台風の影響は思いの外大きくて、奈良では青いシートを掛けた屋根がまだまだ
目立つ。我が家の被害は、とても被害と言えるほどのものではなかったが、テ
レビアンテナが飛んでしまって一寸不便を感じていた。その修理が今日の午前
中に完了するのを待って、出発。目指すは、すぐ近くの鷲峰山。
ようやく、秋らしい秋晴れに恵まれ、どこか近くの山にでも行きたいと考え、
車で小一時間の鷲峰山に出かける。鷲峰山は、先日出掛けた大峰山とＲ３０７を
挟んで南向いに位置している。車でのルートもほぼ同じ。大峰山に行く時に左折
した交差点をまだ直進。 ｢維中前｣ で右折。細い道をいつもの駐車地へ向かう。
この春にも行った山なので、ルートはよく覚えている。ツユクサやヨメナ・・
・小さなピンクの花・・・山道に入るまでの少しの道のりを時間をかけて歩く。
ただ、溝状にえぐれた登山道は、先日の台風で落ちた枝木が沢山落ちていて、
｢こりゃぁ、甘南備山とおんなじ状態だなあ・・・｣ と思いながら歩く。これが、
後に起こるとんでもない状況のほんの序曲とは・・・この時、知る由もなかった
・・・ (^_-)
未舗装林道に飛び出す一寸手前で、下山してくる単独男性に出会う。林道に出
たところで、一休み。道が荒れていて、ゆっくりのペースで上がって来たせいか、
割と余裕の登りだった。ここからは林道歩きとなる。途中、大勢の人がバーベキ
ューかなんかした後のようだったが、この辺りは車でも入れるところで、出会う
人も多くなる。送電線の下をくぐり、少し登ると舗装道路に出る。オバチャンの
団体ハイカーや車で来ている人も多い。車からホラ貝を持ったあんちゃんが下り
てきて、吹いたりしている。理由は判らないが修行の山らしい感じだ。右へ行っ
て金胎寺への坂を登る。
鷲峰山の頂上は、時刻が遅いせいか人影はない。遅い昼食にする。周りの木立
のせいで、展望はないが、ポカポカと日が照り、秋の一番いい時を過ごす。少し
冷たいくらいの風も、火照った体には心地よい。
多宝塔のある境内に戻り、湯屋谷へのルートを下る。少し下ったところで、山
頂への直登ルートらしき踏み跡を見つけたので、杉林の中を一寸登って確かめる。
途中、センブリの花の写真を撮ったりしながら、緩い坂の尾根道を下っていくと
舗装道路に出る。ルートを右にとり、白いキクのような花やアキノキリンソウな
どを見ながら５０ｍほど行くと湯屋谷への分岐。
｢こちら側はあまり荒れてないねぇ｣ ｢やはり西側の方が風が強かったのかな
あ・・・｣ などと話しながら下っていく。初めに少し急な下りがあるが、すぐに
緩やかな傾斜になる。おっ、ミカエリソウが咲いている・・・やや、時期を失し
た感じで、葉っぱは虫食いだ。半分ほど下ったろうか・・・もうすぐだな・・・
と思っていると、やたら倒木が多くなる。 ｢レレ？？？・・・｣ と思いながらも、
どんどん下る。しかし、ますます倒木は増えて、跨いだり潜ったり巻いたり・・
・なかなか骨の折れる下りとなる。登山道が完全に隠れてしまって、慎重に行か
ないと踏み跡を失いそうになる。・・・ということで、まあ、大したことではな
かったのだが、思いの外下山に時間がかかる。
※ホームページの｢秘密のページ｣の方に写真を載せてますので、ご覧下さい。
また、この湯屋谷コース、当分の間は、山慣れた方かヤブ好きの方以外
は使われない方が無難だと思われます。
茶宗明神社の前に下山。一休みした後、舗装道路を歩いて車を置いた出発地点
に戻る。
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