平成12年12月12日12時12分12秒、1212mの御在所岳「鈴鹿」2000年 12月 12日 (火曜日) 曇り・山は雪 |
テラさんの企画で実現した今回の山行。思いがけず、今年初めての雪らしい雪 となり、とてもいい記念になりました。テラさん・隠れ里さん・お近くなのに ご無沙汰をしている芳村さんご夫妻とも再会を果たせました。佐竹さんは10 日のオフのリベンジとばかり、張り切って来られました。また、伊達さんとも 初めてお目に掛かることができて、楽しい一日となりました。 朝のテレビによると彦根辺りは雪のようであったので、一応手袋・目出し帽な どの防寒具とアイゼンを準備。ズボンも真冬用をはく。玄関を出ると、思いの外 雲が低く垂れ込めてはいるが、そのせいか、気温はさほど低くない。この分では 道路の凍結もなさそうだ。6時半、奈良の自宅を出発。名阪国道から東名阪自動 車道に入り、四日市インターで下りる。目指す『湯の山温泉郷』へは一本道だ。 温泉郷の手前でスカイラインへの分岐があり、そこで右折して武平峠を目指す。 多少、雪が舞っていて、路肩には積雪もある。橋の上は凍っていて、何気なく 走っていると迂闊にも軽くスリップしてしまう。幸い、逆ハンドルで難を逃れ、 後は極端に慎重に進む。パーキング予定のトンネルの手前まで行きたかったのだ が、あまり上まで行くと帰りが心配なので、Uターンしようかな・・・と思い、 おりしも、右手にあったパーキングに車を入れる。すると、一台の車が止まって いたので、「あれっ」とよく見ると『奈良ナンバー』。「芳村さんかな?」と思 いながら車の中を覗き込む。「おっ、カーナビがあるからきっとこれだよ」とそ の車の後ろに駐車し、ここから歩くことにする。 身支度を整えている間にも、何台かの車が登っていく。タクシーも通るがチェ ーンを巻いている。タクシーで武平まで上がるのが一番楽かな (^_-) 目指す登山口までどれくらいあるのか判らないが、取り敢えず歩きはじめる。 ブラブラと15分ほどでトンネル前の「裏道登山口」。トンネル手前の橋を渡っ たところから右手に入る。幅広い緩やかな道を少し行くと、温泉街から登ってく る沢沿いの道が右手から合流。10人ばかりの団体と一緒になる。先に行かせて もらうことにして、山道らしく細くなった緩やかな登りを辿る。随所に雪が張り 付いているものの、先行者は多いようで、トレースははっきりしている。 すぐに小屋(むろん営業はしていない)があり、その庭先のベンチの前をすり 抜けるようにして登っていく。岩のゴロゴロした道は、適当なステップになって いて、なかなか歩きやすい。これだけ外気が冷たいと、汗かきの私も、快適に歩 ける。下山して気づいたのだが、山中では一滴の水も飲まなかった・・・欲しく ならなかったのだ。 そうこうしていると、二番目の小屋に到着。ほぼ同じ時期に歩き始めた短独男 性が休憩に入っていたので、ちょっとだけ立ち話。国見に登る分岐がここにある ので様子を聞いてみる。ルートはしっかりしている・・・ということだったので、 そちらに行こうかと思ったが、家内が反対したので、峠へ直接行くことにする。 「まあ、この雪だったらそれが無難だわな・・・ナットク」という訳だ (^_-) 岩のゴロゴロした谷間を登っていく。峠が見えてくる。途中で左岸に取り付く。 この辺りから対岸に大きな岩壁が見え、これが藤内壁か・・・と思っていたが、 『藤内壁分岐』の表示を見たのは、もう少し登ってからであった。 左岸の谷より少し高いところを一直線に峠に向かって登っていく。たいして悪 場はないが、雪のため多少気を使う。20人ばかりのパーティで糞詰まり。なん とか先に通してもらう。少し上でロープ場があったので家内を待っていると、先 ほどの小屋で話した男性が上がってくる。「奥さん、団体の後でしたよ」と教え てくださる。「あれ、そうですか・・・ちょっと待ってますわ・・・」てなこと で、暫く待っていると、先ほどの団体がやってくる。家内はその団体の真中辺り にいるようだ。ただ、そのパーティの先頭部分にいる女性が、ロープ場手前の岩 に他のメンバーにサポートされて上がってる。その団体の別の女性に「大分ご年 配のかたのようですね。」と尋ねると、75歳ということであった。なかなかお 元気なおばあちゃんのようであったが、「この雪では、ちょっと厳しかったかも しれませんね」なんて話をして待つ。しかし、元気なものだ。歳とってもかくあ りたいと思う。 また少し登ると、今度は下山する団体と離合。えらく早い下りだ。寒くて12 時まで待てなかったのだな (^_-) やがて、国見峠。大きな看板がある。時間 があれば、国見をピストンしたかったのだが、そちらにはトレースもなかったし、 今回は12時12分に御在所岳に着くのが最優先のテーマ。もし、遅れるような ことがあったら申し訳がたたない。雪のせいか、思ったより時間も押してので、 縦走路を左にとり御在所岳に向かう。 目指す御在所岳も、振り返って見る国見岳も、周りは樹氷に囲まれ一面の銀世 界・・・とまではいかないが、白と黒の墨絵の世界となっている。ほどなく、広 い頂上付近の丘陵にある遊歩道に出る。すぐ近くにスキーのリフトやレストハウ スのような建物が見える。数人の人影が見えるだけで、静かなものだ。見渡すと 何箇所かピークがあるが、雪が凍りついて見難くなっている案内板で確認すると リフトのあるピークが山頂のようだ。後は、遊歩道を歩いて山頂へ・・・ 「誰か来ているかなあ・・・」と見回すが、それらしい姿は無い。山頂の一等 三角点の前で写真を撮ったりした後、すぐ近くの東屋に行ってみる。団体が占拠 していて、ほぼ、満員に近い状態であったが、あまりの寒さのためか、私たちが 小屋の前に来ると、運良く12時を待たず下山して行ったので、その後に入り込 む。テーブルやベンチもあるが、吹き曝しなので、壁際に陣取って少しでも風を 避けることに・・・ 風が強く、時折、地吹雪のように雪が舞い、南の空に聳える鎌ケ岳も、見え隠 れする。寒いので、持ってるものは全部着込む。目印になると被ってきた低徘ワ ッペン付きの帽子も、濡れて凍ってきたので、目出し帽に変える。手袋もして完 全武装だ (^_-) その後も、何組かのパーティが登ってくる。時々頂上の三角 点の方を見て誰か来てないか見るのだが、よく判らない。「あまりに寒いから、 どこかに避難していて、12時12分寸前にやって来るんじゃない?」などと話 していたが、やがて12時を回り、「遅いなあ・・・まさか中止になったんじゃ ないだろうなぁ・・・」などと話していると、山頂三角点方向を見ていた芳子が 「あっ、芳村さんいる、いる・・・佐竹さんも・・・」と喚く。慌てて、山頂三 角点へ向かう。 ところが、行ってみると、こちらが遅いと思われていたようで、「あきゆきさ ん、やっと着いたの? 辛うじてセーフ」という話。既に、記念写真の撮影も済 ませちゃったということであったが、もう一度お手を煩わすことになってしまっ た (^_-) |
まあ、なんとか辛うじて記念写真におさまる事ができて、ホッとしたところで、 昼食となる。風を避けて、下のリフト乗り場近くまで下り、建物の庇を借りての 休憩。それぞれにラーメンを作ったり燗をつけたりしていると、突然、伊達さん 現わる (@_@) お互いにご挨拶を交わし、ちょっと昼食をされた後、伊達さんは頂上三角点を ピストン、帰って来られたところで、3度目の記念撮影 (^_-) |
やや難度の高いといわれる中道を避け、下山は、表道とする。全員同じコース だ。急坂をズルズルと下る。木の根や枝に捉まりながらの下りだが、木立の間か ら時折姿を見せる鎌ケ岳が、どんどん大きくなる。時折、写真を撮ったりしなが ら下る。距離が短いのか、アッという間にスカイラインに飛び出す。が、もう一 度山道に入り、ちょっとだけ下ると、またスカイライン。ヘヤピンカーブの下に 下り立つ。ここからは舗装道路歩きとなる。 テラさんが車を止めていたところで、テラさんとはお別れ。彼は、この後、温 泉に入り、東京まで帰るとのこと。「気をつけてねえ」「ありがとう」「お疲れ さま」と名残を惜しみながら、別れる。その後、温泉街への分岐で、そちらに車 を置いていて温泉に入って帰るという佐竹さん、隠れ里さん、伊達さんともお別 れ。伊達さんもこの足で東京の実家まで帰られるとのこと・・・ 芳村さんご夫婦と下っていると、テラさんが車で下っていく。しばらくすると また戻ってくる。『下のゲートが閉まっていて出られないのではないか』と心配 されていたので、早く東京へ帰ればいいものを、親切にも知らせに戻ってきてく れたのだ。結果は「道路閉鎖は解除」ということであった。再度、手を振って別 れる。 駐車地点まで帰ってくる。朝の雪は殆ど解けていて、運転には支障無さそうで ホッとする。先に出発された芳村さんを見送った後、こちらも帰途につく。四日 市から西名阪に乗り、往路と同じ道を戻る。 朝のテレビニュースで吹雪の状態や天気予報をご覧になった低徘メンバーの方 や現地の低徘メンバーの方から、いろいろご心配や情報を頂きました。ありが とうございました。 アイゼンは使わなかったが、その他の防寒具は大いに役立ちました。これから の山では用意を怠れませんね。 後日判明したことだが、美馬@桑名さんも来られていたようで、残念なことに 運なくすれ違い ^^; |
2000年 12月 12日 (火曜日) 曇り・山は雪 (メンバー)テラさん、芳村さんご夫妻、隠れ里さん、佐竹さん、伊達さん、芳子 |
08:50- 09:00 車デポ地 09:15 裏道登山口 09:35 小屋 11:30- 12:30 1212.0m 御在所岳 12:40- 13:10 リフト付近の軒下で昼食 14:10 スカイライン(表道登山口) 15:00- 15:15 車デポ地 |