コブシ咲く生駒山

1997年 3月 20日(木曜日)

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愛しの生駒山
低山徘徊日記
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 コブシが咲いているかなあ・・・との思いもあって出かけました。

 10時34分のバスに乗る。卒業式のシーズンということで、駅には晴れ着の
若い女性も多い。そういえば、昨夜の梅田界隈も卒業式を終えたような若い男女
で溢れていたなあ・・・なんてことを思い出しながら、今日の入山地の石切へ向
かう。よくいえば花曇り・・・というのか、パッとしないお天気ではあるが、ま
あ、降りそうな感じではない。

 石切の駅を出て登山口へ向かう人が多い。お彼岸なので、登山口と同じ方向に
ある石切霊園へ行く人が多いのだ。墓参りといっても、子供連れの家族など、ピ
クニックを兼ねてのようだ。旧生駒トンネルの前から霊園の横を過ぎ、登山ルー
トに入ると、パッタリ人影がなくなる。ちょっと中途半端な時間帯なのだろう。
下りてくる人にもほとんど出会わず「くさか園地」まで一気に登る。園地では梅
の見頃もやや過ぎた感じだが、そこかしこで梅見の客がお昼の休憩中。

 少し休憩して「あじさい園」を目指す。途中でツバキの写真などを撮りながら
のんびり歩く。やや空気はひんやりしていて、登りにかいた汗も引っ込んでしま
う。ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、コハコベなどは、今を盛と咲き誇っ
ている。時折、スミレやタンポポが色鮮やかだ。どの花も、一番に見掛けると春
を感じさせてくれるのだが、慣れてくると、どおってことのない花だ (^_-)  
前回は写真を撮ったりしたが、今回はパス。

 暗峠近くの慈光寺の境内に初めて入ってみる。勝手に入って、まずかったのか
も知れない。広くはないが、しっとりした空気の境内だ。境内の裏手は竹林にな
っていて、その縁に小さな白い花が・・・ああ、カタバミだ・・・この花はこん
な日陰が好きなのか・・・白い花は下を向いていてあまり見栄えはしないが、こ
れも写真に収める。

 竹林を抜け、お寺の東側の仕事道へ出る。暗峠から大原山を目指す。大原山の
山頂、休日であれば家族連れなどで賑わっているのだが、今日は何故かそんな雰
囲気ではない。全く人がいない訳ではないのだが、広い山頂は異様に静かだ。南
の方には高安山への尾根が続き、その左には台形の信貴山が見える。その先は霞
んで見えない。天気が良かったとしても、大峰の山々まで見えるかどうか判らな
い。94年の昨日、大普賢岳で遭難死した友人の冥福を心の中で祈る。
 
  公園事務所まで下りて一服。道端のアセビを1枚撮って、いよいよ、遊歩道を
神感寺下のコブシポイントへ向かう。う〜ん、ボケが咲きかけてるなあ・・・赤
い色が鮮やか・・・さて、コブシだが・・・コブシポイントはまだ少し先だが、
うん、咲いてる咲いてる・・・大きな木の上の方に小さな白い花が沢山付いてい
る。まだ、蕾も多く花もあまり開いていない。霞のかかった白い霞空に白い花で
は、うっかりすると見過ごしてしまいそうだ。

 神感寺下にもう一本あったはずだが・・・とフィルム一枚を残して先に進む。
だが、残念ながら、こちらは、まだ蕾。ここの分岐から瓢箪山へ下りることにす
る。ついつい、コブシさぁ〜くぅ〜・・・と、鼻歌混じりに歩いてしまう。家に
帰ってからも、鼻歌は止まらず、家内に笑われてしまう。

1997年 3月 20日(木曜日)  曇り        (メンバー)単独

        11:15                  近鉄石切駅                                  
        11:55                  遊歩道                                      
        14:00          522.0m  大原山                                      
        14:15- 15:25        公園事務所                                  
        16:45                  瓢箪山駅                                    

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