低山はもう春・生駒山

1998年 2月 22日 (日曜日) 快晴

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愛しの生駒山
低山徘徊日記
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 お天気も良さそうでしたので、鈴鹿辺りに遠出を・・・とも考えたのですが、  そう、毎週贅沢もしておれません。身近な山に春を探しに行ってきました。

十分に朝寝を楽しんで10時54分のバスに乗る。少し空気がひんやりしてい るが、陽射しはポカポカ、もう春だ。近鉄の生駒駅で生駒線の電車に乗換え、元 山上口駅で下車。踏切で線路を渡り、歩き始めるが、新しく道標が整備されてい るのに驚く。伊古麻山口神社の付近に差し掛かると、まずオオイヌノフグリが目 に入る。一応写真に撮ろう・・・と立ち止まると、タンポポやコハコベも咲いて いるのに気がつく。伊古麻山口神社の前の小さな橋を渡り、右手の遊歩道・・・ といっても、畑仕事の道だろうが・・・に入る。オオイヌノフグリがやたら目立 つ。ホトケノザが少しだけ咲きかけている。梅の花はもう終わり加減。時折吹く 少し冷たい風が心地よい。

千光寺に至るこの道は、たいした登りもなく日当たりもよいので、沢山花が咲 いている。水の枯れてる「不動滝」を過ぎ、村落に入り自動車道にでたところに 「ゆるぎ地蔵」がある。普段は遠慮して、仏様の写真を撮ったりしないのだが、 今回はホームページのネタ集め・・・ということで、デジタルで2枚だけ失礼さ せていただく。舗装された道路を千光寺に向かって登っていく。山門の前迄くる と、車で観光の人や、早くも下山して来たハイカーなど休憩している人も多い。

山門をくぐりお参りをした後、左手の石段を登る。途中のお堂の前に「鉄下駄」 と「錫杖」があり、書いてある謂れによると、男性はこの錫杖を3度上げると、 女性はこの鉄下駄で3歩歩くと良縁に恵まれる・・・ということであった。更に 奥に進み、奥のお堂の右手から少し崩れた石段道を登ると行場に出る。もっとい い巻き道があったはずだが・・・と思いながらも、右手のルートに入る。腐りか けた木の梯子や鎖を伝って登る。こんな所で落ちたら恥ずかしいので、伸ばして いた三脚の足を納めて慎重に進む。ひとしきり登ったテラスのようなところに 「奥の院」の表示。その前を通り、左から巻きあがると尾根に出る。後から考え ると、今日のコースで登りらしい登りはここだけだった。これは、本物の木の根 を掴む登りだった。

尾根道に入り雑木の茂みを少し登ると、木の古いベンチのある一寸開けたとこ ろに出る。さらに少し登ると鉄塔ピーク。この山全体が行場となっているので、 「西の覗」とかいろんな行場への道標や分岐が、そこかしこにある。下の方から 女性の声が聞こえてきたりする。ハイカーが入っているのだろう。行場への枝道 へ入るのは止め、まっすぐ尾根を進む。

右カーブしながら少し下る。下りきったところで、右手から上がってくるハイ キングコースに出る。左折して、左手の湿地帯を巻くように進む。足元の悪いと ころが多い。さしたる登りはないが、泥濘を避けるように歩く。石のゴロゴロと した小さな流れになってるところもある。ふと、振り返ると単独男性が迫ってき ている。のんびり歩き過ぎだろうか・・・少し、スピードを上げて振り切る。さ らに進むと、沢沿いにあがってくるルートと合流。ほどなく、鳴川峠に到着。縦 走路の小さな懸橋の下をくぐり直進。少し下って遊歩道に出る。

遊歩道を右手にとり、ブラブラと歩く。風はひんやりとして、汗も引いてくる。 ここでも、道端にはオオイヌノフグリが全盛。ボケには、少し開いている花もあ る。好天に恵まれ、ハイカーも多い。特に中年アベックが目につく。たまに、単 独の中年が・・・私も、この口だな・・・なんて思いながら、旗立山の分岐へ。 分岐を右に折れて、少し登る。

旗立山は誰もいない。そのまま引き返して、大原山へ行こう・・・とも思った が、こちらの方が気持ち良さそうなので、ここで、ザックを下ろして休憩。雲一 つ無い空。関空から大阪湾、六甲の山々が広がっている。弁当は持って来なかっ たが、1個だけ持ってきたミカンを出して、半分だけ食べる。

少し引き返し、大原山への登りに入る。ほんの4〜5分の登りで、大原山の頂 上だ。ここは、割と人が多い。ほんの近くまで車でも入れるので、軽装・ハイヒ ールに近い人も多い。北には生駒山、南には信貴山から葛城・金剛の山が見渡せ る。写真を1〜2枚撮っただけで、そのまま公園事務所へ下りる。

公園事務所で自動販売機のポカリを買って飲んでいると、顔見知りの事務所の オッチャンが出てくる。「今日はどちらから?」「千光寺の方から・・・」なん て話しをしていると、「フクジュソウとセツブンソウが咲いてるよっ」というの で、ちょっと見に行くことにする。・・・といっても、自生ではない。それでも、 フクジュソウはフクジュソウ・・・お手軽に早春の花を楽しんで、カメラに納め る。残念ながらセツブンソウはもう殆ど終わり。2〜3株、しなびた花と葉っぱ が残っていただけ。フクジュソウは盛りのよう。「雪でもあれば、サマになるの だがなあ・・・」なんて、贅沢なことを考えながら、下山にかかる。

トントンと慣れたルートを駆け下りる。枚岡公園に到着。梅は盛りを過ぎてい るが、まだ、十分に鑑賞に耐える。ハイカーのグループや観梅客も多く、露店も 出ている。暫く休憩。ミカンの残り半分を食べ、駅へ向かう。

1998年 2月 22日 (日曜日) 快晴 (メンバー)単独

        11:45           75.0m  近鉄元山上口駅                              
        12:45          150.0m  千光寺                        
        13:35          400.0m  鳴川峠                        
        14:10- 14:15           旗立山                        
        14:20          522.0m  大原山                        
    14:25- 16:05           公園事務所付近                              
        16:30- 16:40   100.0m  枚岡梅林                                    
        16:45           90.0m  近鉄枚岡駅                                  

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