カトラ谷を登って金剛山

1999年 5月 30日 (日曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 以前、PLUTOさんのご紹介で拝見したSankakutenさんのホームページの情報で、
 素敵な花のあるというカトラ谷を歩いてきました。まあ、シーズンを外してし
 まったので、花には出会えませんでしたが、今後の為の偵察ということで、ち
 ょっと様子見に・・・

 朝はゆっくり寝ていて8時過ぎに家を出る。目指すは水越峠。葛城山のツツジ
はまだ咲いているか? 咲いているとすると山麓線は混んでるかも知れない・・
・てなことを考えて、R24を南下。私の勤める会社の御所店がある近鉄御所駅
前を通過。駅の前にはとてつもなく沢山のハイカーがいる。どうもこれは葛城古
道を歩くハイキングの催しでも開かれているようだ。交差点には新聞社の旗を持
った交通整理の人が出ている。

 御所を過ぎて少し行き右折、R309に入り水越峠に向かう。途中から右手の
旧道に入る。以前、葛城山に登ったときに車をとめた登山口付近は、かなりの距
離に渡って車がとめられている。今回の登山口はもう少し下のはずなので、その
まま下っていく。「登山口はまだかいな・・・」どんどん下っていくと先ほど分
かれた新道に出てしまう。トンネルの出口近くだ。更にどんどん下っていく。
「こりゃ、下りすぎだな・・・」Uターンしてトンネルの手前まで戻る。よく見
るとトイレの近くに登山口の表示板がある。「ここみたいやな・・・」というこ
とで、近くの空きスペースに車をとめる。付近には十数台の車が止まっていて、
ここで正解のようだ。・・・ということは、旧道に入らず、トンネルを通ってく
ればよかった訳だ・・・(^_-)

 トイレの右手から土手を上がると林道に出る。左手に行くとすぐ右カーブ。こ
の付近にも何台かの車が駐車してある。林道は沢に沿って登っているが、カーブ
を曲がってすぐ右手に入る山道がある。こちらが尾根道の取付きのようだ。特に
案内板はないが、「ハイキングコース」を示す赤い矢印の紙が2枚ほど木の幹に
貼り付けられている。

 杉木立のしっとりした空気の中、徐々に高度を上げていく。あまり急な登りで
もなく尾根筋に絡んでいく。ふと左手下を見ると林道が見えるが、「すぐ下じゃ
あないか・・・まだ、あんまり登ってないな・・・(^_-)」

 ひとしきり登って植林帯を抜けると、水平道になる。左手が開けて葛城山がく
っきりと見える。フタリシズカが咲いていたので写真を撮ったりして、少し休憩。
マムシグサも多い。ここからは割と平坦な道が続く。ヤマツツジはもう終わりか
げんだ。時折ヤマボウシの白い花を見かける。他にも白い花を見つけたが、あれ
は何の花だろうか・・・  さらに、ゆるい傾斜を登っていくと、曲がり角に、
ちょっと広いところがあって腰掛に適した石が3個ばかり転がっている。その石
につられて「セトの分岐も、もうこの辺りじゃないか・・・」と一休みして地図
を広げる。この地点からも2方向への細い踏み後があったのだが、ここではない
ようだ。

 少し登っていくと右手に無線設備かなんかの小さな建物があり、その辺りから
緩い下りとなる。どんどん下って、鞍部に差し掛かる。道標はないが丸太のベン
チに「セト」の文字が読み取れる。

 ここから、右手に黒栂谷を下る。植林の間の急坂をジグザグに下っていく。沢
の流れの近くに降り立つ。去年の台風の影響であろう、折り重なって木が倒れて
いる。左岸の崩落の跡も生々しい・・・「こんなとこ登るんじゃないよな・・・」
ちょっと不安になってくる。沢の右岸の踏み跡を下っていく。すぐに左岸に渡り、
沢から少し離れて林の中をいく。ほどなく、正面に林道が見えてきて、その終点
に下り立つ。カラト谷の入り口だ。ここで左に折れて、右岸の立派な道に入る。

 散策路風にコンクリ舗装された道はすぐに終わり、沢の中の歩きとなる。そん
なに大きな沢でもなく、流れも少ない。小さな滝(単なる段差程度)を巻きなが
ら登っていく。セトから20分ほど下りたので、登り返しは気分的に辛いものが
あるのだが、そんなことはすっかり忘れさせてくれるほど気持ちよい歩きだ。結
構涼しい。変化に富んだ道は、いつの間にか高度をグイグイとあげてくれる。沢
の中で石がゴロゴロとしているとはいっても、まるで石畳や石段のように・・・
というと一寸大袈裟かも知れないが、よく「整備」された道になっている。時期
が遅かったせいで、予想通り、花はあまり咲いていない。葉っぱはいろいろ見か
けたんだが・・・確かに、シーズンには期待できそうなところだ。

 途中から左岸の巻道に入りちょっと崖っぷちのトラバースとなる。この辺り、
ちょっと危険だが大丈夫。クサリがある。ロープもある。木の根っこもある。何
人かの下山者にも出会う。途中ではシートを広げて弁当食べてるパーティもいる。
思ったより人気のコースのようだ。沢の源頭付近でルートは2つに別れるが、枯
れた沢を直登。最後に短い急坂を登りきると、もう頂上らしい雰囲気。子供たち
の遊ぶ声が聞こえてくる。水平になった道を10mばかり行くと、T字路に出、
左に少し行くと頂上(城址の一段下の広場)の広場。

 大勢の人が弁当などを広げて休憩中。もう一段登ったところが展望のよい広場
なのだが、日陰がないので、こちらで弁当を食べることにする。今までの行程と
はうって変わって賑やかになるが、そういった賑やかさも、またいいものだ。広
場の隅っこには井戸があって、釣瓶で水をくみ上げ身体を拭いている人がいる。
水を汲んで持っていく人もいる。沸かせば飲めるのだろうか・・・ちょっと気に
なるところだが、人のことだ・・・(^_-)

 野良犬だろうか・・・白い犬がウロウロしているが、子供たちともじゃれ合っ
たりして、危険はなさそう・・・大人しい利口な犬だ。お天気もよく、陽射しも
強いが、休憩していると少し寒くなってくる。空気はひんやりとしている。始め
は陽射しをさけて休んでいた人も、シートを陽射しの中に引っ越したりしている。

 休憩後、階段を上の広場に向かう。上りきったところに、青崩への下山路があ
る。道標はあるが、「途中に道標なし」の旨、注意書きがある。トコトコと下り
始める。小さな木橋のところで道は二手に分かれるが、左が本道のようなので、
そちらに進む。しばらくは緩やかな下りが続く。やがて道は急な下りとなり、堀
のような抉れた道となる。ここは、堀の谷側の踏み跡を辿ったほうが楽。そちら
を歩く。堀の中は大変なので、始めは堀の中を歩いていた家内も途中から上の道
に上がったようだ。まもなく、往路に谷へ下ったセトを通過。後は、朝通った道
を下る。


1999年 5月 30日 (日曜日) 晴れ (メンバー) 芳子

        09:45- 09:55        青崩登山口(水越トンネル西口)             
        11:10                  セト                        
        11:30                  カトラ谷出合                
        12:25- 12:55  1070.0m  金剛山                   
        13:10                  セト                    
        13:55- 14:15           青崩登山口(水越トンネル西口)       

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