久しぶりに好天に恵まれた日曜日、水越峠から葛城山へ行ってみよう・・・と
勇さんで出かけたのだが・・・
R24から右に折れ、峠への登りに近づくと、「旧道は通行止め」の電光掲示。
ああ、そんな話があったなあ・・・と思いつつ、兎に角、行けるとこまで行って
みよう・・・と車を進める。旧水越峠にもうあと少し・・・というところで、通
行止のバリケード。車1台とバイク1台が止まっているので、ここから歩いて登
っている人もいるようだ。早速身支度を整えてバリケードを越えて歩き始める。
いくらも歩かない内に家内の「ストップ」がかかる。崖が崩れたらヤバイんじゃ
ないの・・・という訳だ。そういう意見が出た以上、これは尊重しなくてはなら
ない。テクテクと車に引き返す。
さて、どこへ行こうか・・・大阪側からだったら峠まで行けるのか・・・水越
トンネルを越えた青崩から金剛山に登ろうか・・・などと考えたが、駐車場も混
んでるだろうし・・・ということで、春にかいさんと行った高天からのルートを
登ってみることにする。
ここの駐車場は空いてるはずだ・・・と思った高天彦神社の駐車場に着いてみ
ると案に相違してほぼ満車状態・・・神社の境内は子供づれのファミリーなどが
涼みがてら遊んでいる。かろうじて空いていた狭いスペースに車を入れ、今度は、
身支度を整える必要も無く、すぐさま歩き始める。ところが、急の腹痛。神社横
のトイレに駆け込む。水越峠の通行止めが幸運だったのか・・・(^_-)
ツリガネニンジン・ミズヒキ・ツユクサなどの咲く沢沿いの道を行くと直に高
天滝。下山してきた人であろうか、2〜3人が休憩中。最近架け替えられたのか
以前の記憶より立派な木橋がかかっている。木橋で右岸に渡り山腹を巻くように
進む。あまり急な坂ではなくジワジワと登る。鬱蒼とした木々の陰となって、暑
くなく歩きやすい。まもなく分岐があって、ここはどちらに行ってもいいようだ
が、前回は右の急坂を登ったので、今回は直進する幅広い道を行く。右にカーブ
して掘割状の道を登っていく。右手から上がってくる先ほどの分岐で分かれた道
と合流。
やがて、右手に広い谷が広がる。高天滝を大きく巻いたことになるのだろうか
・・・割と広い道が続く。所々にある段差さえなければ、車でも通りそうな感じ
だ。あまり急ではないが、長い登りが続く。山の大きさを感じる。前回、かいさ
んを待った辺りを通過。ちょうど丸太で段差が出来たところに腰をかけて休憩し
たのだった。今回は、もう少し先まで行ってみることにする。前回、イカリソウ
の咲いてた辺りに差し掛かると、今はホトトギスが咲いている。小ぶりなホトト
ギスだ。写真を撮りがてら一服することにする。
あちこちに直登する踏み跡もあるのだが、長いけど緩やかに登っている本道を
進む。郵便道の道標のある分岐に到着。直進するルートは、いつか行ってみたい
ものだが、今は茂みも深そうで、今回はパス。右手に折れて郵便道を登ることに
する。前方に目指す山頂が見え隠れしてくるが、なかなか高度が上がらない。何
人か、下山してくる人に出会う。こちらに下る人は、大半ピストンなんだろう。
単独が多い。ようやく、山頂ピークが間近に迫ってくる。広かった道が急に狭く
なる。林道終点といった感じだ。ゴロゴロとした石を踏んで登る。急にどんより
とした雲行きとなり、薄暗い感じになってきたのは単に木立の陰に入ったという
だけではないようだ。雨など全く気にしないでいたのだが、少々気になってくる。
少々きつい登りとなるが、頂上間近の最後の登りとなると多少元気も湧いてくる。
ツリフネソウが咲いている。ほんの僅かだが、花を見ることができラッキー。
花が少なかったのは、少し時期が遅かったせいだろうか・・・へたりこんで写真
を撮る。少し登ると涌き水がある。「天剛水」だ。先行した芳子を追って、息を
切らせ、最後のゴロゴロ道を登る。水越峠から上がってくる道と出合うところで、
家内が待っている。噴出す汗を拭いながら、腰を下ろして一休み。もう、お昼を
回っていることでもあったので、タッパーに入れてきた梨を食べ、コンビニで買
ってきたパンを齧る。
涼やかな風が通って、もう秋だなあ・・・と感じさせられる。家内にちょっと
待ってもらって湧出岳の三角点をピストンしてくる。帰ってくると家内は寒いと
言って、こちらに歩いてくるところだった。人出の多かろう展望台はパスするこ
とにして、縦走路を下る。まだまだ登ってくる人の多い階段道をトントンと下っ
ていく。ひとしきり下って水平道になる。
前回はパスした白雲岳へ立ち寄ることにして、右手の尾根筋登る。好きな人は
多いようで、ここにも踏み跡がありテープもある。ほんの数分の登りで頂上。杉
木立に囲まれ、さしたる展望も無い。それでも、ちゃんと山名板もかかっている。
一応証拠写真を撮って下ることにするが、東に向かう踏み跡があったので、しば
らくそれを辿ってみる。踏み跡はあるものの、ルート不鮮明。尾根は広く、所々
にあるテープをたどる。2〜300m下ってみるが、かなり急な下りが3段ほど
あって、どうも怪しげな雰囲気。仕事道のような踏み跡も縦横にあり、ピールビ
ンが3本ほど転がっていたりするのだが、地図も持ってきてないので、ここは潔
く引き返すことにする。最近の潔いこと・・・(^_-) シンドイ思いをしただけ
だったな・・・自嘲気味にグチりながら、今日2度目の白雲岳頂上に至る。まあ、
こんなところでケガをしてもつまらないよナ・・・ここは自重・自重・・・(^_-)
登って来た斜面を下り、縦走路に出る。高天への分岐から右に入る。といって
も、分岐道標があるわけではない。入ったところはトイレ場になっているのか、
白い紙が散らかって見苦しい。春に沢山のショウジョウバカマが咲いてた斜面は、
今はホトトギスを少し見かけただけで、薄暗いだけのところだ。一旦、左の谷へ
大下りして右手の尾根へトラバース。ここのヤブが酷い。左は崖になっているの
で、足元注意が必要だ。急ぎながらも慎重に下る。ヤブっぽい下りを抜けると植
林帯に入り、ホッとする。尾根に乗ったところで、一休み。ヤブの中に比べると、
多少なりとも見晴らしがいい。風も涼しい。梨の残りを食べる。
後は、一直線の下り。ヤブランが咲いている。途中から、尾根筋を離れ、左手
の谷に下る。以前に通ったことのあるルートだけに、迷うこともなく、振出しの
高天彦神社に至る。駐車しておいた車のドアを開けるとムッとする熱気はあるの
だが、車の横で靴を履き替えたりしていると、風は涼しい。
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