春風の生駒山

1996年 3月 31日(日曜日)

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愛しの生駒山
低山徘徊日記
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 石切駅を出て、登山口に向かう間にも随分春めいてきた感じを受ける。花曇り
というのか・・・強い日が射している訳ではないが、ポカポカと暖かい。道端の
草むらには赤紫の小さな花が開きかけている。ホトケノザだろう。

 このところ急ぎ足の山歩きが続いているので、ゆっくり登ることにする。少し
ペースを落とすだけで、ずいぶん楽に歩ける。中腹まで来ると南側の視界が開け、
すぐ下に石切霊園と、そこの大きな塔が見えてくる。時折吹く風は強くはないが、
ひんやりして、汗ばんできた身体に気持ちがいい。

 尾根道と谷道の分岐まで来ると、老夫婦が休憩中。こんにちは〜・・・と声を
掛けて谷道を行く。両脇の草も伸びてきて、もうすぐ道を隠すほどになるだろう。
遊歩道の手前の梅の林に近づくと、子供達の騒ぐ声が聞こえてくる。今日は人が
多そうだ。梅林の手前で左手の尾根のヤブ道にエスケープ。一寸登って梅林一帯
を眺める。山頂に近いので梅もまだ8分咲き。少しだけだが、桜も咲いている。
やっぱり梅の写真を撮らなくちゃあ・・・と梅林に下りていく。

 丁度11頃だったが、そこかしこでに円陣が出来て、花見を楽しみながら弁当
を広げている。そんなグループや家族連れから少し離れて、三脚を立て、何枚か
写真を撮る。遊歩道まで登り、休憩。ちょっと早いけど、こちらも弁当にする。

 遊歩道には沢山の椿が植えられている。椿の花は随分以前から咲いていたと思
うのだが、まだ、蕾も沢山ある。アジサイ園に向かって歩く。アジサイは、丁度
新芽を出してきたところだ。ツバキの赤い花をバックに1、2枚。

 以前に来たときは、1ヶ所だけ咲いていたオオイヌノフグリも、そこいらにや
たら咲いている。帰ってから図鑑で調べてみると、ただのイヌノフグリやオドリ
コソウもあったようだ。

 アジサイ園を過ぎ、額田への下山路を下りる。尾根道の風は心地好い。下山時
に休憩したりすることは滅多にないのだが、大きな送電鉄塔の下でしばし休憩。
ウグイスの鳴き声が聞こえてくる。持ってきたパソコン雑誌などを広げてのんび
り・・・ウトウトとしてしまいそう・・・このまま、もう少しゆっくりしたかっ
たけど、夕方に一寸所用があったので急いで下山しなければならない。重い腰を
あげる。

 途中の尾根で一寸小高い丘のようになったところがある。ここからは、東の方
向に生駒山、反対側に広がる大阪平野もよく見える。涼しい風がある。一寸だけ
立ち止まって、春の涼風を全身で受け止める。
1996年 3月 31日(日曜日) 晴    (メンバー)単独

        10:10               近鉄石切駅                                  
        14:00                  近鉄額田駅                                  

『低山徘徊派! (^^)v』及び『ML低徘』へのご意見、ご感想はあきゆき(akiyuki@teihai.com)までお願いします。(黒江彰之)
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