厳しくとも素晴らしき大普賢岳(大峰)

1995年 7月 9日(日曜日)

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低山徘徊日記
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 4時半起床。もう、結構明るい。5時15分出発。

 新伯母峰トンネルを抜けたところが和佐又口。右折してヒュッテを目指す。多少
荒れている気もするが、問題なくヒュッテ前の広場に到着、駐車する。10張り近
いテントが張られていて、ボチボチ撤収作業にはいっているものもある。
 PLUTOさんの車は・・・というと見当たらない。駐車の料金を払おうとヒュッテの
中に入って、PLUTOさんの姿を探してみるが、誰もいない。
 そうそう・・・無線機のことを思い起こして、メインでコールしてみる。応答は
ない・・・そうこうしている内に、らしい車がヒュッテ前に入ってくる。もう一度
コールしてみる。今度は応答がある。
 六甲オフの時から美人と評判の奥様とは初対面。みなさんがおっしゃっておられ
た通りの魅力的な女性だ。それにお二人のお子さん。昨夜は別棟のロッジに泊られ
たそうで、家族連れだと、その方がいいようです。
 PLUTOさん達は今から朝食・・・ということで、暫くブラブラして待つことになる。
もともと、8時の約束なので、私の着くのが早すぎたのだ。

 お天気は・・・というと、雲は出ているものの、雨の心配はなさそう。ルンルン
気分で、つんつん君、PLUTOさんに続き出発。笙の窟までは、途中に鉄梯子が一つあ
るものの、そんなに危険な所もない。笙の窟で小休止。つんつん君はここからヒモ
ツキとなる・・・(^_-) ここから先は、つんつん君にはステップが高く、歩き難い
道が続く。鉄梯子も多くなる。一寸バランスを崩すと大変だ。子供にとっては、か
なり歩き難い筈だが、つんつん君は鉄梯子があると喜んで、元気に登っていく。元
気が良すぎて、とんだり跳ねたりする。でも、ロープがあるので、まあ安心。

 石の鼻でも小休止。ここから、いっそう険しい道となる。小普賢の肩から少し下
り、大普賢への登りに取付く。途中、下山してくる人や、登る途中に休憩している
人に出会うが、ヒモツキで頑張っているつんつん君の姿は、微笑ましく映るようだ。
「えらいねぇ」「頑張ってね〜」と声がかかる。
 
 やがて、わかたさんの遭難現場にさしかかる。PLUTOさんはお線香に火をつける。
慰霊碑のこともあり、改めて付近の地形や様子を確認する。目印になっていた木の
祠も、よく見ると、思いの外、小さなものだった。

 そうこうしていると、先程、少し下の崖っプチで休憩しておられた老夫婦が上が
ってきて、つんつん君の勇ましい姿を、是非、写真に撮らせて欲しいという。あま
り、山に付き合ってくれない孫に見せるのだという・・・(^_-)
 この写真のモデルになった後、つんつん君、俄然元気になり、ペースが上がる。
頂上まで一気に登る。

 オオヤマレンゲは、頂上直下に、かなり沢山咲いていた。八剣山付近ほど沢山で
はない。花も小振りながら、丁度、今朝、初めて開いたような初々しい花が多い。
低い木が多いので、手の届くような近くに花が咲いているのも写真を撮る者には嬉
しい。

 頂上の、縦走路から一寸引っ込んだ場所に陣取り、休憩。
  流石に1780mの展望は素晴らしく、北西方面には山上ケ岳・稲村岳が、南方
面の縦走路には、行者還岳・弥山・八剣山と続いている。
 早速に、和佐又ヒュッテに待機しているはずの奥様に到着を連絡。奥様は和佐又
山への登りの途中のようでした。

 PLUTOさんは、岡山のご自宅で待機していただいている筈のすずのこさんとの交信
を試みる。ここからだと、小豆島のリピーターも開ける。暫くして、すずのこさん
の声が入ってくる。PLUTOさんは移動用の八木アンテナを持参、右手にアンテナを持
ち、左手にハンディ機を持っての奮闘ぶりだ。

 私はというと、早速に弁当等を広げて、昼食にする。なんせ、朝が早かったので
お腹が空いて仕方が無い。すずのこさんと、少しおしゃべりをさせてもらったりす
るが、途中すずのこさんの声が聞き取れなくなったりする。考えてみると、去年、
すずのこさんをお迎えしての大普賢山行の折、すずのこさんに進められて受験を決
意したのが、無線免許を取るきっかけでした。そのすすのこさんと大普賢の頂上か
ら交信ができるなんて、感慨無量でした。

 さらに、無線交信を続けるPLUTOさんをほっておいて、つんつん君と私は、山頂か
ら少し下ったところに、オオヤマレンゲの写真を撮りに出掛けました。三脚を持っ
て上がっていたので、超スローシャッターで挑戦しました。10カット程撮って山
頂に戻ってみると、PLUTOさんはまだ交信中。
 すずのこさんだけでなく、フレンド各局と次々と交信しているようでした。もう
一ヶ所、綺麗なオオヤマレンゲの花が咲いていたのを思い出し、その花を撮影に出
かけました。先のと合せて24枚の撮影を終えて、戻ってくると、PLUTOさんは今度
はCQを出してはりました・・・(〇o〇;) (^_-)

 いよいよ下山することになりました。下山の途中、今度はPLUTOさんも写真を撮
影です。彼はストロボをたいてましたナ。

 下りは、登り以上に慎重を期す。
 石の鼻で小休止。ヒュッテの奥様と交信。

 笙の窟で小休止。時折吹く風が涼しい。つんつん君、ここでロープを解かれる。
そこから少し行き、鉄梯子を下りきって、水平道になったあたりで、先頭を行くこ
とを許され、はしゃいで元気よく下りていく。長いダラダラ坂をくだって和佐又の
コル。左へ下っていく。

 下りてくる程に、暑くなり、ヒュッテに着くなりジュースの自動販売機へ向かう。
ヒュッテの前は、もう本格的な夏の陽射しでした。

1995年 7月 9日(日曜日) 晴      (メンバー)つんつん君、PLUTOさん  

         7:00-  8:00  1160.0m  和佐又ヒュッテ                                
         8:40-  8:50           笙の窟                                          
         9:10-  9:20           石の鼻                                      
        10:10- 12:25  1779.9m  大普賢岳                                     
        13:20- 13:25           石の鼻                                         
        13:50- 14:00           笙の窟                                          
        14:40- 15:15  1160.0m  和佐又ヒュッテ                                  

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