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当初、大又から和佐羅滝・伊勢辻山・国見山・明神平・・・と歩くつもりだったが、朝に用事が出来て、おまけに早く帰らないといけない用事もあって、「こりゃ、伊勢辻山までだな・・・」と計画縮小。でも、それすらなんとか実現できた・・・というのが真実のバテバテ山行となってしまった。 和佐羅滝への入り口近くに車を止める。昔はよく来た懐かしい踏み跡に入る。取り付きは草むした感じだか、中に入るとしっかりした踏み跡になる。鉄網の橋も昔のままだ。少し行くと右手に登る分岐がある。昔は無かった『伊勢辻山』を示すプレートが下がっている。でもここは直進。和佐羅滝へ向かう。水道設備を過ぎても踏み跡はしっかりしていて、そのまま滝の下に出る。昔は、滝の近くで踏み跡が不鮮明になっていたが、今ははっきりしている。 滝の左岸を登る。昔はしっかりした巻き道があったのだが、崩落が重なったのか、行く度に怪しげなルートになってきていた。今回久し振りに行ってみると、よけい酷くなっていて、これじゃ家内と一緒では登れない。ようやく滝の上の道に出る。「このルートを登るのは今回が最後かな・・・」ルートが判っているからなんとか登れたようなものだが、自分にとっても限界のような気がした。 二俣を目指し歩き始めるが、滝の巻き道での消耗が激しかったのか、どうも調子が出ない。道端に腰を下ろし暫し休憩。「こんな調子じゃ伊勢辻は無理だな・・・それでも、せめて、二俣までは行ってみようか」そんな弱気で、とにかく歩きはじめる。 二俣までは谷沿いの緩やかな登りなのだが、これをきつく感じるようでは、先が思いやられる。下山してくる単独男性2人と出会ったくらいで、静かな山だ。いままで真夏に来たことはなかったと思うが、木々の緑が鬱蒼としていて、より山深さを感じる。ホトトギスが咲いている。まだ、青い実のマムシグサも目に付く。 二俣を少し越えたところで一休み。「さて、ここで帰るか・・・もうちょっと頑張ってみるか・・・」こんなことを考えるようでは、こりゃあかんな・・・やや、精神不安定に陥りながらも、登りはじめる。『歩幅は小さくとも、とにかく歩いていれば、目的地に着く』・・・これが山歩きをしてきて得た信念だ。ゆっくりでも一時間も頑張ればなんとかなるだろう。三度小屋辻にいたるまでに数回立ち休みを繰り返す。途中、少し盛りを過ぎたバイケイソウが咲いていたりして、少し元気が出る。 三度小屋辻についてはじめて、『伊勢辻山』まで辿りつけそうな実感が湧いてくる。ここからは尾根歩き。やや、登りではあるが頂上が近いとなれば元気も出てくる。1000メートルを越え、風もやや涼しげだ。見覚えのあるネット沿いの踏み跡を辿る。高見山への分岐(台高縦走路)付近で、ちらっと大きなザックを背負った学生パーティを見かけるが、すれ違いかと思ってそのまま最後の登りに入る。緩やかな坂を登ってようやく頂上。 何時来ても気持ちの良い山頂だ、登ってきた正面方向には国見山から明神平が見通せる。右手には薊岳。写真を撮っていると先ほどのパーティが上がってくる。彼らは、少し休んだ後、明神平方向へ去っていった。「う〜ん、元気なものだ」 あまりゆっくりしてもいられないので、こちらも、下山にかかる。下りとなると割と足が速い (^_-) 夏の陽に 和佐羅の飛沫 浴びつよず 和佐羅滝 和佐羅滝 伊勢辻山から国見・明神方面 伊勢辻山から薊方面 ホトトギス マムシグサ |
2002年 7月 21日(日曜日)晴 (メンバー)単独 |
着時刻-発時刻 | 標高 | |
09:40-09:50 | 420.0m | 大又(又迫谷出合い) |
10:05-10:10 | 590.0m | 和佐羅滝 |
10:20 | 和佐羅滝上の道 | |
11:20-11:30 | 930.0m | 二俣 |
12:30 | 1220.0m | 三度小屋辻 |
12:45-13:00 | 1290.0m | 伊勢辻山 |
13:10 | 1220.0m | 三度小屋辻 |
13:35 | 930.0m | 二俣 |
14:10 | 和佐羅滝上通過 | |
14:30-14:40 | 420.0m | 大又(又迫谷出合い) |