龍ノ口からはひき返すべし・生駒山

1999年 12月 11日(土曜日)

TOP MENU
愛しの生駒山
低山徘徊日記
LAST PAGE
ルートマップ

 この8月頃、生駒山・日下直越えのコースを歩いた際、Fさんとおっしゃる方  が「八幡山」「饒速日山(くさか山)」「厄山」などのことをメールで尋ねて  こられました。私もよく知らないことでしたが、私の持っている本などの中か  ら、わかる範囲でお答えしたのでした。でも、自分自身、しっくりしないとこ  ろがあり、今回、その調査山行を試みました。

 とはいうももの、それだけでは物足りないので、調査は下山時に行うこととし て、近鉄生駒線元山上駅からスタート。雲が多く、朝方小雨があつたのだろうか ・・・舗装道路はまだ濡れている。やや不安な天気だが、傘も雨具も完全装備・ ・・別に、降っても構わない。でも、お天気はよくなるみたいで、時折雲間から 日が射したりする。

 千光寺まで来ると、大きなレンズを持った人が写真を撮っている。少しだけだ が、紅葉が残っている。特に門前のそれは素晴らしい。私も、デジタルカメラで 1枚バチリ。山門を潜ると中は修復工事中で足場が組んである。勝手知ったる道 を、奥へ奥へと登っていく。やや壊れかかった梯子を伝い、クサリに助けられて 行場の岩を登る。一頻り登ったところが「奥の院」。左手にトラバースして巻き あがると尾根上に出る。

 尾根道を辿る。鉄塔のあるピークを越え、行場のコースから下って一般登山道 と合流。鳴川峠へ向う。鳴川峠からは生駒縦走路に入り、大原山・暗峠を経て、 生駒山に至る。ここで、少し休憩をとる。風があって寒かったので売店で豚マン と熱い缶コーヒーを買う。

 長く休むと寒くなってくる。縦走路をさらに北上。遊歩道に下りて「くさか園 地」に至る。さらに北上。縦走路が遊歩道とわかれ、右手の山道に入る分岐があ るが、この付近で左手の踏み跡に入る。道標はないが、これが「神武天皇顕彰碑」 を経て石切へ下る「日下直越え」へ繋がっている。送電鉄塔の小ピークを越え、 ややヤブっぽい踏み跡を下って行くと、「日下直越え」の道に出る。道標がある。 左に折れる。

 何度か通ったことのある道だが、ササの茂みの勢いが増して、踏み跡が不明瞭 になりかけている。下りなので、つい急ぎ足になってしまうが、まず第1にしな ければならないのは「厄山」の確認。これはそう彫った石があるはずだ。急ぎな がらも、これはと思うところでは立ち止まって確認しながら下る。

 かなり下った「神武天皇顕彰碑」に近いところでその岩を発見。まず、ひとつ 予定クリアだ (^_-)   「神武天皇顕彰碑」からは、「霊泉龍ノ口」へ下るこ とにする。はっきりした踏み跡があり、道標もある。やがて、正面に小さな赤い 矢印の道標があり、右を示している。直進する掘割のような踏み跡もしっかりし ているように思ったが、ここは道標通り、右の谷に下る。右に曲がるというより、 右に鋭角に折れて後戻りをする感じだ。緩やかに谷間に下っていき、すぐに広い 道に飛び出す。出たところが、「霊泉龍ノ口」だ。

 石の鳥居があって、その奥に石に彫った龍ノ口があり、その口から豊富な水が あふれ出ている。その水で、汗をぬぐい、しばらく休憩する。ここからは、軽四 の通るくらいの道を下っていく。「この道、どこに続いているのかなあ・・・」 と興味を抱きながら歩いていたが、なんだか、どんどん石切から離れていくよう な感じがする ^_^;

 やがて、自動車のビュンビュン通る道に出る。「ありゃ、こりゃ阪奈(道路) の下りじゃないか・・・こんな道、歩いて下りたくねぇな」と思ってよく見ると 道路の向かい側に、道が続いているみたい。ちょうどカーブのところなので、か なり危ないけど、タイミングを見計らって道路を横断する。

 対岸に渡ると、かなり立派な道が続いていて、ホッとする。あの自動車道路は 歩きたくない。しばらく下ると、左手に社があって、それは素晴らしい紅葉に目 を奪われる。ほんの一角ではあるが、それは見事なものだ。そして・・・それ以 上に驚いたことに「八幡山・・・」の文字がある。Fさんのメールにあった「八 幡山」とは、ここのことか・・・

 さらに下っていくと、もう1度阪奈の下りに出会う。ここも、対岸に渡ると住 宅地に続く道がある。道なりに下っていくと右手に社、左手に石段。石段を下っ たところに鳥居があり、振り返って確認するとここが「春日神社」だ。

 更に、舗装された道を下り、最初の信号で左折。暫く直進するが、途中から左 に登る道に入る。少し下り過ぎてしまったみたいだ。途中、郵便配達の方に道を 尋ねたりしながらようやく、近鉄石切駅に到着。

 まあ、今回「八幡山」と「春日神社」を辿ることが出来たのはよかったが、そ ういう意図がなければ、普通には、龍ノ口からは山道を戻るべし。
1999年 12月 11日 (土曜日) 曇り時々晴     (メンバー)単独、

        10:20           75.0m  近鉄元山上口駅                              
        10:30                  伊古麻山口神社                
        11:00- 11:10   150.0m  千光寺                    
        11:15                  千光寺奥の院                
        11:45                  鳴川峠                    
        12:00          522.0m  大原山                        
        12:05                  暗峠                    
        12:35- 12:50   642.3m  生駒山                                      
        13:20               日下直越え分岐                              
        13:40                  厄山                                    
        13:45                  神武天皇顕彰碑                              
        13:50- 14:00           霊泉龍ノ口                                 
        14:15                  八幡山                                    
        14:25                  春日神社                                   
        15:00                  近鉄石切駅                                  

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
サイン