの帰りか、年配の方が数人下り てくる。「この上に矢筈への分岐がありますよねぇ」と尋ねると、先頭のおじい さん「えぇっ、やはずぅ・・・そんな道あったかいのぅ」と後ろから来たご婦人 2人に尋ねてくれる。結局、よくわからなかったが、「なんか、そんな道標があ ったような気がする・・・でも、道がよく判らず引き返してきた人がいたよ」と いうことであった。

 実は、1993年1月28日、オフでこのルートを逆コースで回ったことがあるので、 そのうっすらとした記憶はあるのだが、果たしてその道が判るだろうか・・・や や心配しながらも、とにかくグングン登っていく。「もし、矢筈ケ岳への分岐が 判らない場合は、太神山まで登り、南の林道に下りて、車を取りに行こう」腹は 決まっていた。そのルートは、遠回りだが確実なルートだ。

 さらに少し登ると「泣不動」。そこを少し過ぎたところに白い大きな道標があ り、右手は矢筈ケ岳を示している。道標に従い右折して細い踏み跡に入る。たし かに不鮮明な踏み跡だが、意外に目印のテープや小さな案内プレートも多い。い くつかのアップダウンを繰り返す。慎重にルートを確認しながら進む。もう、暗 くなる時刻も近いので、あまり時間を無駄にできない。

 やがて、矢筈ケ岳直下の分岐へ出る。先日ここは来た所(#425)なので、矢筈 ケ岳からの道は最近歩いたところなので、迷うことなく歩ける。往路に通った矢 筈・笹間の分岐で、今度は左折して、谷道に下る。少し、薄暗くなってしまった がなんとか16時にゲート前。

 あとは林道をぶらぶらと車に戻る。途中、正月用にウラジロを4〜5枚調達 (^_-)

2000年 12月 24日 (日曜日) 曇り時々晴れ (メンバー)芳子

        10:45- 10:55           車デポ地                      
       11:05                  ゲート                                   
       11:25                  矢筈ケ岳分岐                               
       11:40                  笹間ケ岳分岐                               
       11:45                  御仏河原                                 
       12:05                  林道(笹間ケ岳登山口)                      
       12:20- 12:25           鎧ダム分岐(迎不動)                          
       12:40                  堰堤                                      
       12:50                  堂山分岐                                  
        13:30- 13:35   384.0m  堂山                                   
       14:05                  堂山分岐                                  
       14:10- 14:20           堰堤                                      
       14:30                  鎧ダム分岐(迎不動)                         
       15:10                  矢筈ケ岳分岐                               
       15:35                  矢筈ケ岳直下の分岐                         
       16:00                  ゲート                                   
       16:15- 16:25           車デポ地                                  

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