蓬莱山「比良」

1996年 4月 14日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 6時54分のバスに乗って家を出る。寝過ごしてしまって朝食をとる暇が無い。
湖西線の電車の中で、JR京都駅で買ったおにぎり1個を食べる。8時半少し前
には、PLUTOさんと待合わせのJR堅田駅に到着。

 バス待ちの列が出来るかと思っていたが、人は少ない。以前のように、すし詰
めのバスは乗らずにすむようだ。暫く待っていると、次の電車が到着。PLUTOさん
がニコニコして立っている。

 堅田発8時44分のバスは、丁度満席。立っている人は1人もいない状態でス
タ−ト。バスの窓から望む蓬莱山辺りの稜線は白く、相当雪が残っているようだ。
平で降りたのは私達を含めて5〜6名だ。バス停前には地元の土産物の露天が出
ている。バス停のベンチで身仕度を整え、同じバスで降りた人達を追って歩き始
める。

 バス道をしばらく戻って行く。大きい左カーブを過ぎた先に左に入る細い林道
があり、登山口の表示がある。しばらく林道を行くと、また、左手に登山口の案
内表示がある。

 小さい谷沿いに、ほぼまっすぐの登りが続く。権現山までは高度差約500m、
いつも歩いている生駒山と同じ様なものだが、距離が短いのか急な登りが続く。
先行の夫婦者を追い越し、一気にアラキ峠へ。アラキ峠で一休み。2〜3日前の
雪が少し残っている。折立山のピークをピストンしたかったが、濡れた笹が嫌だ
ったので断念。

 先頭をPLUTOさんに交代してもらい、いよいよ、権現山の登りにかかる。今日の
ハイライトといったところだろうか。ジグザグの単調な登り。私達の乗ってきた
バス以外の先行組みがあるのだろう。先行パーティが前方にチラチラ見えてくる。
山頂直下では2〜30人の渋滞となる。

 山頂に出ると一気に視界が開け、北方向にはこれから向かう蓬莱山が、南方向
下には霊仙山が、そして東側には琵琶湖が大きく広がっている。雲一つ無いお天
気で何も不服はないのだが、ちょっぴり残念なことに、遠方の山は霞んで定かで
はない。見渡した山々には残雪で白いところが目立つ。

 山頂では、先行パーティが休憩に入るようなので、そのまま、縦走路を北へ向
かう。権現山から下る辺りから残雪が増えてくる。数日前の雪だけではなく、こ
の冬の雪が沢山残っているところもあり、雪の上を歩いたり土の上をあるいたり
を交互に繰り返す。長い庇ではないが、雪庇のようになっていたりして、変化に
富んだ面白いコースになっている。

 少し下って、ホッケ山の登りにかかる。南面の登りなので、残雪は少なく、雪
解けの水で登山道はドロドロだ。PLUTOさんはズック靴だったので、既にビショ
ビショになっている。ズックには気の毒なほどの悪路だ。ホッケ山を過ぎると小
女郎峠辺りの目処がたってくる。「あれが蓬莱山だから、あの下辺りだろう・・
・」などと話をしながら軽いUP・DOWNを繰り返して小女郎峠に下り立つ。
数人の人が休憩中。

 左へ下りる道を小女郎ケ池に向かう。標高1000mの西側の斜面は残雪も多
く、「こりゃ、ミズバショウはあかんな・・・」とはウスウス感じていたが、池
の手前まで来て愕然とする。「あちゃ〜、凍結しとるんじゃない〜」池は、薄い
氷で完全に凍結している。しばし、茫然としていたが、「まあ、こんなもんでし
ょう ^^;」「花のタイミングは難しいワイ」などと、お互いを慰め合って小女
郎峠へ引き返す。小女郎峠は殆ど風もなく、日がポカポカとして暖かい。ここで、
弁当にする。
 
 少し休憩した後、蓬莱山へ向かう。頂上ではリフトで上がってきたスキーヤー
が滑っている。スキー場の東の端を打見山方向へ少し行くと蓬莱駅方面への下山
道分岐がある。2〜3日前の新しい雪が積もっていたが、一応、昨日くらいの踏
み跡もあったので、このルートを下りることにする。ここで先頭を交代して、私
が先に立つ。標高差にして200mくらいは雪も多く、ズボッと雪に足を取られ
たりしながら下りる。

 尾根筋を下っていくと、ゴンドラ山麓駅へ下りるルートと金ピラ谷へ下りるル
ートの分岐に出る。道標にしたがって右手の金ピラ谷へ向かう。

 雪が切れたところで、一休み。「せっかく来たのに、あんまり早く下りてもし
ゃあないしね・・・」小鳥のさえずりを聞きながら、煙草をぷ〜かぷか。

 ジグザクに下って林道に出る。PLUTOさんによると標高700、砂防ダム工事の
取付け道路だろうか・・・「えらく高いところまで、道路が出来ているなあ・・
・」としきりに感心してる。

 ここからは、林道の長い下りになる。PLUTOさんには悪かったけど、道端の花な
どを見つけては写真を撮りながら、ぶらぶらと下りていく。少しトウがたったよ
うなフキノトウ。ゼンマイの育ったの、小さな白い花。ショウジョウバカマ。よ
く知らない白い花。

 林道に下り立ってから2時間、写真を撮ったり休憩したりしながらのんびり歩
いた。小女郎池のミズバショウは外してしまったが、持ってあがった三脚やカメ
ラも役に立てたし、久しぶりにPLUTOさんとも歩けた。今日もいい山でした。
1996年 4月 14日(日曜日) 晴    (メンバー)PLUTOさん

         9:25          500.0m  平                                          
        10:25          996.0m  権現山                                      
        10:50                  ホッケ山                                    
        11:10         1100.0m  小女郎峠                                    
        11:20                  小女郎ケ池                                  
        11:30- 11:50  1100.0m  小女郎峠                                    
        12:10         1174.3m  蓬莱山                                      
        13:15                  林道                                        
        15:15           91.0m  JR蓬莱駅                                  

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