Wonderful Mountain Wandering

シャクナゲの稲村ケ岳から大展望の観音峰山へ「大峰」

2004年 05月 26日(水曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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ルートマップ


稲村下山路より山上ケ岳



 1992年・・・山歩きを再開した頃に テントを担いで、山上ケ岳→稲村ケ岳→稲村小屋奥でキャンプ→観音峰山と歩いたコースの一部を歩く。今回は日帰り。今回山上ケ岳はないが、稲村ピストンの後、観音峰山経由で下山。感動の大展望を楽しむ。


 確かに洞川は近い。トンネルができて便利になった。温泉前の駐車場に車を入れる。無料。平日とあってほとんど車が入っていない。旅館などの立ち並ぶメーンストリートを稲村ケ岳登山口に向かって歩く。

 稲村へのルートは、緩やかな登りが続く。決して、しんどいコースではない。長いので時間がかかるが、法力峠までは単調な登りだが、その先に行くと、木立の間から大日山の特徴ある姿が垣間見えるようになり、気持ちが高揚する。緩やかな登りが続く。危険箇所は鉄の橋が渡してあったり、階段がある。しかし、右手は崖になっているところが多いので、特に下りでは慎重になる。

 途中、夫婦連れを追い越し、山上辻の稲村小屋の前まで来ると単独男性一人休憩中。私たちが到着すると、すぐに稲村に向けて出立。私たちも、後を追うように稲村へ向かう。シャクナゲの花がチラホラ咲いていて、先行の男性は写真を撮っている。私たちは先へ進む。下山してくる数人とすれ違う。大日山の下の嫌な感じのところを慎重に進み、稲村直下の急な登りへ・・・この付近もシャクナゲが多い。まだ咲いている。イワカガミもちょっと。今年は季節が早く、もう殆ど終わりのよう。でも、咲いている花は割と綺麗で十分満足。頂上の少し手前で下山者一人。平日なのに、これだけ人が多いのは流石に人気の山だ。

 山頂の展望台で一息入れて下りにかかる。途中、大日山に立ち寄ると修験の身なりの方が3名・・・ちょうど、お勤めが終わったところのようだ。山上ケ岳から回って来たとのこと。女人禁制問題に話を向けると「私ら、反対や」と言うてはりました。稲村小屋前まで戻り、昼食。19時に郵便屋さんが再配達に来る・・・ということなので、今日も急いで帰ることに・・・
ちょうど12時頃だったので、13時法力峠、14時観音峰山、15時観音峰山登山口、遅くとも16時駐車場、19時帰宅・・・と頭の中で計算。ここで心配だったのは法力峠と観音峰山の間だ。道の具合で、もっと時間がかかるかも知れない・・・不安があった。

 というのも、前回(1992年)の記録では、法力峠から観音峰登山口まで3時間半かかっている。この時はテントなど荷は多かったが、一泊していたので疲れはなかったと思われる。今回、洞川の案内板には『ハイキングコース』とあり、距離も2.5キロとあったので、登り1時間、下り1時間の計2時間で少し余裕もあり・・・と踏んだが・・・さて、どうなることか。

 ということで、昼食もそこそこにして法力峠まで下る。法力峠でワンちゃん連れのご夫婦が休憩中。予定より10分早かったので、そのまま、尾根筋までの急な登りにかかる。尾根まで約10分。

 驚くほど道がよくなっている。尾根までもそうだが、尾根にあがって状況を見ると、やはり同じように整備された道が続いている。道以外のところも、以前深かったササが殆ど無くなっている。これは整備されたというより、鹿かなんかが食べてしまったのだろうか・・・ 昔は、ササをかき分ける大分苦労して踏み跡を見つけ、また、怪しげな踏み跡もあってルートファインディングが必要だったのだが・・・

 ともあれ、この調子では予定通りの時間で行けるだろうとホッとする。最悪、郵便屋さんに「ゴメン」も覚悟していたのだったが・・・(^_-)


 しばらく小さなアップダウンの快適な歩きが続く。稲村・大日山が望めるポイントが何箇所かある。やがて、いったん大きく下る。鞍部はしっとりとした杉林となっていて、バイケイソウの葉が目立つ。やがて緩やかな登りとなり、上がったところが三ツ塚。

 しばらく平坦な道が続き、小さく下って登り返すと、ようやく観音峰山だ。展望はない。ほぼ予定通りのタイムだ。休むまもなく、道標に従って観音平に向かう。少し下って少し登り返して1285ピーク。そこから観音平が見渡せる。少し雲が多くなってきていたが、大峰の山の展望がパッと開ける。絶景だ。観音平のモニュメントが見える。遠目には観音様の後姿のようだ。

 観音平からの下り道は、一部階段道になったりしている。近年、整備されたと聞いていたが、このことだろう。既に壊れかかったところもあるが、ルートそのものは、以前と比べて、随分はっきりしている。特に、大岩のあるあたりは、昔はルートがはっきりしないところもあったが、今回は迷うようなところは一箇所もない。フタリシズカ等が咲いていて写真を撮りながら、のんびりと下る。やがて、登山口に下り立つ。展望写真や花の写真を撮るのに時間を費やしてしまったので、貯金をなくしてしまった。ちょうど、予定の15時だ。

 後は、自動車道を少し歩き、橋の手前から「みたらい渓谷遊歩道」に入る。15時半に駐車場。16時10分前には駐車場を出る。予定より少し早かったので、「名水とうふ」を仕入れて帰途につく。
郵便屋さんにも間に合った (^^)v




観音平より稲村ケ岳と大日山





 このコース、途中の尾根道や観音平の展望はすばらしく、今登ってきた稲村ケ岳や大日山が望めて感動的。また弥山に連なる大峰の山々が一望。それだけでも、立ち寄った甲斐があった。尾根道で、3〜4人の方とすれ違う。かなり人気もあるようだ。


 ところで、GPSの感度だが、前回(#508)の時はeMAPでした。外部アンテナをつけ、空の狭いところでは空の見えるほうにアンテナをかざすようにして気を遣いながら歩いたのだが、それでもトレースは途切れ途切れだった。今回は、map21exをザックの肩紐につけていただけでも割とよい結果が得らている。#508のルートマップと今回のそれを比較するとmap21exとの違いが歴然だ。


2004年 05月 26日(水曜日)  晴れ (メンバー)芳子
着時刻-発時刻標高  
08:00-08:20 840.0m 洞川温泉駐車場
08:40 860.0m 稲村登山口
09:40 1217.0m 法力峠
10:40-10:45 1535.0m 稲村小屋
11:15-11:20 1725.9m 稲村ケ岳
11:35-11:40 1655.0m 大日山
11:55-12:05 1535.0m 稲村小屋(昼食)
12:50 1217.0m 法力峠
13:35 1380.0m 三ツ塚
13:50 1347.4m 観音峰山
14:10 1285.0m 1285ピーク
14:15-14:20 1210.0m 観音平
15:00 780.0m 観音峰山登山口
15:10  みたらい渓谷遊歩道入り口
15:30-15:50 840.0m 洞川温泉駐車場
標高表示には地図より読み取った推定を含む



◇稲村岳の記録
  • #055 1992.08.29-30 「大峰」山上ケ岳・稲村ケ岳・観音峰山
  • #508 2002.06.01 「大峰」シャクナゲの迎えてくれた稲村ケ岳
  • #646 2004.05.26 「大峰」シャクナゲの稲村ケ岳から大展望の観音峰山へ


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