GPSの威力マザマザ・オグラス「比良」


1997年 12月 21日 (日曜日)
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低山徘徊日記
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ルートマップ


  久し振りに朝早く起きる。PLUTOさんがGPSを入手された・・・ということ
で、「そりゃ、是非見せていただかなくては・・・」と、急遽、オフの話しがま
とまっての今日の山行だ。張り切って早起きし、6時54分のバスに乗る。7時
18分の電車で京都へ。時折、日差しの射す、まずまずのお天気だが、北の方は
雲が多いようで、一寸心配。京都駅で7時57分の近江舞子行きの電車に乗る。
近江舞子で一旦降り、3分の待ち合わせで、後続の快速に乗り換え、近江高島で
下車。

 改札を出たところで待っていると、かねちゃん、PLUTOさん、そして最後に佐竹
さんが出てくる。出発間際の畑(ハタ)行きのバスに飛び乗り、終点の畑で降りる。
同じバスに乗っていた登山姿の人達も、途中のバス停でほとんど降りてしまい、
残っていたのはもう4〜5人のパーティだけだ。彼等もヨコタ峠方面へ向かった
ようだ。

  身支度を整える。小さな橋を渡り、村落の中、舗装された道を登る。このコー
スで登るのは初めてだ。登るコースが違えば、初めての山へ登るのと同じような
楽しみがある。PLUTOさんは最近入手したGPSに、ポイントとなる地点の緯度経
度などのデータを入れてきている・・・ということで、時折、皆でそれを見なが
ら歩いていく。あれこれ、しゃべりながら歩いていると「なんか行き過ぎたみた
い・・・」ということになって、早速少し引き返すハメになる (^_-)  沢山で
登っていると、得てしてこんなことになるものだ。

 琳明寺の前まで戻り、左折して山門前に向かう。門前を左に折れて畑の中の道
を登る。道標らしきものはなく、なんとなく不安なスタートだ。畑の中の道は、
やがて左手から上がってきた古い林道風の道に合流し、谷に沿って登っていく。
ほどなく、舗装された林道に飛び出す。道路を渡った先に「ヨコタ峠」を示す案
内板があり、大筋でルートは間違いなかった・・・と安堵する。暫時、休憩。

  いよいよ、山道らしくなってきたルートを辿る。沢の右岸に付けられた踏み跡
は所々で足場も悪くなっていて、余り使われていないような感じがした。水量が
少なくなった沢の中に入ったりもしながら登っていく。・・・後で考えてみると、
もうこの時点でルートを間違えていたのだろう・・・林道から入ってすぐに、右
岸の尾根に上がる道があったのかもしれない・・・  

 途中で左岸に移り、ジグザグに斜面を登る。斜面に付けられた踏み跡ははっき
りしているものの、所々では細く、足場の不安定なところもある。左岸の枝尾根
のを越えて反対側の谷間に入り踏み跡は水平道となる。少し下っているようなの
で、立ち止まって相談。植林の為か、少し切り開かれた左斜面を直登する。足元
には赤テープの残骸が落ちていたりして、ピークへの直登ルートとして利用はさ
れているようだ。急な斜面だがひと登りで縦走路にでる・・・と書きたいところ
だが、途中、私が足を滑らせて足が攣りそうになり、暫しタイムを入れてもらう。
まあ、なんとか縦走路に出たところで、改めて一休み。

 PLUTOさんは位置確認のため、GPSで衛星を補足できる位置まで移動して計測
してくれている。他の人は地図を見て、ここがどのあたりかを検討。私の考えで
は664mピークあたりか・・・と思っていたが、PLUTOさんの計測結果によると
701mピークのよう・・・。縦走路を辿ってみれば判ることだが、GPS威力
や如何?  

  縦走路を北へ下る。ほどなく、峠に出る。道標があって「アラ谷峠」とある・
・・701mピークが正解であった。GPSの威力、マザマザ・・・(^_-)  峠
には微かな踏み跡の地図に無い峠道が横切っている。もし、私達が杉の急斜面に
取付かなければ、この右手の踏み跡から出てきたのではないか・・・と思われる。

  位置も確認できたところで、後は快適な尾根道歩き。攣りそうになった足のダ
メージも殆どなく、小さなコブのUP・DOWNを快調に歩く。少し下ってホボ
フダ峠。この峠には2度ほど上がったことがあるので、ここからの様子はよく判
っている。あまり急な登りはないが、ジワジワと高度を上げる。前面にはオグラ
スの姿が早くから見えている。右側から大きく回り込むように縦走路は続いてい
る。左に折れるようにカーブして、急な登りにかかるが、それもそれほど長くは
なく、また、なだらかな登りとなる。最後にはササ原の登りが続き、あっけなく
頂上の広場に到着。

  少し風があってじっとしていると寒くなりそうだが、ササのカゲに風を避けて、
昼飯とする。皆、朝が早く、待ってました・・・とばかり食べ始める。お腹の落
着いたところで立ち上がり、改めて四方を見渡す。登ってきた方には、勇壮な武
奈ケ岳が望める。頂上付近は雲に隠れているものの、シャカ岳からリトル比良方
面の山並みが素晴らしい。生憎の鉛色の空で、遠望はきかないが、近くの山とい
うことでは、360度の展望を楽しむことが出来る。暫く頂上からの眺めを楽し
んだ後、下山にかかる。かねちゃんの計画より早い時刻なので、桑野橋では適当
なバスの便がない・・・ということで、「ふれあいセンター」へ下りることになる。

  頂上から北方向へ下りる。ひとしきり下りるとベンチなどのある平らな場所に
出る。以前に来た時は、強い風を避けて、ここで昼食にしたこともある。2チー
ム10人くらいの人がお昼の休憩中。道標に従い、ここで左に折れる。「ふれあ
いセンター」が出来て、自然破壊になったのではないか・・・という曰くつきの
遊歩道とはこれだろうか・・・  幅の広い立派な道だ。少し行くと分岐がある。
右に下るルートは以前下りたことがあったし、PLUTOさんも真っ直ぐは行ったこと
がない・・・というので、直進することにする。よく整備された階段道が続く。
どうしてこんなに幅広い道がいるのだろうか・・・そんなことを思いながら、ト
ントンと下って行く。

  左手の谷に回りこみ、1つ目の沢を渡ったところで、ちょっと休憩。2つの小
さな流れが交わるように流れ込んでいて、小さな滝の左手には小さな社が建てら
れている。少し足を休めた後、左岸の道を下って行く。右岸左岸と渡り返し、滝
の巻き道を下る。もう一度右岸に渡り、少し下ると「カツラの谷」の案内板があ
る。立ち止まって沢の方を見ると、なるほど3本のカツラの大木がある。さらに
少し下って東隣りの谷に入る。ここからは概ね水平な道が続く。幾つかの沢を越
えていく。さらに一寸下ると、再度トラバース道となり、ようやく「ふれあいセ
ンター」に到着。

  ここからは広い自動車道を下る。振り返るとオグラスの山が全容をみせてくる。
途中、右手の古い道に入り少し下ると小さな社の前に出る。すぐ下は自動車道だ。
少し休憩をお願いして、着替えをさせてもらう。後は田んぼの中の道をのんびり
歩いて朽木役場ヘ向かう。風に飛ばされてきた雪がとけたような感じに、時折冷
たいものが落ちてくるが、傘をさすまでもなく、いつしかやんでしまう。船橋を
渡り、R367へ突き当たったところを右へ。すぐにバス停。

 バスが来るまで1時間ほどあったので、近くの旅館の喫茶コーナーで暖かいコ
ーヒーを飲みながら、よもヤマ談義 (^_-)

 心配されたお天気も大きく崩れることもなく、とてもラッキーでした。 PLUTO
  さん、かねちゃん、佐竹さん、有り難うございました。

  1997年 12月  21日 (日曜日)  曇り  (メンバー)PLUTOさん・かねちゃん・佐竹さん

         9:15-  9:25   270.0m  畑バス停                        
         9:45                  林道                            
        11:00          650.0m  ボボフダ峠                         
        11:40- 12:20   901.7m  オグラス(蛇谷ケ峰)                        
        13:35                  ふれあいの里                       
        13:50- 14:00           集落の神社                                  
        14:20- 15:32           朽木役場前バス停                            

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