先日、奈良の大文字焼きの山「高円山」に出かけたのですが、今度は全国的に
有名な"本家"大文字焼きの山「大文字山」へ出かけました。
朝はゆっくり、9時34分のバスでスタート。近鉄で京都へ出て、JRに乗換
え、JR山科駅に到着。駅を出て京阪京津線の電車の線路に沿って東に進む。踏
切りのところで左に曲がる。後は住宅地の中をまっすぐに北上。山の端に近づく
につれて、大きな屋敷が増えてくる。よく手入れをされた庭が多く、小さなお寺
の境内のしだれ桜が満開で壮観。
やがて、毘沙門堂に突き当たったところで道は左カーブ。ここまで、殆ど平坦
な道だが、日差しは強く、既に汗が滲んでいる。ジャンパーを脱いで身仕度を整
える。道は二手に別れているが、左手の道をカードレールに沿って進む。
やがて、小さな沢を越えたところで右手に入る道がある。後山階陵だ。大文字
山方面を示す道標もある。小川に沿ったなだらかな登り道が続く。ポカポカと陽
気がよくて、タンポポ・スミレ・ホトケノザ・オオイヌノフグリなどの咲いてい
る。ワラビでもないかと探してみたが、収穫は無し。
緩やかな道が、いつまでも続き「コリャ、登りはないのか・・・」なんて話し
ながら歩く。丸木橋を続けて2度程渡ったところで、道は二手に別れている。左
がメインルートのようだが、右手の方に「大文字近道」とあったので、右手の道
に入る。ここからは、ようやく山らしい傾斜の道になる。水の枯れた小さな沢を
詰めるように登り、最後に急な斜面を斜めに登ると、大文字山と如意ケ岳とを結
ぶ縦走路に出る。左の大文字山へ向かう。すぐに、十字路に出る。道標に従って
右へ少し登り、左手へ続く尾根道を進む。
すぐに、一寸開けた場所に出る。「ここが、頂上かいな・・・??」三角点は
あるが、頂上らしい立て札などはない。よく見ると、登山記念のプレートが、い
くつかぶら下がっている。「ここが頂上みたいやねぇ」「昼飯にするか・・・」
てなことで、少し遅い昼食にする。たまには、駅弁を食べてみたいと、今日は京
都駅で買ったトリ飯弁当だ。西側か少し開けている程度で、たいした展望は無い。
しばらく休憩した後、銀閣寺へ向けて下山開始。少し下って、小さなコルのと
ころまで来ると、大きな声でワイワイしゃべって休憩しているオジちゃんパーテ
ィと出会う。「オバちゃんパーティよりうるさいやっちゃな・・・(^_-)」
少し行くと、大文字焼きの火床へ出る。この辺りまで来ると、ハイキングの人
が沢山休憩している。火床の周辺は、低いササで、展望もいいので、銀閣寺方面
からの手頃な山になっているようだ。
暑い程の日差しをもろに受けるが、風は涼しげ。急な斜面に作られたコンクリ
ーの階段を"大"の横棒辺りまで下りる。この横棒の左肩に大きな桜が満開となっ
ている。今日、初めてシャッターを切る。
その桜の横からさらに階段道を下る。大文字焼きの薪を上げる為のミニロープ
ウエイが平行して走っている。林のなかにひときわ赤く鮮やかに輝いているのは
ツツジの花だ。
"大"の字の下まで下りると、大文字焼きの薪が積んであるところがある。「早
々と用意してあるのだなぁ・・・」ここから下は、綴れ折りの広い山道となって
いる。下りていく人、登ってくる人・・・なかなか、賑やかだ。
やがて銀閣寺の山門前に出てくる。修学旅行の学生が多く、急に雑踏に足を踏
みいれた感じだ。人ごみを避けて、南禅寺方面への山際沿いの細い路地道に入る。
途中で右に折れ疏水に沿った「哲学の道」に入り南禅寺へ向かう。疎水の縁には
シャガの白い花が咲いている。桜はもう終わりだが、花びらがハラハラと散った
りしてまだまだ風情がある。よく言われるように、桜は散り際が潔いので、盛り
を過ぎても花が汚くならない。ふと、疏水の流れの中を見やるとさわやかな流れ
の中には大きな貝がいたりして吃驚する。疏水の傍のベンチに腰を下ろして一休
みする。
南禅寺からはブラブラと京阪三条に向かう。岡崎動物園の辺りから振り返ると、
大文字山がよく見える。斜めから見ているので、字の形はよくわからないが、
左手の土色のところが火床のようだ。
京阪三条から電車に乗るつもりで歩いていたが、途中気が変わって、JR京都
駅行きのバスに乗り帰途につく。
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