朝から本格的な好天に恵まれたが、最近の連続出張の休養も必要なので、遠出
も出来ず、お昼を過ぎてから、散歩がてら、甘南備山へ行ってみることにする。
つい先日も出かけているので、登山口まではスムースに到着。ただ、いつも駐
車する駐車場は満杯(・・・といっても5〜6台だが・・・)になっており、近
くの空地に車を入れる。今日はザックは無し・・・一眼レフや三脚も無し・・・
まったく身軽な格好でスタート。水筒だけは、家内がどこかのドーナツ屋で景品
にもらった超ミニのザックに入れてくれている。登山口まで戻ったところで下山
してくるファミリーとすれ違う。大方の人は、もう下山して来る時刻なのだ。
先日と同じ道を登る。今日は花は期待していなかったので、一眼レフは持って
来なかったのだが、いきなり、ツツジの花が咲いている。この数日寒くはなった
ものの、暖かい日が続いていたからだろうか・・・
本格的な登り・・・という程のことではないのだが、沢沿いの登りとなる。登
山道には草が生い茂り、ますますヤブ化が進んでいる。ほかに、のんびり登れる
舗装された林道があるので、使う人も少ないのだろう。前夜の雨で踏み跡は少し
ぬかるんでいる。踏み跡を覆っている草やササの葉っぱが濡れていないのが救い
だ。
今回の山行は、最近手に入れたGPSのハンディ機の操作練習も兼ねている。
先日の生駒山で初めて使ったのだが、少し操作も慣れてきて、分岐点などでウエ
イポイントをマークしながら歩く。自動的に付番されたウエイポイントの番号を
ICレコーダーに録音すると、後から記録を整理するときに具合がいい。
ほんの短い登りで頂上近くの林道に出る。まず。三角点に向かう。先日訪れた
時は、台風での倒木が多く見受けられたが、今日は奇麗に片づけられている。三
角点まで行って、そのままUターン。散歩スタイルで上がってくる外人カップル
とすれ違う。山で「コンニチワ」というのは、彼らにも徹底しているようだ。
一旦林道まで下り、反対側の踏み跡を登って、甘南備山頂上に向かう。こちら
の尾根も台風の痕跡は、奇麗に片付けられている。途中の小さなピークに「サン
ドイッチ山」を示す札が下がっているのに気が付く。そんな山があるのだろうか
・・・(^_-)
山頂で小休止。東に鷲峰山方面の山並みが多少見えるが、京都方面はやや霞ん
でいる。鳥居の前の石に腰を下ろし、おやつに持ってきた柿の実を食べる。登山
口に車が多かった割には、あまり人と出会わないなあ・・・と思っていると子連
れのファミリーがやってくる。腰を下ろした石のすぐ近くに、薄青い菊のような
花びらの小さな花が咲いている。ヨメナか・・・
頂上から少し戻ったところの分岐から右に下る。すぐに林道に出る。赤い花の
ように見えたのはクサギのようだ。道路の脇にはピラカンサの赤い実が目立つ。
再度三角点ピークに向かう。今日は三角点から別のルートを下りることにする。
三角点を過ぎ、やや右カーブ気味に下る。よく整備された広い道が続いている。
右手に藤棚があり、ちょっとした休憩所みたいになっている。そこから左手に緩
やかな坂を下る。大回りではあるが、少しづつ出発点の登山口に近づいているよ
うだ。GPSを見ているとそれがよく判る。途中の「昆虫の森分岐」には道標も
完備されている。こんなによく整備されたルートがあったのか・・・そんな感じ
のなかなか良い道だ。ちょうど上がってくる夫婦連れとすれ違う。地元の人は、
よく知っているのだろう。しっとりとした森の道は、大台ケ原の「苔の道」のよ
うな趣もあり、雰囲気を楽しみながら、のんびり登るのにもいいようだ。
もう少しで登山口かな・・・というところで、右手の斜面に小さな赤いキノコ
が沢山生えている。カエンタケのようだ。立派な木の橋を2つほど渡ると、程な
く竹林の前に出る。この竹林はタケノコの畑らしく、手入れが行き届いている。
右に折れると程なく駐車地点。ここでGPSの描く軌跡は見事に閉じられた。
|