巨岩奇岩の羽黒山・筆捨山「三重」

2000年 03月 01日(水曜日) 晴れ

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低山徘徊日記
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 今日の山はMLで山本さんのレポートのあった山ですが、実は去年の秋に明星  ケ岳(#390)へ出かけた時、露岩の目立つ景観が印象的で、山名は意識していな  かったものの「冬になったら行ってみようか・・・」と話していた山だったの  です。山本さんレポートに触発されて行って来ました。とてもR1に沿って歩  く気はしませんでしたので、私の計画したコースも全く同じです。まあ、似た  ようなお話になります。

 天気良し! 9時過ぎに奈良を出発。R163で伊賀上野。一ノ宮から名阪国 道に入り、関で下りる。R1を横切り、明星ケ岳へ行った時と全く同じコースで 目指す羽黒山が正面に見える地点に出てくる。山の斜面に点々と大きな岩が転が っているので、これほど判りやすい目標の山はない。

 明星ケ岳へ行く時に右折した十字路を、今日は直進。民家の間の少し狭くなっ た道を進む。突き当りを「正法寺山荘跡」の道標に従い左折。道なりに進み、羽 黒橋を渡って直ぐ右折。少し行くと「正法寺山荘跡」は右手・・・を示す案内板 がある。直進する道は舗装は無くなる。直進して、その道に少し入り込んだとこ ろに車を止める。

 林道を歩いていくと正面に羽黒山が迫ってくる。右手に古びた木造の鳥居があ り、左の柱には「登山口」を示す木札が付けられている。「こんなところに貼り 付けてバチが当たるんじゃない・・・」なんて言いながら鳥居をくぐる。参道は 完全な山道となっていて、もうここから、登山モード。歩きやすい道で、トコト コと登っていく。すぐに、今度は立派な鳥居のある小さな広場に出る。大岩の横 に急な石段がありここが羽黒神社のようだ。

 その石段の右手5mくらいに小さな赤テープがあり、そこが登山道の続きのよ うだ。あまりはっきりしない踏み跡だが、すぐに右手から登ってくるしっかりし た踏み跡に合流。左手へ急登。程なく「展望岩」の表示のある尾根筋に出る。低 山だけあって、ここまでが早い。「あれが去年行った錫杖ケ岳かなあ・・・」な どと、少し展望を楽しんだ後、右手に尾根道を進む。2つ目の小ピークでは踏み 跡は右と左に分かれるが、しっかりした左手に下る。3つ目の小ピークが羽黒山 だ。北側には明星ケ岳が随分立派な山に見える。左手奥の山は本格的な雪に覆わ れているようだ。ちょっと休憩。

 尾根筋を西に向かう。あまりUP・DOWNはないのだが、稜線上に大岩があ りその上を乗り越えようとすると、家内が「こっちに道があるよぅ〜」と巻き道 を示す。「あっ、そうかそうか・・・(^^ゞ 」 ここからは、所々に大岩があっ て、凍結していたりすると少々てこずるかも知れないが、必ず右手か左手に巻き 道があるようだ。

 尾根上の雪はそれほどではなく、道の両脇に残る残雪程度。今日は他に入山者 もいないのだろう、割と綺麗な雪だ。でもそういった雪の上にはイタチだろうか 小動物の足跡が点々と残っていたりする。

 途中、「いせ一貫堂」のプレートを発見、なぜか懐かしく感じる。どんな方か は知らないが、彼がここを通ったことで心強く感じる。

 少し行くと、尾根が左(南)に曲がっているところがある。ただ、西側の急斜 面にも赤テープがある。南向きにもテープがある・・・ 南に伸びる尾根道の方 が立派なんだが、方向的には西へ行くべき・・・ コンパスで方角を確認した後、 多分、違うと思ったが、念のため南へ50mほど行って様子をみる。南から西へ 回り込んでる風でもなく、踏み跡も不鮮明になってくる。

 分岐まで戻ってくると、芳子はもう西の方へ下りかけている。ちょっと急な下 りを経て、緩やかな尾根道となる。楽勝ムードで歩いていると、大きな岩に行く 手を阻まれる。岩の左手へ登ってみると、展望は良いが道は途切れている。引き 返してよく見ると、床面に井戸のような隙間穴が空いていて、さらによく見ると 薄くはなっているが、赤ペンキでその穴に向けて矢印が書いてある。「ハハ〜ン、 この穴を下りるのだなあ・・・」と入っていくと、家内が心配して後ろから盛ん に「大丈夫ぅ」と声をかけてくる。ペンキがあったので、こちらは安心して下り ているのだが「さぁ〜て、どうかなぁ」などと返事しながら下りていく。すぐに、 岩の向こう側に出る (^^)v  通り抜けた方から見ると、ルートはよく判るのだ が、上からだと、一瞬どこへ行ったらいいの・・・という感じになる。

 また、楽勝ムードで歩く。次の障害もまた岩。大岩の連なりを右に巻いて歩い て行くと、もうあと少しのところで岩の上に出る。南側を覗いてみると少し下に ロープが張ってあり、大きな一枚岩をトラバースしなけりゃいけないみたい・・ ・ それに、このロープ、ちょっとコケが生えたような怪しげな色。「腐っとん チャウか・・・」  落ちると絶壁というわけでもないが、ちょっと嫌な感じ。 「ヤブをコイでもいいから、巻くことにしよう・・・」と下りかけると、家内が 「道があるよう〜」という。よく見ると、露岩の北側の裾に沿って、ちゃんと踏 み跡がある。その踏み跡を伝ってようやく岩場を越す。ヤレヤレ・・・

 ほどなく、東海自然歩道に飛び出す。右へ折れる。ここまで来ると、ぐっと開 かれた感じで、広い道をスタスタと歩く。一旦大きく下り、登り返したところが 筆捨山だ。少し雪が残っている。頂上直下は鎖の手摺付きの階段道で、整備され 過ぎの感じだ。この日は、誰に会うこともなかったが、地元では人気のある山な のかも知れない。あまり展望のない頂上だ。一息いれたところで、下山。来た道 を、先ほど出てきた羽黒山への分岐手前まで戻る。ベンチに腰掛け、ようやく腰 を下ろして昼食にする。ちょっと木陰になっていて、比較的風も無く、ポカポカ と日が当たって気持ちがいい。

 下りは、羽黒山分岐を左に見て直進し、そのまま南へ向かう。下りの道かと思 っていたが、展望台の近くまでは緩やかなUP・DOWNのある尾根道。展望台 を過ぎてから、階段道を一気に下る。といっても一寸だけだ。眼下の新池や関富 士山を望みながらの下りはまたいいものだ。ほどなく、羽黒池辺の自動車道に下 り立つ。

 自動車道を左にとり、すぐの分岐をまた左にとって車を置いた羽黒橋方面へ向 かう。途中右手に関富士の取り付きを確認。昼飯が足りなかったのか、ガス欠と いうことで今回はパス。そのまま駐車地点へ向かう。左手には、また、羽黒山特 徴のある岩が見えてくる。羽黒橋手前で左に折れ、振り出し地点に戻る。

 帰りに、車で「正法寺山荘跡」というのに寄ってみる。

 2000年  3月   1日(水曜日)  晴れ        (メンバー)芳子

        11:10- 11:15           駐車地                       
       11:25                  羽黒神社                            
       11:30                  展望岩                             
       11:40- 11:45   290.8m  羽黒山                               
       12:30          276.0m  東海自然歩道分岐                        
       12:55- 13:00   289.0m  筆捨山                             
       13:20- 13:30   276.0m  羽黒山分岐手前のベンチ                   
       13:50- 13:55           展望台                           
       14:05                  自動車道に出る                     
       14:30- 14:40           駐車地                                 

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