文化の日、午前中は自治会文化祭準備で、会場の設営があったので、午後にな
って近くの山に出かける。目指すは「サンドイッチ山」が気になる甘南備山。
いつものように、R307から京奈和自動車道の田辺西インター付近で左折、
側道のボロ道に入る。坂を登りきった辺りに車を止め、そこからは歩く。以前は
この道を直進していくと甘南備山の登山口まで入れたのだが、最近近辺の河川の
護岸工事が進んだために、通り抜けが出来なくなってしまった。登山口まで歩く
ことになる。
のんびり近場のハイキングを楽しむ人も意外に沢山いるようで、登山口の駐車
場には4〜5台の車が止まっている。私達の後ろを歩いてきた単独男性は足早に
追い抜いて行く。ちょっと本格的な山の格好をしていたところから、トレーニン
グと思われる。私達はその登山口をやり過ごし、小川に沿ってまっすぐ進む。ツ
リガネニンジン、アザミ、ヨメナ、コスモスなどが咲いている。イヌタデ、ミゾ
ソバは群れて咲いている。しばらく写真などを撮って、その少し先の竹林の前か
ら取り付くことにする。
登るというほど登るわけではないが、少し冷たくなった秋の空気を涼しいと感
じる程度に身体が火照ってくる頃には、もう三角点のある雌岳の頂上。そのまま
鞍部の林道まで下り、舗装道路を渡って甘南備山を目指す。
頂上の少し手前に「サンドイッチ山」のプレートがある。今日の目的のひとつ
はこのプレートの調査だ。たしかに、そこから下っている踏み跡がある。どう考
えてみても、この踏み跡を下れば、山を下りてしまう・・・ サンドイッチ山は
313.2mということなので、少なくとも甘南備山よりは高いわけだ。341
mの交野山よりちょっと低い・・・やはり、交野山の近くにあるのだろうか・・
・ 2.5万図で確認してみるしかないかな・・・念の為に、プレートの裏を
チェックしてみたが、新たな情報は無かった。
古い神社のある甘南備山を越えて少し下ると、道標があり、右手が「必見!甘
南備寺跡」とある。必見・・・ということなので、行ってみる事にする。ほんの
3分ほど下って、丁度山頂の直下のあたりの薄暗い林の間にその寺跡がある。と
いっても、説明の立て札が立っているだけだ。古井戸の跡だけが昔の生活の跡を
偲ばせる。
分岐まで戻り、直進すると展望台がある。なお、直進すると、今までに通った
ことのない踏み跡が続いている。分岐も数カ所あるが、どっちに行ったって下り
ることには違いない。何処に下りたって、たいした違いは無い。今日のところは、
取り敢えずまっすぐ下りてみることにする。しっとり水気を含んだ森の道は、林
道を歩くよりずっと気分がいい。ただ、道標やコース案内板は少ないので、ちょ
っと探検気分で歩く感じになる。ほどなく、未舗装の林道風の道に出る。
沢沿いのその道を右手に行くとすぐに堰堤があり、広い道路はそこで終わり。
堰堤の前に左岸に渡る踏み跡があったので少しだけ行ってみる。道標によると
「紅葉の森」とあったが、大した紅葉はない。対岸に渡ったその踏み跡は、その
まま対岸の尾根に上がり、尾根筋には人工的に整備された階段道が、さらに山頂
に向かって登っているようであった。
そこまで、見届けて未舗装林道に出た地点まで戻り、今度は反対側に行ってみ
る。100mほどで、いつつも下りによく使う舗装された林道に飛び出す。ここ
から5〜6分で駐車場のある登山口。まだ、三台ほど車が止まっている。
短い散策であったが、この山、まだまだ歩いていないルートが沢山ありそう。
次回歩いてみたいコースの計画もできたので、時間のとれない時には、また来て
みたいものだ。
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