Wonderful Mountain Wandering

矢田原から奈良市最高峰を訪ねる・国見山「奈良」

2004年 04月 02日(金曜日) 曇り

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低山徘徊日記
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ルートマップ


矢田原口バス停より国見山方面





 私のホームページをご覧頂いている方よりメールが届いた。奈良市の最高峰『国見山』の紹介だ。2.5万図には山名の記載はない。奈良の東と書いてあったので、標高を頼りに地図で探す。何度かメールのやり取りがあって、ようやく場所を特定することができた (^^)v ・・・(『分県登山ガイド』には載っているそうである)

 ご紹介のメールを頂いたのは地元の浦川さん・・・お会いしたことはないが、地元振興のひとつとして『国見山』の紹介に尽力されてらっしゃるようだ。
 付近のガイドマップを作られておられる・・・ということだった。送って下さる・・・ともおっしゃっていただいたが、いただくと探す楽しみが無くなるかも・・・と思い、それは固辞する。でも、取り付きや駐車スペースのことなど、いろいろ教えていただいて・・・いざ出発。


 奈良からは、奈良公園の近くを通り、『奈良奥山ドライブウエイ』の前を通り、とりあえず『奈良県ヘリポート』を目指す。『奈良奥山ドライブウエイ』の取り付け道路の桜は見事満開・・・既に、花吹雪となリ始めている。奈良公園の前あたりから『奈良県ヘリポート』の案内表示が多いので、わりと判りやすい。『奈良県ヘリポート』の前を過ぎると矢田原はもう近い。

 ガイドマップは『矢田原口バス停』と『山頂』にも置いてあるということだったが、往路、奈良から来た私は、バス停の手前で右折してしまってバス停が判らず・・・(^^ゞ

 天理に向かう細い県道を南下。途中、工事箇所があって迂回路を過ぎると、左手に『国見山』を示す道標が見える。その少し先が、工事途中の広い道となっていたので、道路の端に駐車。・・・したのだが、ちょっと付近の調査を兼ねて、車で少し先まで様子を見に行ってみることにする。ところが、細い道が続いてなかなかUターンできない。ようやく転回場所を見つけて引き返し、登山口近くの先ほどの場所に車をとめる。


 登山口には小さいが道標があって、登山口はどこかなぁ・・・と思いながら走っていると、割とすぐ目に付く。いよいよ、その道に入る。コンクリーで舗装があるのがちょっと難点だが、もともと茶畑の中の仕事道なのだろう。仕方が無い (^_-) 

 緩やかな傾斜の単調な登りが続く。茶畑の向こうに見えるのが目的の『国見山』のようだ。コンクリーの舗装とはいえ、苔むしているところもあり、また割れ目からはスミレの花が咲いていたりして雰囲気はいい。トウのたったフキノトウも沢山ある。だれも採る人がいないのだろう。

 何箇所かある分岐には道標があるが、要は上に行けばいいようだ。ひと登りするとやや平坦な尾根道となる。山頂に近づくに連れ、舗装も途切れ、雰囲気もよくなってくる。

 あっという間に頂上山頂直下は階段道になっている。山頂には休憩用のテーブルやベンチがある。登山ルートの案内板はじめ、この階段、山頂のベンチなども浦川さん手作りのものらしい。

 早朝は雨が降っていて、お昼になってもまだ雲が多かった。途中降らないかと心配したくらいだったが、徐々に回復。時折陽も射すようになってくる。それでも、展望は今ひとつかと思ったが、生駒山から金剛山に至る山並みは予想以上にはっきり見渡せた。ただ、北方向の山はよく判らなかったので、私には同定できなかった。

 この頂上に白い箱がある。雨に濡れることもなく『ガイドマップ』が入っていた。早速このマップを見て、これからのルートを考える。メールのやり取りで『塔の森』のことを聞いていたので、そちらに行ってみることにする。

 登ってきたのとは反対側(南東になるのかなぁ)に踏み跡は続く。低いササを切り分けた道だ。やがて道は東を向く。地図によると右手はゴルフ場ということだが、そちらに向かう薄い踏み跡分岐があったりするが、あくまでもメインのはっきりしたコースをとる。

 やがて、メインのルートが右カーブして下っていく地点に出る。左の尾根へ乗る分岐があるのだが、ここで一寸考える。山頂方向を示す道標はあったが、『塔の森』を示す道標は目に入らなかったのだ。巻き道かも知れないと思い、少し下ってみたが、下るだけのようだったので引き返して先ほどの分岐で尾根に乗る。

 低いササのアップダウンが続く。登りルートと比べて、なかなか好きな雰囲気だ。666三角点の少し手前でT字分岐。ガイドマップに従いここは右に下る。道標も明確・・・鞍部から登り返して、ちょっと左に行ったところが666三角点だ。

 三角点から少し下ると『ゴルフ場分岐』。更に少し進むと作業小屋(?)が見えてくる。その小屋の前から左の坂をちょっと登ると『塔の森(石塔)』だ。雨上がりのせいもあるかも知れないが、しっとりした雰囲気。静けさがしみてくる。赤い社もある。手を合わせた後、立ったまま、少し休憩。

 写真を撮ってから社前の急な石段を下る。下に赤い鳥居がある。ここで山道も終わり・・・ここからは林道風の広い道となる。舗装もでてくる。のんびり気分でフラフラと下る。そこにT字の分岐。メインは右への下りだが、左への下りも舗装こそないが林道・・・気になったので、ちょっとだけ、そちらに下ってみる。植林の中に明瞭な林道が続いていたが、暗く荒れた林道で、多分、これはガイドマップのルートとは違うだろう・・・そう思い直して分岐まで登り返す。分岐から少し下った右手に『塔の森』案内板(文字がよく読めない)と石仏群・・・ガイドマップに載っていないので、ちょっと戸惑う。

 左に折れて舗装された道が続いている。『日吉神社』が左手に出てくるはずなのだが、見落としたのか、よく判らぬままに広い自動車道路(2車線)に出る。

 自動車道路を左にとる。広く立派な道路だが車の往来は少なく、割とのんびり歩ける。20分ほど歩くとガイドマップに載っていた左への大きな分岐もあったので、間違いはなさそう・・・ GPSでも着実に振り出し地点に近づいている。さらに少し行くと、右手に『お地蔵さん』。2体の大きな石仏と小さな六地蔵がある。これがガイドマップの『切りつけ地蔵』らしい・・・ ツバキの花が印象的だった。

 田圃にいたアオサギの写真を撮ったりしながら歩く。あぜ道のヒメオドリコソウも綺麗だ。暫く行った十字路風のところで左に曲がり、細い舗装道路に入る。右手上に天満宮を見ながら進む。ほどなく左手に駐在所。右に少し行けば『茗荷バス停』。広いバス道を左に辿ると次が『矢田原口バス停』だ。

 矢田原口バス停に着く。よく整備されていて、新しい立派な『歴史街道ルートマップ』が立っている。その右上の箱の中にガイドマップの箱があった。山頂のと違って、こちらは、両面版だ。裏に『田原地区全図』がついている (^^)v 
ここで一休み。国見山がよく見える。ミツマタの花が綺麗だ。

 バス停の少し先(西)から左に入り、振り出しの駐車地点を目指す。往路、車で通ったところだ。途中、春日宮神社にも立ち寄って、無事下山を感謝。

 工事中のところを過ぎると、ほどなく先ほどの『登山口』。駐車地点に戻る。山頂は、風が強く、落ち着いて弁当にする余裕がなかったので、車で弁当にする。少し休憩して帰途につく。


 今回歩いてみて感じたが、枝道も多く、まだまだ楽しめそうだ。ルートとしては、茶畑の登りはちょっと単調なので、今回とは逆回りのコースもよいかも知れない。ゴルフ場の方へのルートや、その他、茶畑や植林帯への踏み跡もあるみたいだ。次回は家内も連れてきたい。

浦川さん、よい山をご紹介いただき、有難うございました。



国見山から見た雲海に沈む生駒山(2004年3月21日 浦川さん撮影)


【ガイドマップ PDF】(2004.04.02現在のものです)

浦川さんのご了解を得て、ガイドマップをPDFで掲載させていただきます。スキャナーで読み込んでいますので、不鮮明な箇所もあるかと思いますが、ご了承下さい。 鮮明なガイドマップは『矢田原口バス停』と『山頂』に現物がありますので、ご利用ください。

国見山マップ(pdf)


【国見山ニュース PDF】(2004.08発行のものです 2004.09.09追加)

浦川さんのご了解を得て、「国見山ニュース」をPDFで掲載させていただきます。世界一といわれるPLの花火大会があって、その時の山頂からの展望が紹介されています。是非、ご覧ください。低山ですので、夕涼みがてら登って花火見物もよさそうですね。

「国見山ニュース」(pdf)



2004年 04月 02日(金曜日)  曇り (メンバー)単独

着時刻-発時刻標高  
10:55-11:00 470.0m 駐車地点
11:30-11:35 680.0m 国見山
11:55 666.0m 666三角点
12:00-12:05 655.0m 塔の森(石塔)
12:25 505.0m 自動車道路
12:50 430.0m お地蔵さん
13:15-13:20 415.0m 矢田原口バス停
13:30 445.0m 春日宮神社
13:40-14:00 470.0m 駐車地点(昼食)
標高表示には地図より読み取った推定を含む





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