岩湧山・一徳防山「和泉」

1994年 10月 2日(日曜日)

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低山徘徊日記
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始発の6時18分のバスで出発。近鉄・南海と乗り継いで紀見峠駅で下車。朝の
ご飯が一寸足りなかったので、難波の駅で買った「助六」を駅前のベンチでパク
つく。腹ごしらえが出来たところで出発。

駅前のコース案内に従って根古谷林道へ入る。根古谷という小さな沢に沿った静
かな林道は比較的なだらかに東に延びており、渓流釣りを楽しむ姿が見られる。
根古谷から離れて尾根道の登りに入るまでに5〜6人の釣人がいただろうか・・
・聞いてみると、"あまご"が放流されているらしい。

林道から離れ山道の登りになる。稜線までの登りが、今日一番のアルバイトで、
約30分、ひたすら登る。最後の階段道を登り切ると、ダイトレ(ダイヤモンド
トレール)と呼ばれる縦走路に出る。ベンチがあり2〜3人の人が休憩中。気持
ちの良い風が吹いている。一休みしていると、大勢の人が上がってきたので早々
に出発。

ダイトレを西に向かう。緩やかな坂を登っていくと直に根古峰。縦走路はピーク
を巻いているので、どうしてもピークにこだわる人は根古峰の表示板辺りから一
寸登らねばならない。道幅も広く、二人並んで十分ゆとりがある。根古峰を過ぎ
るとあとは平坦に近い緩やかなアップダウンの快適な歩きだ。南葛城山への分岐
を過ぎ五ツ辻の分岐を経て暫く行くと、岩湧山東峰への登りにかかる。東峰から
一旦下って登り返すと、一面すすきに覆われた岩湧山の山頂だ。

既に20人位の人が登ってきて休憩している。子供連れの人や犬を連れて来てい
る人もいる。シーズンがいいと、ここもなかなかの人気だ。幸い天気もよく、大
阪湾や葛城山の展望が素晴らしい。最近オープンした関西国際空港・関空大橋も
よく見える。その手前には三国山の山なみ、頂上に大きなアンテナがある。時折、
涼しい風もあるのだが、山頂には日陰がないので、昼食は岩湧寺まで下りて食べ
ることにする。

一旦東峰まで引返し、東峰ピークにある分岐を左への曲り岩湧寺を目指す。道標
には"険路"と書いてあって、途中までは急な下りが続く。木の枝に捉まりながら
慎重に下りていく。少し道から離れて脇の林の中を行くほうが下りやすい所もあ
るようだ。途中の崩壊地には、迂回路が付けられており、危なそうなところには
ロープも張ってあって、険路という割にはよく整備されている。少し下ると、や
やなだらかな下りになり、やがて岩湧寺の近くの自動車道に出てくる。
                                               

岩湧寺の前は公園風になっていて水道もある。水を補給し、昼食にする。余り疲
労がきつくないので食も進む。ここには車が入るので、散策の人が多い。MBで
来ている若者もいる。しばらく休憩して、一徳防山を目指す。

自動車道を少し登って左に急なカーブしているところから右手の尾根道に入る。
道標はなかったけど、地図で見ているとすぐ判る。満腹になった身体にはチト苦
しい登りだがそんなに長くはない。頑張って一登りすると編笠山。この付近で日
野から上がってきた夫婦連れとすれ違う。このコース、私達が辿っているのは逆
コースで、日野から岩湧寺へ向かうのが普通なので、この後も何組かと出会う。
編笠山は一徳防山より100m程高く、このコースの中では最高点だ。後は、総
じて下りなので気分的には楽勝ムード。 

編笠山からはドンドン下っていく。左がガレたところで、今度は4人のパーティ
と出会う。間が悪い事に、一番狭いところですれ違ったようだ。このあたりの感
じは、スケールは小さいものの、鈴鹿の那須ケ原山に行った時のガレた尾根道に
よく似ている。そんな事を思い出して歩く。再び登りに転じ、関電の鉄塔の立っ
たピークの手前まで来ると左手前方に一徳防山の小さな尖峰が見えてくる。鉄塔
のピークからの展望もなかなかのものだ。鉄塔から左の尾根を辿ると直に一徳防
山に到着。途中の尾根道からは、先程登った岩湧山辺りが随分遠くに見える。

頂上に着くと、丁度同じタイミングで反対方向から上がってきた一組のご夫婦連
れと一緒になる。頂上はなかなかの展望だが、南と西はガレていて狭いので、ち
ょっと下りたところで休憩する。帰りのバスは日野発16時35分。まだ大分余
裕があるので、このあたりから時間調整に入る。ここから日野までは急げば7〜
80分の筈だ。凍らしたみかんの缶詰を食べたりしての長めの休憩の後、日野へ
向かって出発。

階段道の急な下りだ。緩いアップダウンを繰り返しながら次第に下りていく。里
の学校の生徒さんだろうか、元気な声が微かに聞こえるようになった頃、旗倉山
への分岐に到着する。旗倉山を示す道標はなかったが、暫く踏み跡を辿ると、送
電鉄塔、さらに少し行くとピークで旗倉山の山名プレートがぶら下っている。分
岐から、ほんの数分だ。展望バツグンと、どこかに書いてあったと思うが、展望
は皆無。ただ、少し手前の鉄塔付近からは葛城方面から岩湧山方面が大きく見渡
せる。先程の分岐まで戻り、更に下る。 

一徳防山から日野までのルートは、要所要所に立派な道標があり、道もよく整備
されて一徳防山直下の急な坂には、余り好きではないが、階段が付けられている。

左手に溜め池が見えると直に、道路に飛び出す。道標に従って歩いていくと、中
日野のバス停。バス停の前のお店でアイスクリームを買って食べたりしながらバ
スを待つ。定刻にやってきた河内長野行きのバスは私達二人で貸切り状態。

ゆっくり座って、歩いた後の心地好い疲労感と満足感に浸りながら帰宅の途につ
く。   
                                                                               
1994年 10月 2日(日曜日) 晴 (メンバー)芳子

        08:40          230.0m  紀見峠                                          
        10:40- 11:00   897.7m  岩湧山                                          
        11:50- 12:30           岩湧寺                                          
                       635.0m  編笠山                     
        13:40- 14:10   540.9m  一徳防山                                        
        15:50- 16:37   170.0m  中日野                                          

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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